第12話
スリザリン、レイブンクロー、ハッフルパフのテーブルを通り過ぎれば、ジョージは「また後で。」とニッコリ笑み、フレッドやリー達の側へと急ぎ足で行ってしまった。
レンはハーマイオニーの隣に腰掛ければふぅ…と軽く息を吐く。
「素敵な夕べだね。」
ハリーの隣には、殆ど首なしニックと呼ばれるグリフィンドールのゴーストが座っており、4人に笑いかけた。
「素敵かなぁ?」
ハリーはスニーカーを脱ぎ、中の水を捨てながら言えば「早く組み分け式にしてくれると良いな。僕腹ペコだ」と笑いかけた。
その言葉には同感だとレンは思った。
「わーい、ハリー!」
興奮した甲高い声がハリーにむけられ、その人物の方を向けば、声の主はコリンだった。
ハリーを崇める人物で、今ではもう3年になる。
どうやら弟が入学してくるらしく、とても楽しみなのだという。
「兄弟って大体同じ寮に入るよね?」
コリンがやっと何処かへと行った時にハリーは皆にそう聞けば、ハーマイオニーは首を横に振った。
「必ずしもそうじゃないわ。パーバティ・パチルは一卵性双生児なのだけど、もう1人はレイブンクローよ。」
組み分け帽子はいったい何を基準に寮へと振り分けるのだろう…
レンはそう不思議に思ったが、それは帽子にしか判らない…。
軽く息を吐き、何気なく教員席の方へと視線を向ける。
呪文学のフリットウィック先生は、クッションを何枚も重ねた上に座っていて、その隣には薬草学のスプラウト先生。スプラウト先生、その隣は話が弾んでいるのだろう、少し笑みを浮かべて話しているシニストラ先生…天文学の先生だ。
そしてその隣は御馴染みの魔法薬学のスネイプ先生、1つ空席を挟んだ向こう側に、ダンブルドア校長が座っているが、いつものワクワクしたような瞳の輝きはなく、何か物思いに耽っている様だ。
何か心配事でもあるのだろうか…。
「あぁ、早くしてくれ…僕、ヒッポグリフだって食っちゃう気分。」
ロンがハリーの隣で呻いたその時だ。
大広間の扉が開き、マクゴナガルを先頭に一列に並んだ1年の長い列が大広間の奥へと進んでくる。