班が決まったようで。 皆さん今日の昼から始動するようです。 では、わたしもひとりお昼としましょうか。 3おあ1 犬塚さんたちにお昼を誘われたけれど、どの班もどうやら班ごとに行動を共にする様子。 私は、やんわりとお断りしました。 「(…どうしよう)」 説明会兼班分けが終わり、お昼も済んだ今。 試験合格者は再び教室へと集った。 そして、各々の担当上忍に連れられ、次々と教室を後にしていった。 犬塚さんたち班も奈良さんたちも、こちらに手を振りながら先刻出て行ってしまった。 今、この教室に残るのは、私を含めてたった四人。 カラフルな人たちと残ってしまった。 私はひとり、彼らと離れた席で茫然と自分の担当上忍を待っていた。 そうしてしばらく待っていれば、ふと黄色頭(…あ、ナルトさんだ)がその場に立ち上がって「遅い」と抗議し始めた。 教室の扉から顔を覗かせては、春野さん(?だったかな?)と言葉を交わしていた。 その際にナルトさんは私に気がついて「お前ひとりなのか?」と訊いてきたけれど、春野さんに「やめなさいよ」と止められていた。 ?どうしてだろう 私はことりと小首を傾げてしまった。 けれど、春野さんは私に向かって「気にしないでね」と声を掛けるだけ。 よくわからない現状に私は更に首を傾けると、そんな私を見かねたのか、今朝方この教室で話掛けて来た少年が不意にこっちを見た。 「お前、スリーマンセル基本の班分けに一人で振り分けられたんだろ。それを言ってんだよ」 「……」 その言葉に春野さんを見遣れば、なんだか申し訳なさそうに視線を逸らされた。 つまり、春野さんは私を誰とも同じ班にならなかった「さみしい子」と位置づけているらしい。 ああ、それで先ほどのナルトさんの言動を気にしてくれたのか。 私は、こくりと静かに頷いた。 「…フン、まぁ他人のことなんざどうでもいいがな」 「……」 そして、少年がその言葉を発した時だった。 スッと音もなく開かれた教室後ろの扉。 私はそこから感じる気配に、そっと席を立ちあがった。 教室にいる三人の目が向けられる。 「……それ、では」 「え?おいルカってばよ!!どこいくんだ?!」 「ちょ、ナルト!」 「…おい」 「…えっと、担当の方が来たようなので」 「失礼します」と小さく頭を下げれば、三人は一様に怪訝な表情していた。 私はそんな彼らを特に気にせず、そのまま背後の扉から出て行く。 「なんなんだってばよ?」 「え?来たって、誰かいた?」 「……」 そんな声を耳に、私は静かに真っ直ぐと廊下を突き進んでいった。 そして、突き当りの階段に差し掛かったとき、脇から現れた影と初めて対面した。 「お前がルカか」 「…はい」 「余ったからといって一人の班が出るとはな。まぁいいか。俺がお前の担当上忍になる」 「…」 背後ろの窓から太陽が射し込んでくる。 私はその明かりを頼りに、目の前の人物を見上げた。 「不知火ゲンマだ。よろしくな」 「…お願いします」 (俺は人の面倒見るような人間じゃねーんだけどな) (…) (お前さ、表情筋緩めないわけ?) (…?) (ま、いっか。明日試験するからな。準備しとけよ)