魔術師は慈悲深い?

『魔術師は慈悲深い?』




説明
魔術を扱う転生者は慈悲深いか?





ソピア=魔術師
叡智を求める天災(※誤字ではない)である変人学者。
転生してもそれは変わらず、興味の赴くままに図書館に通い詰める。
いつの間にか馬車のお迎えがいた。
他人に無関心。関わるのは好まない。
アズール寮長の言葉巧みには乗らずにひょいひょいとかわすためか、双子にも目をつけられることに頭を抱えている。
得物は2拳銃。武装は改造された黒いコート。


アズール
新入生の言葉のやり取りが気に入っている。


双子
機嫌のいいアズールに面白い新入生、構わないわけにはいかないよね!!!






ストーリー

オクタ寮は店を経営している。
寮生は自動的に手伝わないといけない。
勉学優先であるが、内申点になるし、お小遣いが手に入るから…それをなんとまぁ心が踊るように巧みに発言する寮長。
先輩方は止めるわけもない。少しでも自分の負担が減るから。
新入生は学校生活になれるのが先だから、三ヶ月後にやるのが方針だとか。
次々と新入生がサインをしていくなか、たった一人だけ断った。


『三ヶ月後に慣れているとは限りませんし、親の支援もありましてバイトをする必要はないのでサインはいたしません』


契約は他の生徒がいるし、無理強いする理由もないのでそのままにした。
しかし、惜しいと思ったのは彼のスペックの高さだ。
早々、先生たちに気に入られたのだ。
その授業態度と毎回と言っていいほど積極的に質問しにくる。
それだけならと思うだろうか、先生方と対等に話し合える知識の豊富さ、そして素直に


『ありがとうございます、先生』
『なるほど、わかりました先生!ありがとうこざいます!』


やだ、この子、ちゃんとお礼言える。
教えがいがあり過ぎる。
ちなみに主人公から聞きに行かなくても、目が合うと手招きされて五分ぐらいは必ず捕まる。
(個人的にリドルさんはわからないところは調べて、それでもわかんないから聞きに行きそう。自分で解決する。自己完結。)
クラスメイトとの関係は悪くなく、当たり障りのない付き合いができている。
真面目ちゃんだからと絡まれたり、弱そうに見えるから手を出そうとする生徒がいるが被害はない。
というよりも、彼が仕返しをしている証拠がない。
なにより周りの大半が彼の味方だ。当たり障りのない付き合い=悪い印象はない。
絡んでいく奴らは素行が悪い。
信用されるのはどちらかなのか、一目瞭然だ。
些細な不幸はただの偶然として片付けられる。


アズール「彼は、それをわかっているんでしょうね。あぁ雇えなかったことがとてもても残念です!!」
ジェイド「まぁ、本当に偶然かもしれませんしね、彼らは他の生徒も恨みを買っていたようですし」
フロイド「いっつも図書館にいるよねぇ〜」
ジェイド「えぇ、読書家のようですし熱心さが先生からの評価の高さに繋がってます」




そんな評価をもらっており、狙われていることに気づいてない本人は植物園にいた。


『あっ、先輩』
「………またか」
『はい』
「……静かにしてろよ」
『はい、また教えてくれると嬉しいです』
「…そうかよ」


そう、植物園を寝所にいるレオナさんと親しい関係となっていた。
薬草辞典片手に見比べをしていたところを見つけたのがキッカケだ。
よくくる様子に


「そんなもんに意味があるのか、」
『…意味ですか、…ないかと』
「…は?」
『ただ知りたいからやっているだけで、自己満足ですけど。知らないままわからないままでいるのが嫌なんです。』
「…」
『わからないと、できないことを投げ出して後悔するよりも…わかっているからできる限りのことして後悔のほうがいいから』
「…………そうか」


それからというものの、勉強に付き合ってくれるようになる。
お世話係の先輩とも知り合う。


ラギー「ほんとソピアは真面目っすね」
レオナ「コイツはただの好奇心の塊だ。自分の知らないことがあるのが我慢ならないクソガキだ」
ラギー「そーっすか(気に入ってるくせに…素直にならないっすね)」


実は前よりも出席率があがっているとか。




食堂にて寮長と双子に囲まれた。
理由は簡単、人手が足りたいので一週間ほどピンチヒッターでバイトをしてくれないかというもの。


アズール「もちろん、急に頼むのですから上乗せさせていただきます」
ジェイド「慣れていないかと思いますのでキッチンでやりますか?」
フロイド「それともロビーで接客するー??」
『(目立った断る理由もないな。先生の名前をつかうのもありだが予定があったとしたら調べがついてそうだし、でも一回やると今後も頼まれそうだしな…面倒だな)』
アズール「どうでしょうか?困った私を助けてもらえませんか?」
『(これ、恩を売っているようにみせかけて使えるかどうか判断する気だな…使えそうなネタも知りたいのか?俺に突っかかる意味がわからないな。仕方ない)その程度なら構いません』
アズール「それはよかった。早速明日からおねがいしますね」


植物園にてレオナさんとラギーに心配される。
転寮する?とも言われるほどだ。




それで接客をジェイドさんから指導してもらう。


ジェイド(随分と飲み込みが早いですね。どこでバイトの経験でもあったのでしょうか)


休憩時間で余った食材で賄いを作ったら


フロイド「おいしそー!ちょーだい?」


匂いに誘われてやってきた。


『お口に合うか、わかりませんよ』
フロイド「いいよぉ、おいしそーだし」
『…はぁ、どうぞ』
フロイド「わーい」


自分の分を作り直す。
余り物をぶち込んだ炒めた、簡単なもの。
スープもある。


フロイド「っうんまぁ!美味しい!」
『スープもどうぞ、熱いので気を付けてください』
フロイド「んっ!」


ふーふー、しているのを横目にぱぱっと食べる。


フロイド「美味しい!!ちょー美味しい!!なんで?なんで??」
『え、えっーと…隠し味に潮騒の村の塩を入れました。あそこの塩、好きなんで…』
フロイド「ふーん、取り扱ってないんだけど」
『両親からの荷物に入ってたんで、消費でもしょうかと』



ちなみにお店の閉店後、誰でも使用できる。
もちろん、綺麗に使うこと材料は持ち込みである。


フロイド「あ、たまに料理してんのお前?」
『まぁ、はい』
フロイド「そう、俺接客好きじゃねぇから料理してるからわかんだよね。使われたの」
『そうですか』
フロイド「ちゃんと片付けられているから文句ねーけどここ使うやつ今までいなかったからびっくりしてさ!」
『あー……(そりゃ綺麗にできなかったら探されて怒られるだろうし、ならはじめから使わないほうがいいもんな)』
フロイド「イシダイちゃん!」
『はい??』
フロイド「また作って!」
『…機会と材料を持ってくださるなら構いませんよ』
フロイド「わかったぁ、俺気分いいからお皿洗ってあげるから戻りな」
『はい。おねがいします』


フロイド(ジェイドとアズールに教えてあげよーと)



その日の夜。


アズール「接客も料理もできる、と……」
ジェイド「惜しいことをしましたね」
フロイド「イシダイちゃん、正式に働かねぇかなー」
ジェイド「おや、気に入りましたか。珍しい」
フロイド「料理すっごいおいしかったんだぁ」


一週間の契約。
更新したいほどであったが、
『知りたいことがたくさんあるのでバイトをしている暇は無いです』
なので、お互いの利益を重ね合わせて妥協してピンチヒッターとして依頼することになる。
イソギンチャクへのフラグはかわす。試練かな??



レオナさんのところにこっそりと見舞いに行った。
りんごをうさぎにしたらちょっと渋い顔で食べられた。
甥であるチェカくんに懐かれたのが意外で「お前あいつが来るときに相手しろ、また勉強を教えてやる。なんなら小遣いもやる」



んで、バイトの日に事件発生。
アズール寮長が闇落ち。
客をすぐさま避難させるが間に合わずに倒れる生徒。
とりあえず隠れて様子を見て状況把握。双子たちの激戦を傍観していたが、後ろにある海と隔てる壁にヒビを入れた。


フロイド「やっば、寮を沈める気かよ!!」
ジェイド「さすがにそこまでしたら退学になりますよ!」

アズール「うるさいうるさいうるさい!!!」

エース「え、なになに!?」
ラギー「穴が開いたら一気に海水が流れてきてここが沈むンスよ!!酸素もなくなる!」
デュース「ただの道連れ!」
監督生「っどうしょう」
グリム「ササッと倒すぞ!」
レオナ「バカ言え。下手にやれば、あの影が穴を開けるぞ」



ーパンッ
振り向くと拳銃を持った彼がいた。
一歩前に進むごとにその拳銃をもった腕から服が形成されていき、コートとなった。
ひび割れたところに魔法円が浮かび上がっている。


フロイド「イシダイちゃんいたの!?」
『避難させてましたが?』
ジェイド「ありがとうございます、ですが早く手を貸していただきたかったですね、」
『先輩方がいるなら大丈夫かと思いまして!』
ジェイド「」にこにこ
『』にこにこ
フロイド「そんな暇ねぇーから」

『ヒビは止めましたし、あとは』


アズール「ぅああああああ!!!」
「「「!?」」」


魔法円から伸びた鎖が本体と影をそれぞれ捕獲した。


『うるせぇ、黙れ』


拳銃の前に魔法円、影に向かって魔弾を打つ。
甲高い悲鳴とともに影はくずれさっていた。
アズールは倒れ込んだ。
双子が駆け寄る。


『先輩方、倒れている生徒の輸送をお願いします。』
レオナ「あ?」
『少なくとも面倒事を起こした責任はとってもらいますよ。』


拳銃片手に微笑む姿に逆らうのは得策でないと風魔法で浮かべて運び出すことに。


『君たちも後片付け手伝ってもらうよ』
エース「はぁ!?なんでだよ!」
グリム「そうだぞ!」
デュース「これは」
『これは君たちが100点取ればよかっただろうが、そもそも楽して点数取ろうとしたやつに元から救いはねぇ!こっちはそんなもんに頼らずにやってんだ!腹立つわ!!
つか、誘惑に乗ってサインした時点で自分で責任にとれ!自分のケツは自分でふき取れ!!』
「「「ピエッ」」」

ジャック「だな」
監督生「…うん。そうだね、俺も学園長に生活費を盾にされてなかったらこんなことしてないよ」
「「「…………」」」

『ふんっ、ささっとゴミをまとめてくれ』

『フロイド先輩たちは寮長を保健室にあとはやるので』
フロイド「わかった〜」
ジェイド「おねがいしますね」


あらかた終わったから彼らを返した。
脳内で即席の魔法円を作り出し、踵を鳴らせば広がっていく
地面に1発。
瞬くまに元通りに戻った。
ゴミなどは修復の元として再利用したから無くなった。


『今日が金曜日の夜でよかった。土日は引きこもろう』


壁に張り紙「月曜日まで訪問客はお断りします」と。
土曜日の朝にフロイドが見に来てノックをしたが、無視。蹴り飛ばしても無傷なドアがあるだけ。
そう、全く反応されないのだ。
倒れてないか心配なのに反応がない。
月曜日まで待つしかなかった。




月曜日の早朝。
一足先にお店で紅茶を飲んでいた。


フロイド「みっつけたぁああああああああ!!!イシダイちゃん!!!!」
『ぐふっ、』


タックルされてソファーに沈んだ。


フロイド「無視するから心配したんだから!!ばかぁ!」
ジェイド「フロイド、フロイド。退けなさい!彼、動いてませんから!」
フロイド「 」


イシダイちゃぁああああああああああああん!!!?




『…………………』
フロイド「ご、ごめんなさい……」
『張り紙一つで休んでいたのは、ご心配をおかけてしましたが…ソファーに押し付けて窒息死を狙うのはいかがなものかと』
フロイド「俺が悪かったです、はい」
『分かればよろしい』

アズール「ソピア、あなたが修復してくれたようで…本当にありがとうございます」
『いいえ』
アズール「それにしても、魔術が使える人がいるとは…いいえ広める気はないです。希少価値は僕もわかってますから。気をつけなさい」
『…』
アズール「なんですか、その目は」
『いえ、別に(寮長でも人を心配するのか…)』



だが、エーデュースがリドル寮長に質問してしまい、広まってしまった。
だってリビング、人がいる場所で質問して大声で不特定多数が聞いたからね
レオナさんはラギーとジャックに口止めしていた。
校長により目撃者は集められた。


リドル「すまなかった…」
『…はぁ、そうですか…』
レオナ「無知はこぇな」


エーデュースはしこたま先生方に怒られた。
歴史の授業で魔術師のはなしはちょっことしたぞ??聞いてなかったのか??


レオナ「守ってやるから転寮するか?」
アズール「うちの寮生です。させません。」
フロイド「あげなぁい」
ジェイド「」にこにこ



フロイドに抱きつかれた彼は遠い目をしていた。


学園長「あの、ソピアくん?大丈夫ですか?」
『…えぇ、まぁ…学園長はこの学園にある防御結界術についての話ですか?』
学園長「!!君にはわかっていましたか!」
『えぇ、これほど大きくも何千年と長続きするようにかけられた壮大な魔法円と魔法陣の組み合わせには驚きましたから、創立者の方の能力の高さには頭が下がります』
学園長「そうですか!そうですか!では私の願いはわかりますか」
『整備してほしい、と?』
学園長「えぇ、長年守れれていますが途中で整備方法が書かれた本が紛失したことから問題視されてました。ですが我々には魔術を使える人間がおらず、どこにかけられたかもわからずどうにでもできませんでした。」
『ところが魔術を扱える生徒がいたために依頼したいと』
学園長「えぇ、そうです!」

『では学園長。対価は?まさかタダ働きさせようなどと思ってませんよね???』
学園長「えぇもちろん。わたしや先生たちのコレクションにある希少価値の高い本を貸出をしましょう」
『………わかりました。』
学園長「あと今後のために取扱説明書を作ってください」
『…わかりました』


卒業したあとも大学院に通いながら整備していったのであった。
その傍らには、オクタ寮の三人がいるように。魔術に興味があるらしい。
たまにレオナさんや妖精王までやって来る始末、
ちなみにこのおかげで彼にちゃちゃを入れる人たちがハンカチを握りしめながら見ているだけ。
それぞれ有名人になったからね!!

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