「当然よ。私が作ったばかりなの。」
「へぇ?メンバーは何人いるんだい?」
「そうね…2人が入会すれば…3人」
ハリーとロンを見て、ハーマイオニーはそう言う。
元々、家に屋敷しもべのいるレンは入るとは思えない…とでも思っているかの様だ。
「それじゃ、僕達が『スピュー…反吐』なんて書いたバッチをつけて歩き回ると思っている訳?」
「S…P…E…W!!」
ハーマイオニーはロンに反論され、熱くなった様だ。
「本当は、魔法生物仲間の目に余る虐待を阻止し、その法的立場を変える為のキャンペーンとするつもりだったの。けれど入りきらないでしょう?だから、それは我らが宣言の見出しに持ってきたわ。」
ハーマイオニーは羊皮紙の束を2人の目の前でひらひら振った。
ハーマイオニーは今まで図書館で屋敷しもべ妖精の事を調べ、彼らがどんなに酷い虐待を受けてきたかを知り、信じられなかったそうだ。
「ハーマイオニー…耳を覚ませ!アイツらは奴隷が好き。奴隷でいるのが好きなんだ!」
「私達の短期的目標は…」
ロンより大きな声を出し、何も耳に入らなかったかの様にハーマイオニーは読み上げる。
「屋敷しもべ妖精の正当な報酬と労働条件を確保する事である。私達の長期目標は以下の事項を含む。杖の使用禁止に関する法律改正。しもべ妖精代表を1人、魔法生物規制管理部に参加させる事。なぜなら彼らの代表権は愕然とする程無視されているからである。」
ハーマイオニーはそこまで読み上げるとレンの方をチラリと見る。
「勿論短期的目標の1つに、彼女を仲間に引き込む事も考えています。」
3人の視線がレンに集まる。
ロンの目は、コイツの目を覚ませてやれ…と訴えているし、ハーマイオニーは期待を込めた眼差しを向け、ハリーは呆れた様ななにやら複雑そうな視線を向けている。
「確かに…屋敷しもべ妖精はヒトに尽くす事を生き甲斐としているわ。」
ほらみろ…とロンがハーマイオニーに向かって言う。
「けれど、自分の思い通りにならなかったからといって虐待され続けているのについては、どうかと思う…だからハーマイオニーの意見には賛成する部分もあるけれど反対の部分もあるわ。まず始めに彼らの意見をちゃんと聞いて理解し合えるまで話し合ってから事を進めるべきよ。何をするにしても彼らも私達人間と同じ心を持ているって事を忘れちゃいけないわ。」
レンのその発言後、暫く沈黙が続いた。