冬狐は遠くを見る
『冬狐は遠くを見る』
説明
オクタヴィネル寮、どうしても餌付け1号はジェイドである。
雨月 玄夜(うげつ げんや)=主人公
前世から(推しに認識されてたくねー)系のオタク。
オクタヴィネル寮とイグニハイド寮推し。
極東生まれ。
目立たないか案外逸般人。
不本意でジェイドを餌付けしてしまい、懐かれてしまう。
前世の知識から「胡散臭い」と思っているキャラから褒められても『嘘だもんなぁ』といまいち信じてない。
しかし、フロイドやリドルなどの「いろんな意味で素直」な人たちからの評価はちょっと嬉しい。
あまり表情が変わらない。
アズールたちと仲がいいと思われているため、契約者たちに絡まれることがしばしばある。相手をするのが面倒なので即座に逃亡するが本人たちと鉢合わせ(お届け物)させる。
特に原作沿いを気にしてないのは、「人生に原作(決まったストーリー)なんてない。つか俺がいる時点で崩れてるだろが」
ユニーク魔法【無限収納箱(チェスト)】
色んなものをしまえる。
秘密
実は御饌津神の始祖とする一族の分家の分家。
薄い血であるが、先祖返りに加えて特殊反遺伝による「冬狐」として開花する。
神様のお食事を用意することから穀物関連ともなじみ深いのに、真逆である育たない環境である「冬」を具現化した。
まぁ、遠い血族ということもあり、害ある被害はなかったことが功を奏した。
しかしながら、始祖の耳に入り、お呼び出してされることに。
不本意にも始祖の話し合いとしての地位を手に入れてしまうし、料理指導まで。
本家から睨まれる立場に。
娯楽であろうと始祖からの直々の指導は…という嫉妬である。
しかし、神の気まぐれに口を出すものでないことは重々承知しているので扉の影でハンカチをギィーーー!して我慢している。
足首に封じのためのアンクレットをしている。
ジェイド
餌付け第一号。
呆れながらもご飯を用意してくれる主人公に懐いた。
めんどくさがり屋だがお人好し面を持っているため、損をしそうと思っているためそうしないように自分たちと仲良くしていると見せびらかせている。
彼に面倒事が行かないように注視しているが『お届け物でーす』で来るので謹んで受け取る(にっこり)
ちなみに意地を張らずに素直に「これ食べたい」とお願いするのが手っ取り早いことを学んだ。
フロイド
餌付け2号。
体調を崩したところをせっせとお世話されたことから懐いた。
「パパ♡」と呼んでいるが、実は主人公が『そういう名前の海の生物でもいるのだろうか』と勘違いしていることを後日知ることに。
訂正する気はなく、実の父親が主人公に嫉妬していることもスルー。
「パパはパパ。親父は親父」と彼の中ではあるらしい。
アズール
餌付け3号
食べることが好きであるが太りやすい体質のため、セーブしている。
なので太りにくい双子と主人公に苛立つことが多い。
しかし、主人公から「豆腐ハンバーグ」などのヘルシーだが満足度が高い料理を作ってもらい、胃袋を掴まれる。
『アーシェングロットってさぁ、食べさせたくなるんだよなぁ…美味しいっていう顔がかわいい』と珍しく優しく笑った姿に…机を足にぶつけた。
そういうの!よくないと思います!!!(真っ赤)
ストーリー
土曜日の早朝。
まだ同室は寝ている中、起こさないように支度を済ませて部屋を出る。
寮にある共有のキッチンに向かう。
『んーー……さて、何を作るか。』
ユニーク魔法【無限収納箱】の中身を確認し、メニューを決めた。
『うどんにするか、』
鍋を取り出し、水を入れて火にかける。
温まるのを待ちながら隣のコンロでフライパンにそぼろを入れる。甘辛の味付けにしょうかなぁ…
音が聞こえて振り向くと、早々にその高身長から目立っており色々と暗躍しているらしいと聞くメンバーのひとり ジェイド・リーチがいた。
しかし、その顔は……虚無。生気が感じられない。
いつもデフォルトの顔はどこに消えたのだろうか。怖い。
『(推しでもこぇな、)おはよう』
ジェイド「」こくっ
そのまま冷蔵庫を見に行ったが、めぼしいものは無かったのだろうか…全く動かない。
いや、あるけど頭が働いてないのだろうか。
『(ま、いいか。関わるの怖いし…)』
袋から麺を取り出して入れる。
『………なぁお前。お腹、空いたのか?』
ぐるぅぅうぎゅーーーー…
お腹が返事を返してくれた。
『…あぁ、うん。わかったよ……すぐにできるから椅子に座れよ』
ジェイド「?」
『いいから、ほら。アレルギーとかあるか?』
ジェイド「」ふるふる
『そうか、じゃいい。すぐにできる』
で、うどんの茹で汁を皿の先に先に入れてみりんと醤油と和風顆粒だしを溶かす。
次にうどん。あらかじめ切っていたネギとそぼろをのせる。
『はい、うどん』
ジェイド「うどん」
隣に座り、食べ始めればジェイドも口にした。
ジェイド「!」
あっという間に食べ終わった。
(!!?)
ジェイド「…すみません、おかわりありますか……?」
恥ずかしそうにこちらを伺う姿が年相応。
『何玉、あーこれ何杯分食べる?』
ジェイド「…3杯はいけそうです」
『…うん、ちょっと待ってな』
なんか、可愛くて許してしまい作ることに。
ついで冷凍していた餃子も一緒に焼いた。
足りなさそうだし…俺もお腹空いたし、
なんとなくそわそわしているのを感じながらお皿に乗せて差し出す。
『これは餃子。これをここにデップしな』
ジェイド「はい。〜〜っおいしい!」
『そりゃよかった』
量が違うのにほぼ同じタイミングで食べ終わる。
二人で皿を洗いたらどこか眠たそうなジェイド
『あとは俺がしとくから寝てこいよ』
ジェイド「し、かし…対価が…」
『あとでいいから。壊されたほうが困るから、』
ジェイド「…のちにからなず、」
そのまま行った。
『…廊下で寝てないよな??』
と、不安になったがさすがに無いだろうと。
というかそもそも部屋を知らないので確認するのも。
『………まぁいいか』
後日、また早起きした土曜日にジェイドが来るようになる。財布片手に。
『ごちゃごちゃ理由がうざい。はっきり言えや』
ジェイド「…お腹が空きました」(´・ω・ `)
『…はぁ〜〜、座ってろ』
ジェイド「!」
お利口に座っているように。
そんなことを度々していたが、不思議とフロイドやアズールを連れてくることはなかった。
まぁ、増えても面倒なので聞くことはなかった。
フロイドとの出会い
ジェイドとの早朝飯会は気まぐれなので、早々に連絡先を交換させられている。
主人公から「飯」の一言で起きれていたら来る程度。
今日もそうしたら駆け足で誰かがくる。
ジェイド「ゲンヤさんっっっ!!!」
『は、?』
腕を取られて連れて行かれたのは、二人の自室。
つまりはフロイドもいるはずだ。
ジェイド「フロイドが、」
『!』
小さく唸り声が聞こえてきてゆっくりと近づくと頬が赤くなっている。
『おい、意識あるか?』
フロイド「…ぁ………?」
『頭触るぞ?』
フロイド「…ちゅべ、たい」
『……熱か、』
ジェイド「ゲンヤさん、フロイドは…?」
『熱出してる。人魚は熱出したら、……うん、特に対策はわからないと』
ジェイド「はい、海の中ですし人魚って結構丈夫ですから」
『とりあえずこの時間はまだ保健室の先生は居ねぇし、ひとまずできることをするか…ジェイド』
ジェイド「はいっ」
『お前に感染してる可能性があるけどひとまずはこいつの面倒を見ないといけないことはわかるな?』
ジェイド「はい」
『念の為に手洗いとうがいをしっかりしてマスクをしろ』
使い捨てマスクを差し出し、洗面台に。
その間に洗面器に水を入れて魔法でぬるま湯に、タオルを濡らしてきつく絞る。
戻ってきたジェイドと協力してフロイドの身体を拭いて着替えさせる。
冷えピ●を貼り付けて氷枕まで。
『とりあえず飯作るか、』
ジェイド「え」
『…軽いの作るから待て』
部屋の端で用意をし、ぱぱっと済ませた。
様子見しつつ、時間になったので保健室へのホットラインにより呼び出し。
だが、手慣れた主人公のお世話によりそのまま続行を言われる。
保健室の先生「人魚って縄張り意識があってねぇ、自室のほうが落ち着くからよろしくね!」
『は??』
保健室の先生「お薬置いてくから」
『……は???』
アズールにも連絡はいっているが、感染の可能性から訪問拒否。
でも必要なものは買ってきてくれるそうな。
フロイドはご飯を食べたが、
フロイド「やーーっ」
ジェイド「フロイド、飲まないと治りませんから」
フロイド「やーーー…」
ジェイド「おやおや」
『…いい加減にしろ、座薬するぞ、』
「「???」」
『…尻から薬を突っ込む』※手袋を構えた
「「…………」」
フロイド「のむ……」
ジェイド「」( ˆ꒳ˆ; )
フロイド「うぇ…」
『ほら、よく飲めた。アイス』
フロイド「アイス!」
ぱくぱくと食べているフロイドをつい、
『それ食ったら寝ろ』
フロイド「………うん」
頭を撫でてしまった。
(やべーーー)と思ったが特に怒ってこないのでそのままジェイドと交代で面倒を見た。
その結果、
フロイド「パパー♡」
『あ、……ん??』
フロイド「バイバイー」
『お、おう』
そんなやりとりをしていたら、呆れたアズール。
アズール「あなた、よくフロイドのあの呼び方許してますが何か理由でも?」
『…フロイドのよくあるあだ名だろ、言ったところで訂正しねぇだろ』
アズール「……」
『?海の生物だろ、詳しくねぇから知らないが』
アズール「あぁ、なるほど…」
『?』
アズール「アレは、父親という意味で呼んでます」
『 』
アズール「気づいてませんでしたか、」
『…はぁ???』
ジェイドに確認を取ればそのお通りで
ジェイド「母さん経由で父に知られまして、それはそれは面白かったです」
『え』
ジェイド「フロイドは、オヤジと呼ぶので」
『』( ˙꒳˙ )
ジェイド「」(⌒_⌒)
「パパはパパで、オヤジはオヤジじゃん?」
ジェイド「、と言ってました」
『………』
アズールと食事会
まぁ、フロイドの風邪をひいた際にその食事の世話でその料理の腕を買われることに。
ジェイドが前々からお世話になっていたことをしると兄弟喧嘩が始まったが、
『お前ら飯抜きにな』
の、一言で収まった。
でまぁ、何度か食事会を繰り返したら
アズール「…、」
『食べないのか?』
アズール「ぅぅうううう」
『こわ』
フロイド「アズール、やめなよー」
ジェイド「おやおや」
『えぇ…?』
アズール「…ゲンヤさんの料理が、」
『…?』
アズール「美味し過ぎで、体型が…変わってしまって……!!」
『………すまん?』
アズール「どれもこれも!珍しい極東料理を逃すわけにもいかないから、」
『そう言われてもなぁ』
フロイド「おいしいもんねぇ」
ジェイド「」もっもっもっ
『ありがとう』
アズール「くぅ、…」
『…アズールは体型維持をしたいのか?』
アズール「え、えぇ…」
『なら豆腐とかそういうのを使ったのもいいか』
アズール「?」
『?』
アズール「あの…ゲンヤさんが気にすることでは…」
『まぁ、そうだけど…俺も好きに作りたいし、けどさ作るなら相手においしいって言われてたいよ。それにさ、』
アズール「、」
珍しく優しく笑う彼と目が合う。
『アズールの美味しいっていう顔、食べさせたくなるんだ』
アズール「 」
『あ、鍋』
ゴンッっ
『!!?なにか、落としたか?』
アズール「な、ななんでもないです!!!」
『お、おう』
爆笑しているフロイドたちに首を傾げた。
でまぁ、主人公に対して八つ当たり案件が増えてきた。
のらりくらりとかわして、時には本人たちに届けたりしていた。
しかしまぁ、そんなことを繰り返してきたら彼自身へのヘイトが溜まってきた。
そこで彼の大切にしているアンクレットを目をつけて奪い取る計画が。
外すことがないためにいっそこと壊すことを目的に。
喧嘩に集中させ、隠れていたひとりが足首を狙う。
『いっ、』
しかし、それは思いの外 深く足首に傷をつけてた。
同時に彼の意識は飛んだ。
『』
「わ、」
「ァ」
「っ」
「ぎゃ」
「ひっ」
一気に氷点下に。彼らは氷漬けとなる。
一人立っている彼はその容姿を変え、狐の獣人となった。尻尾が9本あるけど。
氷が広がって他の生徒に気づかれた。
騒ぎになり、人が増えたがピクリとも動かない。
ジェイド「ゲンヤさん…?」
リリア「こりゃ、…ふむ」
リリアがひとり、彼の前で頭を下げた。
あの次期妖精王の側近である彼が、だ。
リリア「高貴な方とお見受けする。」
『……』
リリア「どうかその怒りを鎮めてはくだりませんか、」
『…、………』
リリア「御身のお手当をしなくてはなりません」
ゆっくりと動き出して、歩き出したが地面が凍りついていく。
人波が避けていく。
『…あ?』
リリア「お?」
パチ、と。
『……あ"ーーー……やっちまった………!』
リリア「ははは、大丈夫か?」
『あ、あー……はい』
リリア「アレらをどうにかできるか」
氷像を指差す
『あー、仮死状態にしたのか…まだマシか』
指を鳴らす。それだけで氷像は壊されて中身は倒れた。
先生が回収する。
『いて、』
リリア「足を治療しておくできじゃな」
氷漬けにしてある足首を見下ろす。
『あー、よりにもよって…』
リリア「大丈夫か?」
『…凍らせてるので今のところは』
リリア「そうか、歩けるか?」
『一応は』
ジェイド「ゲンヤさん!」
『あ』
リリア「ジェイド。肩を貸してやれ、これでは保健室に行けぬ」
ジェイド「えぇもちろん。さ、どうぞ」
『すまん』
ジェイド「いいえ、」
保健室に運ばれたが、先に氷漬けにした生徒たちの確認。
仮死状態にされただけで大きな怪我はない。
主人公の足首の怪我は深く、しばらくは松葉杖が必須となる…はずだったが先生が診断書を書いたあとに自力で治療した。
そう、過剰防衛とならぬためにも被害者としての証明をするために残していただけだ。
『元々、あのアンクレットはこの姿と力を抑え込むための制御装置。だから外すことはなかった。』
『それに今回は危機感を持ったから反撃をした。問題あるか?』
『攻撃したらその分以上に還るのは当然だろ、』
すでに治ったが集団で故意の怪我を負わせたことや診断書の判断により、主人公自身は厳重注意はあったもののお咎めは無かった。
まぁ、そのきっかけがアズールたちへのヘイトと知ることになるが、
本人は呆れはしたが、アズールたちに当たることはなかった。
ジェイド「怒らないのですか?」
『…なんでまた?』
ジェイド「僕らのせいではないですか、」
『そやな』
ジェイド「、」
『でも彼らが決めたことだ。俺に当たることを』
ジェイド「…そうですね、?」
『だから彼らが悪いし、お前らの取引に関しては公正なのかは知らんが程々にしろとしか言わん。どう考えでもどうやっても逆恨みなんてどこにでもある。これも社会勉強だと思え。』
ジェイドの顔を見た。
『今は学校内で抑えられたが、社会人となればどうなるか。今のやり方はどこまで通じるかな?』
ジェイド「っ」
『海のやり方が陸にいつも通じると思うな。おのが影響力を今一度見直すいい機会となったと思え。』
ジェイド「…はい」
この件をどこからか聞きつけたのか、リーチ家から詫びの品が届いた。
アズールたちから改めて謝罪を受けた。
『あのさ、この魚介類食べ終わらないから手伝ってくれ』
そう彼は返した。
その席で獣人の姿についてこちらを伺うように聞いてきた。
フロイド「ヤコガイちゃんて獣人なの…?」
『獣人、細かく言えば違うな』
フロイド「違うのー?」
『多分、本家にそれ言ったらフロイドが焼き魚にされるよりも酷い目に合うほど違う』
フロイド「 」
アズール「本家?つまりはあなたは分家?」
『分家も分家の分家。遠い血縁でなおかつありえない存在』
アズール「えっ」
ジェイド「え?」
フロイド「は?」
『時代が違えば処分対象だな、はは』
「「「 」」」
『そうだな、うーん。極東にはこっちよりも種族が分類すると多くいるし混血となっている。これが前提だ』
俺の場合は本家が神族、神の名を持つ高位存在が始まりだ。
アズール「神ぃ!!?」
そ、神。
その御方は穀物を司り、そのお姿は狐とされる。
だから人と結婚をした際は子孫たちは狐と人のハーフとして、一見は獣人の形となった。
だが神の血族ということを誇りに思ってるから獣人なんてそんなこと言ったら………まっ察してくれ。
そして結婚をし、子が生まれてそのまた子供が結婚を繰り返していく。
そんな中、遠い血縁に俺が生まれてしまった。
フロイド「しまったって、そんな言い方なくない?」
『あ、いや。本家の人間から昔からそう言われてからつい』
ジェイド「…」
アズール「…それは、」
『いやいや気にすんな、もう慣れた』
で、あぁそう。
穀物は基本的に春になるもの、命をつくるものとか暖かいイメージがあるだろ?
だが俺は違っただろ?
ジェイド「…氷でした」
そ、真逆の氷。生命の息吹を消し去る氷。
反遺伝子として氷の狐として生まれてしまった。
幸い、遠い血縁ということもあり、両親からの理解もあり平和に暮らしていた。
フロイド「過去形…?」
始祖である御方に俺の存在が知られた。
神たる方だ、寿命なんぞ関係ないし、人間観察が神の趣味だ。
偶然に俺の存在を知って本家に呼び出された。
そっから気まぐれに呼び出されて、本家の人間からは嫉妬から睨まれることばかり。
ジェイド「その御方はなにもしないのですか」
『バレることはわかってるから睨むだけさ。下手に嫌がらせなんてしても上から見てるから全部丸見えだからやらん。やったバカがいたかもしれんがその前に対処されてるだろから俺は知らねぇ。』
フロイド「色々言われたんでしょ」
『その程度くらい蚊の鳴き声と思えばどうでもいいさ、』
特に続きはないが、過保護なオクタヴィネル寮になる。
ルークさんに声かけられてそう。
氷漬けにされないといいね