ハリー達もそこに到着すれば、可笑しそうに笑うレンの声にハリー達も気付いた様で、一気に階段を駆け上り側まで来ると、同じ様に一息吐いた。
フレッドがレンとジョージを起こしているところを見遣りながら「なんか楽しそうだったね。」とハリーはレンに声をかけ、「3人を巻き添いにしたの。」とレンは上空を指差した。
ハリーはその指の先を見やれば、4・5m上にプカプカとピーブスが浮かんでいた。
「ひでぇ」
ロンはブルブルッと頭を振るい水を撒き散らしながら言えば、大きな紅い水風船がロンの頭に落ちて割れ、中に入っていた水が容赦なくロンを襲った。
「ピーブスよ。」
ピーブスは鈴のついた帽子にオレンジ色の蝶ネクタイを身に付けて、次の標的に狙いを定めたかと思えば、風船の1つがこちらの方へ飛んできて、ハリーとハーマイオニーの間に落ちた。
「ピーブス!ここに降りてきなさい。今すぐに!」
そう誰かが怒鳴りそちらの方へ視線を向ければ、グリフィンドールの寮監であるマクゴナガルのものだった様だ。
先生は大広間から飛び出してきて此方へと歩いてきたかと思えば、濡れた床に足を取られ、転ぶまいとハーマイオニーの首にがっしりとしがみ付く。
「おっと、失礼。」
「大丈夫です、先生。」
ハーマイオニーはゲホゲホと喉の辺りを摩りながら無理矢理に笑みを浮かべそう言えば、マクゴナガルは標的、ピーブスへ向かい直す。
「降りてきなさい。さぁ!」
「なーんにもしてないよ!」
ピーブスはケタケタと笑いながら、5年生の女子生徒数人目掛けて水風船を投げつけ、更に悪戯を仕掛けようとしたが、マクゴナガルの「校長先生を呼びますよ」という声に渋々その姿を消した。
「さぁ、大広間へ急いでお行きなさい。」
ピーブスがいなくなったのを確認すれば、次は生徒たちに厳しい口調でそう言い、マクゴナガルは生徒達の様子を見守っている。
「レン」
そう呼ばれてそちらを見れば、ジョージが手を差し出しており、レンはその手を取り道を先に進む。
床は大理石で水浸し…嫌というほどよく滑り、転ばぬようにジョージが支えてくれているのはとても助かった。