確かに毎度ドラコがハリー達に対する態度には感心しない…
だが唯一自分がマグルの学校へ通う前から自分を知っていてくれていた幼馴染で、幼い頃、自分が元気が無いと優しい言葉をかけてくれていたドラコの姿を知っている。
ハリー達と同じ様にドラコもまた大切だと思う事に変わりない…。
自業自得…そう思う部分はあっても、大切な幼馴染を嘲笑う事は出来ればしたくないのだ…。
「ムーディ!」
気が付けばハーマイオニーは図書館へと行ってしまっており、ハリーの隣にフレッドが滑り込む様に腰をかけながら言った。
「なんとクールじゃないか?」
「クールを越えてるぜ!」
フレッドの向かい側…レンの隣に座るジョージがそれに続く。
「超クールだ。」
双子の親友、リーが、ジョージの隣の席に滑り込む様に腰掛けながら言った。
「午後の授業にムーディの授業があったんだ。」
リーがハリーとロンに話しかけた。
「どうだった?」
ハリーは聞きたくて堪らない様子だ。
「あんな授業は受けた事がないね。」
フレッド、ジョージ、リーがたっぷりと意味ありげな目つきで顔を見合わせてからフレッドがそう漏らす。
「参った。判ってるぜ、あいつは。」
それにリーが続けば「判ってるって何が?」とロンが身を乗り出した。
「現実にやるって事がなんなのか、判ってるのさ。」
「闇の魔術と戦うって事さ。」
「アイツは全てを見てきたな。」
「スッゲェぞ。」
フレッド、ジョージ、リーのその言葉にロンは自分の鞄を覗き、授業の時間割を見る。
「あの人の授業木曜まで無いじゃないか!」
ロンがガッカリした様な声をあげる。
闇の魔術と戦う為の授業…
そんなにロンが楽しみに期待するようなものではないだろうに…
レンはそう思いながら食事を済ませる。
だが闇の魔術に対抗する術を多く知っておく事は、その分長く生きていく事に繋がる…。
そうレンの様に、闇の魔術と戦う道を選んでいる者には…。