それは初めての一人任務でした。 ワンマンの私にはそれも修行の内らしいです。 不知火さんは、今日もお仕事かな。 ワンマン任務 「なんか心配だな。おい」 「……」 「はぁ…ま、手紙届けてくるだけだし。お前もそこまでガキじゃねーか。本当は着いていってやりたいが、今日どうしてもはずせねー仕事が入っちまっててな…」 「…、大丈夫です」 「…そうか」 ぽすんぽすんと何度か頭に置かれる手。 不知火さんは眉を下げては、私に上記のようなセリフを何度も落としていた。 里の門の前に立ち尽くしてから、かれこれ十分程の時間が過ぎている。 周りの人からの視線が痛い。 不知火さんは気にした風はないけれど、気づいていないはずもない。 私は、さすがにもうこれ以上はと思い、不知火さんに「大丈夫」と伝えた。 そして、リュックサックの肩紐を握り締めると、ようやく里の外へと向けて足を踏み出したのだった。 「あぁ。ま、なんかあったらすぐ戻って来いよ」 「……はい」 「ルカー!無理だけはすんじゃねーぞ」 「…」 背後から掛けられる声に私はぺこりと小さく頷く。 不知火さんは腕を組みながら門前に立ち尽くしていた。 その佇まいはとてもクールなものだったけれど、それとは裏腹に周囲の視線は不思議なくらい生温いモノだった。 今日の任務は「手紙の配達」。 さて、いってきますか。 (どこへ、行くんだったかな) (「…」) (…出て来たの?)