「これだけあれば、マダム・ポンフリーがお喜びになるでしょう。頑固なニキビに素晴らしい効き目があるんですよ。」
ニキビを治そうと躍起になってとんでもない手段(呪いをかけたり)を取る生徒が少なくないとスプラウトは教えてくれた。


授業の終了を告げる鐘の値が聞えれば次の授業へと向かっていく。
次の授業は、あのハグリッドの授業で、禁じられた森の外れに立つ小屋が目印。
不思議な事に、その小屋が近付いてくればパンッという小さな爆音やガラガラという奇妙な音が聞こえてきて嫌な予感を感じざるを得なかった…。
「おっはよー!」
ハリーやレン達の姿が見えたのか、ハグリッドは手を上げて元気よく挨拶をしてくれ、手を振り返し側まで歩いて近付く。
「スリザリンを待った方がええな。あの子達もコイツを見逃したくはねぇだろう…尻尾爆発スクリュートだ!」
ハグリッドは周りに多くある木箱のうちの1つを指差して笑顔でそう言えば、ロンはあからさまに変な顔をしながらも聞き直す。
もう一度名前を言われて恐る恐るその木箱の中身を見て、レンは思わずハリーのマントをきゅっと掴み自分のマントで鼻から下を覆い隠した。
なぜならば、スクリュートの外見が、殻を剥かれた奇形の伊勢エビで、酷く青白いヌメヌメした体…そして魚が腐ったような異臭…体から自由に飛び出した脚…。
どっちが頭かも判らないような彼らが、1つの木箱に100匹前後いるのだ…。
ハリーと視線が合えば、ハリーも複雑そうな表情をしていた。
「今孵ったばっかしだ。」
スクリュートが尻尾らしきところをパンッと音を立てて火花を散らし、その勢いで10cm程前進しているのを見て、ハグリッドは得意げに言ってみせる。
「だから、お前達が自分で育てられるっちゅう訳だ。ソイツをちょいとプロジェクトにしようと思っちょる。」
「それで、なぜ我々がそんなのを育てなきゃならなんでしょうね?」
冷たい声がし、レンはその声の方を見ると、どうやらスリザリンが到着した様で、その声の主はドラコだった。