馬車で来た生徒達全員がびしょ濡れだったが、1年生達は湖を各自泳いできたかの様にびしょ濡れで、緊張からか寒さからかも判らぬくらいに震えていたり顔色が悪かったりする生徒が殆どだった。
ただ、ハグリッドの物であろう、大きなオーバーに包まれた生徒は興奮しきっていて、グリフィンドールのテーブルに見知った人物がいたのだろう、そちらを見てガッツポーズをしてみせた。
マクゴナガルが、いつもの様に3本脚の丸椅子を1年生の前に置いて、その上につぎはぎだらけの古帽子を置く。
大広間が静まり返っていると、帽子のつばにそった長い破れ目が、口のように開き、帽子が歌いだした。
今を去ること一千年、そのまた昔その昔
私は縫われたばっかりで、糸も新し真新し
その頃生きた四天王
いまなおその名を轟かす
荒野からきたグリフィンドール
勇猛果敢なグリフィンドール
谷川から来たレイブンクロー
賢明公正レイブンクロー
谷間から来たパッフルパフ
温厚柔和なハッフルパフ
湿原から来たスリザリン
俊敏狡猾スリザリン
ともに語らう夢、希望
ともに計らう大事業
魔法使いの卵をば、教えて育てん学び舎で
かくしてできたホグワーツ
四天王のそれぞれが
四つの寮を創立し
各自異なる徳目を
各自の寮で教え込む