哀憐の精霊王
『哀憐の精霊王』
説明
導入までの前振りが長い
とあるゲーム世界
この世界にはある言い伝えがある。
人が亡くなったあと。
【善人は妖精となり、悪人は魔物となり、神々に愛されたものは精霊となる。】
【善人は妖精となり、時には幸運を運び、時には花を愛でて自由の時を過ごして転生する。】
【悪人は魔物となり、未来永劫 罪を償わなければ転生することは許されない。】
【神々に愛されたものは精霊となり、神々の国で暮らすことを許される。】
力の順
神々≫精霊≫妖精=魔物≫人
精霊
自然そのもの。
自然災害となりうるが、その姿を見たものはいない。
主人公
のちの「哀憐(あいれん)の精霊王」と呼ばれる悲しみの過去を持つ。
…しかし、本人との意識のが多いのは本人曰とわかってない。
普段
大木の下に卵型の揺り籠に四六時中、寝ている。
容姿
・白雪の髪
様々な花や蔦が絡み、床につきそうなほどに長い三つ編みが束ねられている。
かんむりのように見えなくもない。
・深い深い緑色の瞳
いつも閉じられている。
開くとしても薄っすらとで、温度が感じられない人形のような瞳をしている。虚ろを見ている気分になる。
光の反射で瞳の縁が、緑色かがる。
・白雪のような白いやわ肌。
ストーリー
前振り(が長い)
とある国は「聖女」と呼ばれる国一番の美しい女性がいた。
本来ならば聖女として一生を神に捧げるはずが、熱烈な王子の告白により異例だが婚約が認められた。
それは二人がとてもお似合いで国中が結ばれることを望んだため、特別に許可された。
婚約が発表されたときは国中が祝福したほどだ。
そんな聖女に「あるお付き」がいた。
顔をトーク帽子(レースが付いた帽子)を付けた目立たず、静かにいた。
遠征に出かけ、民に声をかける聖女のそばにいつもいた。
ある時からぱったりと姿を消したが民は聖女しか見えておらず、興味を示さなかった。
そして今日は…聖女の葬式
魔物の襲撃が増えてきたために国のために命をかけて【聖女の結界】をしてくれたと。
泣き崩れる王子と寄り添う王と王妃。
最後のお姿を見ることは許されなかったが、誰もが棺の前に花をおいた。
専用の火葬場まで誰もがついていき、最後を見送った。
「死者は神々に愛されたものが聖女や聖人となる」
「なら☓☓☓聖女は偉大なる精霊となり、我らを見守ってくださることだろう」
「おぉ、偉大なる聖女…その魂が精霊となるところを見守られせていただきます。」
「それを祝福するかのようなこの晴天。神々に愛された証拠だ」
煙が上がっていく。
それを見つめていたら、ふと黒い雲ができていくことに気づいた。
雨でも降るのだろうか、と心配になった。
突然の爆発音に視界を動かすと…聖女を火葬した場所から魔物が現れた。
その魔物は近場にいて腰が抜けた仕事人ではなく、王子に向かい、そして貪り食いはじめた。
突然のことでパニックになり、守るべき騎士でさえも逃げ惑う。
王の命令に誰もが従わず、誰もが関係なく離れようとして逃げる。
次は年老いて恰幅のいい王が
次は年老いて飾り物ばかりつける王妃が
次は年老いて恰幅のよい神官のトップが
逃げ惑う人々は聞こえなかった。
【聖女の結界】がひび割れ、そして…壊れたことに。
待ってましたと言わんばかりに魔物たちが攻め込み、民を捕らえて我先にと貪った。
その土地は血に染まり、そのまま魔物が占拠するようになった。
……ある国の終わりがわかるようになったのは数多くの冒険者が挑んでいった結果であり成果であり、犠牲の証である。
その数百年後、ある村にのちに勇者と呼ばれる者が生まれそうな。
多くの出会いと別れを知り、魔法討伐のために「精霊王」に願いを申し出た。
人嫌いとして言われる精霊王になんとか宝具を授かり、魔王討伐…というありきたりなRPG。
キャラが個性的でルート分岐や会話数によるイベントやフラグが豊富で人気が高い。
ネットワークにあるため、更新がたやすく行われており、数十年愛される作品。
上記の話はストーリーの分岐イベントの一つで、別に精霊王の宝具ではなくてもドワーフの宝具とかでもOK。効果が違うだけ。
別に魔王の住む街でも四天王とかがいるわけでもない。どこにでもあるアイテム回収か強化するためのレベリングとして扱われる。
作者陣営が設定にこだわりを持っているから。
さて、どうして聖女と言われた国一番の美しい人が魔物になったかというと。
「偽物の聖女だったんだ」
「偽物!?聖女がか!?」
「えぇ、でもさ王様や神官とかまで騙してたわけ?」
ここはオンボロ寮の談話室。
勉強をしていたが飽きたのか、エースの無茶振りで監督生が好きなゲームの話をしていた。
監督生「んや、偽物てわかってて聖女にしてた」
「「えっ、……」」
監督生「言っただろ?国一番の美しい人って、」
エース「も、もしかして見た目がいいからって聖女にしたの?」
監督生「そ。」
エース「うげぇぇ…」
監督生「まぁ、その人にも少なくとも魔法を使う才能はあったけど奇跡の力 聖なる魔法を使えるわけじゃなかった」
デュース「じゃ、奇跡を起こしてたのは…?」
エース「居なくなった召使いか」
監督生「そ。でもその召使いが聖女に相応しい身分でも見た目でもなかったからって腹違いの姉が聖女の席についた」
「「腹違いの姉!!?」」
監督生「そ。二人は母親違いの腹違いの姉妹」
正式な娘は格式高い家生まれの聖女。
妹である召使いは父親が気まぐれで手を出して偶然生まれてしまったメイドの不義の子。
立場の弱いメイドが訴えられるわけもなく、辞めて実家に帰宅したけど妊娠してちゃって…祖父母は娘の願いで教会に預けたの。
教会はツテを頼りに遠い教会に送った。
そこで何も知らずに暮らしていたけど…召使いが聖女の力に目覚めたんだ。
で、その教会にいた一人が借金返済のために聖女を探しているって噂の実の父親に情報を売ったんだ。
それでそいつが誘拐して召使いを秘密裏に買い取ったんだ。
父親は実の娘とは気づくことなく、洗脳していき、娘の為の道具としてそばに置かせた。
顔なんぞいらん、隠せと命じられて召使いは顔無しになった。
エース「最低なその父親」
デュース「ぶん殴りてぇ」
監督生「わかる」
でまぁ、聖女のために生きることになった召使いは遠征する聖女に付いていき、周囲にバレないように聖なる魔法を使った。
んで、教会はお金を掴まされてるから見てみぬふり。
出かけないなら1日中、聖なる魔法による国の結界への祈りをさせられていた。
でも、その祈りが尋常がなかった。
周りは気づかなかったけど召使いは聖女として聖なる魔法の適正がずば抜けていて魔物が近寄りすらしないほどの力を誇っていた。
だけど休憩もさせず、祈りさせたから疲労は募るし、聖女の八つ当たりも受けたりして飯抜きとか…碌な扱いを受けなかったために早死。
「「うぉおおん……!」」
監督生「本当に国のために祈ったわけじゃないだろうけど。言われたから祈ってた。道具の召使いだから」
「「 」」
その存在は秘密裏に処分されることになって無縁墓地に埋められた。
聖なる魔法を使う人って専用の儀式をして火葬するが伝統だけどそんなことをするわけにもいかないじゃん。
だから。
でも、奇跡が起こった
「「!?」」
言っただろ?
【善人は妖精となり、悪人は魔物となり、神々に愛されたものは精霊となる。】
墓の周りに妖精が集まり、出てきたのは精霊。
そう、召使いは精霊に転生したのを許された。
「「うぉおお!!!」」
監督生「でも」
「「えっ」」
目覚めた彼女は無気力だった。
道具として生きた彼女は、考えることさえ放棄していた。
泣くことさえしなかった。できなかった。
妖精たちは精霊の手を取り、遠くに遠くに連れいった。
この国にいた妖精たちは出ていった。
初級魔法しか使えない魔法騎士だけが残された。
あっ、魔法騎士や魔法使いは自分の魔力と妖精のサポートで魔法が使えるんだけどサポートしてくれる妖精がいなくて初級しか使えなくなったわけ。
ほかにも生活に魔法が浸透してるし、魔法が使いにくくなって国民も困る。
んで、そんな時にジワジワと魔物がこちらに向かっているのがわかったの。
…王様はそんな魔法使いを結界のために捧げた。本来ならば聖なる魔法なのに、魔力を捧げさせたんだ。
「使えなくなる前に使ったまで」
でも、何人捧げても進行は止まらないし、魔法騎士も同じく魔法は初級ぐらいだから。
ついに聖女を祈らせることにした。
めんどくさがる聖女を王から命じられた王子が説得して祈らせたら、…
「「……」」ごくり
ほかの魔法使いのように干からびたミイラになった。
「「ひっっ」」
それでも進行は止まらないから、血迷ったのか火葬したらどうにかなるかと葬式をしたけどあの結果。
聖女は魔物になって裏切った王子やその他に襲いかかった。
デュース「どうして逃げなかったんだ?」
監督生「逃げたら王じゃ無くなるから。それだけ。頼れる他国もなかった、評判悪くて」
「「えー………あ"ーー…」」
エース「精霊になった召使いはどうなったわけ?」
妖精が深い森の中にある大木のところに、卵型のぶら下げるイスを蔦で作ってに座らせた。
そこでずぅと寝てる。誰にも邪魔されずに。
エース「でも勇者に起こされるじゃん」
それはプレイヤー補正もあるけど、精霊は数百年そこにいたせいで森がどんどん大きくって守る砦となった。
巨大な迷路で武器を持っているとますます迷うんだ。
だから迷路で一通り迷子になって近くの村人に話を聞くと、プレイヤーに対して仲間に「武器を預けますか?」て選択肢が出る。
んで、預けて一人で行く。
迷路を越えると精霊、妖精たちは精霊王と呼ぶ元召使いが寝ている。
一定距離は近づけなくて、ゲーム時間では3日間経過したことになって宝具を授けられる。
監督生「人々を救いたいと願う勇者の必死の言葉に答えた悲哀の精霊王と呼ばれるんだ。
精霊王なんだから勇者を追い返すことだって簡単なのに試すかのように、その意志を確かめるためにただ待った。人に利用され続けた彼女がまた人を救うという、精霊になっても尚 聖女としてそこにいた。」
あっ、一応 そういう存在は力を貸す程度で自ら魔物は害にならない限りは対決しないらしい。
こう言うのもなんだけど、無限に湧いてくるしね〜
ゲームの使用上。
エース「脇役にしては設定濃いな」
デュース「そ、だな」
エース「…ほら、ティッシュ」
デュース「あぁ、……ずびっー!」
監督生「運営のこだわりのひとつだよ。んで、その精霊王の立ち絵がめっちゃ幻想的でさー……ほんときれいなの。はっきりと姿を拝めるわけじゃないけど…邪魔しちゃいけないていうのをプレイヤーでも感じ取れるんだよね。起こしちゃうけど」
でも
監督生「【わたしは、ただ眠りたい】そう言った精霊王の過去を思うと…」
「「ウッッ」」
その話をした後日、召喚術の授業にて体験ということでやらせてもらうと…
大木が生えてそこにいるのは、【哀憐の精霊王】
監督生「ほわっ、哀憐の精霊王……?」
その圧倒的な差に他の生徒たちは怯え、先生も真っ青。
監督生「よ、喚んじゃった…スミマセン……はわわわわ…」
眠っているようで反応がない。
なら今のうちに元の場所に返却すればいいと教師が判断したが、大木によりすでに召喚魔法陣はぐしゃぐしゃになっている。
そう、すでに帰還の道が絶たれてしまっている。
『…』
監督生「アッッ」
目があった。
上半身を動かし、周りを見た。
ゆっくりと立ち上がると大木は粒子となって消え去る。
そして足元の魔法陣をただ見つめる。
監督生「…す、すみませんでしたーーー!!!」
渾身のスラインティグ土下座を決めて説明を行った。
んで、結果。
オンボロ寮の裏側で暮らすことになる。
いつも寝ている、かと思いきや蔦でできた蛇を監督生に渡して見守るための盾とした。
たまに果物まで分けてくれるが、精霊王からの贈り物。
めっちゃ美味しい。
しかし、人を寄せ付けず迷わせるため、監督生やグリムがいないとまともにたどり着けない。
しかも、二人といてもはぐらさせることも。
エースとデュースは分けてもらった果物で、トレイにデザートを作ってもらった。
その出来が普段よりも良くて、モヤモヤするトレイはいつの間にか彼女に招かれていた。
そこでポツポツと話すと、
『不思議なことを言うのだな、』
『私が与えた果物が美味しいからもっと美味しいものになった?』
『料理人であるそなたが築いてきた技術あったゆえに、果物の旨みを活かして作り上げたものだろう?どちらもかけてはならぬ。
お前は私が与えた果物を消すことなく美味しくする技術を持ったことを誇るべきだろう』
果物が美味しいから、と言われていたのを拗らせていたが落ち着いたようだ。
たまに持ってくるようになる。
学園長は売り物にしょうとしたが、不幸に襲われる。しかも、連鎖。
カリムは興味があるが、本人には会えない。
ジャミルはカリムに付いていくだけ。
アズールはモンスト・ロラウンジで出したいと考えて監督生から買い取ろうと画策するが…学園長の不幸の連鎖を見てやめた。
フロイドが好奇心で会いに行くが、いけなくでふてくされ始めたらひょっこりと会える。
文句の一つでも言ってやろうと思ったが、魘されて泣いている姿に(ぴぇっ)となって慌ててハンカチで涙を拭う。
『…あぁ、すまぬ。感謝しょう』
「…ウン。」
慰めるために水魔法の曲芸して和ませる。
お礼に果物をもらい、アズールに褒められるがぐしゃぐしゃの顔で複雑な心境。
アズール「…フロイド?」
フロイド「あの人、泣いてた。痛いってやめてって…」
アズール「 」
フロイド「ちょっと水魔法で魚や子ども騙しなことをして笑ってくれてお礼でもらったけど……」
ジェイド「嬉しくないと、?」
フロイド「ウン。だってあの人、あぁして繕うことで自分を保ってるだけ。本当は…あの魘されているのが本当のあの人。まだ囚われているだなぁ、て…こんなことで貰うなら本当に笑ったお礼がいい」
女性が泣いているのは地雷ですぅぅう!!!ででにー少年たち。
マレウスとリリアは監督生経由でアポを取り、後日お話。
存在が、似て異なる精霊王と妖精族の時期王との会話。
案外ほのぼので、リリアはほっと一息。
精霊王(主人公)『穏やかに静かに過ごせればいい。この子ら(監督生とグリム)の行く末を見守るもの一興』の方針。
なので、見守る体制となる。
争う意志が無いなら共存するまで。