魔法省またまた失態
特派員のリータ・スキーターによれば、魔法省のトラブルはまだ終っていない模様である。
クイディッチ・ワールドカップでの警備の不手際や、職員の魔女の失踪事件をクレスメントの助言がありながらもあやふやにしている魔法省は非難を受け続けていたが、昨日「マグル製品不正使用取締局」のアーノルド・ウィーズリーの失態でまたもや顰蹙を買った。アーノルド・ウィーズリーは、二年前にも空飛ぶ車を所持していた事で責任を問われたが、昨日非情に攻撃的なゴミバケツ数個を巡ってマグルの法執行官と揉め事をおこした。ウィーズリー氏はマッド・アイ・ムーディの救助に駆けつけた模様だ。
レンはそこまで読むと続きを読むのを辞める。
リータ・スキーターという人物は、人の名前すら本当の事を書けない人物だ…。
レンはそう思えば溜息しか出なかった。
「リータ・スキーターはいつでもこんな感じだし、デタラメが多いんだよ。」
新聞を返してもらいながらセドリックは苦笑混じりに言い、気にする事はないよ。とレンを元気付けようとしてくれた。
「有難う、セドリック。…そう言えば、貴方の用事も聞かないでついて来てもらってしまったけど…」
「あぁ。特に用事があった訳じゃないんだ。キミの姿が見えたから話したいなって思って。」
「変わった人ね。」
レンがそういうとセドリックは一瞬きょとんとしたかと思えば声を出して笑っていた。
セドリックと話しながら大広間へと歩いて行き「そう言えば今度のホグズミードの事だけど…」とセドリックが言いかけた時だ。
白いケナガイタチがレン目指して物凄いスピードで走ってくるといっきにその肩によじ登り、レンはきょとんとした。
可愛らしいケナガイタチが怯えている様にも見える。
「キミのペットかい?」
セドリックは不思議そうに首を傾げて言えば、レンは苦笑しながら首を横に振った。