「大丈夫か?」
「ウィーズリー兄弟っていつも予想外の事をしてくれるわ。」
レンのその呟きにリーは楽しそうにケタケタと笑い、それが奴らの良い所の1つさ。とウインクを1つ。
「そのお蔭でレンは元気になっただろう?」
「それは否定はしないけれど…疲れたわ。」
「けど、逢いたかった…間違ってないだろう?」
それに少し驚いた表情を見せてから、レンは向かい側に座る双子を見てから、プイッとそっぽを向く。
「拗ねない拗ねない。」
まるで妹をあやす兄の様な接し方に、思わず笑えばリーも満足そうに笑っている。
「逢いに来たのだし逢いたかったのは事実よ。」
「迷惑なんて考えるなよ?俺もあいつらもレンの事、気に入ってるんだからさ。」
けどジョージは…そうリーがニヤニヤしながら言えば、リーの顔面に本が命中。
レンは驚いた様にその様子を見ていたが、ジョージはなにやら頬が紅い。
そしてそれ見て楽しそうに笑っているのはフレッドだ。
「油断も隙もあったもんじゃない。」
ジョージはそうぼやき、レンの手を取りコンパートメントをさっさと出て行ってしまう。
それに抵抗する訳もなく、ただ連れられて歩いていけば人気のない所でやっとジョージは手を離しホッと一息ついた。
「ゴメン。勝手に連れ出して。」
「ううん…別に構わないけれど…。」
「リーが言いかけてた事、気にしないでくれ…取り敢えず。」
「えぇ…別に構わないけれど…?」
よく意味が判らないまま、そう返事すれば、ジョージはホッとした様に息を吐き、壁を背凭れにし、なにやらブツブツ言いながら眉間に皺を寄せている。
そんなジョージの隣に立ち恐る恐る腕を絡ませる様にして手に触れれば、ジョージはきょとんと瞳を丸くしてレンを見つめている。
「なぜジョージの機嫌が悪くなったのか、私には判らないけれど…どうしたら機嫌が直ってくれるの?」
「このままで良いよ。大丈夫。」
やっとニッコリと笑ったジョージに、レンも釣られる様に笑みを零した。