「あの事実をしっかりと伝えなくっちゃいけないんだ。」
「けど、言葉を選ばなきゃいけない。」
「そこが難しいところだ。」
「あら、何のお話?」
フレッドの隣に腰掛けてそう声をかければ、2人ともビクッと体を跳ねさせ、その声の主がレンだと判ると少々眉間に皺は寄っていたが、ホッと安堵したような息を漏らす。
「何でもないよ。」
「レンには関係ない。」
2人は口を揃えてそう言う。
「そう。邪魔してごめんなさいね。話したくなったら話してくれると嬉しいわ…力になれる事なら協力するから。」
レンはそう言うと、立ち上がり、元の席に戻り荷物を纏めると「おやすみなさい」と皆に言い残してその場を後にした。

「レン、ちょっと話があるの…談話室に来てくれない?」
それから暫く後、寮の部屋が開いたと思えば、ベッドを囲んでいるカーテンを遠慮がちに開き声をかけてくるハーマイオニー。
それに小さく頷き、彼女の後をついて、談話室へと降りれば、其処にはハリーとロンの姿しかなかった。
「で、話ってなんだよ。」
ロンもハリーも出来上がったばかりだと思われる占い学の宿題を広げてまま、ロンがハーマイオニーに声をかける。
「さっきハリーが聞いてくれて事なんだけど…。」
「箱の中身?」
ハーマイオニーが席に着き、隣の席に置いていた箱を持ち上げて、レンにその席に座るように促せば、ハーマイオニーの持っている箱を見つめながらハリーが呟くように言った。
ハーマイオニーはその箱の中身を取りだし、ハリー達3人にそれを1つずつ渡す。
その物は、色とりどりではあるが、皆同じ文字が書かれていた…。
「スピュー?」
「何に使うの?」
「スピュー(反吐)じゃないわ!S・P・E・W!」
レンはそれを見て、ハーマイオニーの行動がおかしくなったきっかけ…それを考えると何やらピンと気付いた事があった。
「多分なのだけれど…しもべ妖精に関する事?」
「その通り!Sは協会、Pは振興、Eはしもべ妖精、Wは福祉の頭文字で、しもべ妖精福祉振興協会よ。」
「聞いた事がないな…」とロン。