魔王様!!
『魔王様!!』
説明
ヴィランといえば、魔王だろ
それだけ。
ノワール・ドゥンケルハイト=主人公
前世が魔王陛下
だけど魔族以外を弊害してたとかない。
歴史的に見ればだいぶ温厚な王様としていたが、一度とある王国が戦争を仕掛けてきたときは生かさず殺さずの兵力を落とすような戦法を取る。しかし三度仕掛けてきたことから王族を殺害させ、民には手出しはしなかった。それ以降その王国は手出ししなかった。王族の命令じゃなかったらやってなかったから、別に悪い魔族もいるけど逮捕されて証拠を抑えたらその国の法に任せてくれると、対等な態度をしているから。
ギブアンドテイク、商人のような関係であった。
魔王様という概念。というか、そのもの。
その潜在的な能力を押し隠すために自ら顔を隠している。
目元に布を付けている。
普段
目元に黒い布を付けている。
さらに長い前髪がかかっており、何処となくモサッ…としている。
さらにサイズオーバーのパーカージャケットで、パーカーにより顔を隠している。
上の下の成績(やる気なしの手抜き)
イグニハイド寮生。1-E
中身
魔王様。あくどい笑みや傲慢な態度が似合う。
その容姿とオーラから玉座に座っているのが似合うランキングに伝統入りしている。
貢がれる体質。下僕精製機。
黒服が似合い過ぎる美丈夫。
実は(歴史的には)優しめだけど、ギャップ萌えで懐に入れたり、気まぐれな甘い顔にコロンと落ちる…やっぱり下僕精製機。
ストーリー
偶然にも教科書を奪われて困っていた監督生を手貸してくれたイグニハイド寮生。
監督生「あ、ありがとう。助かったよ」
『どういたしまして、気をつけて帰るんだよ』
それだけの会話だった。
でもただの優しさにぐらっときた。
何も対価を求めず、詳しい話しも聞き出さず、さり気なく心配してくれて、さらっと帰っていく後ろ姿に
監督生「かっこいい…」
これが真のイケメンか、と監督生は思った。
イグニハイド寮生=引きこもり、陰キャなどのイメージが周りから伝えられており、彼もその通りと言えばそうだが見た目だけで案外普通に話せた。
後日、図書館にて
異世界から来た俺にもわかるように噛み砕いて説明してくれる優しさと技能を持っていることを知った。
はじめは勉強会から逃げるエースやグリムを放置し、頭を抱えるデュースと家庭教師をしてくれる意外と世話焼きなジャックといた。
そこで偶然にも再会した彼と、その理由を話して二人がお礼を伝えるのを嬉しく思いながらいたらデュースが勉強会に誘った。
驚いたようだが、参加してくれることに。
そしたら、めっちゃわかりやすく解決講座を開いてくれた。
わからないところがわからないけど、懸命に説明すれば理解してくれたのか解説してくれる。
やだ、優しい。
デュースもやさぐれていた時期もあり、上手く勉強の仕方がわからずにいたが、コツを掴もうと頑張るのでそれを見たジャックも負けずと頑張っていく。
三人でまた家庭教師を依頼した。
…俺も連絡先交換したかった……!!!ぴぇん
それから放課後。
部活はテスト準備期間として休みになっており、四人揃って勉強会を図書館で開いた。
まぁ、自主練があるデュースやジャックは身体を動かしてから来ることもあった。
本当に、本当に、彼にお世話になった。
50位以内には入れなかったけど150位以内、下の方だけども入れた。
デュースもだ。
ジャックは上位の方にいた。
彼は更に上にいた。そりゃそうか。
…しかしこのあと、イソギンチャク事件に巻き込まれるとは思ってもいなかった。
エースとグリム、そして学園長により巻き込まれた。
学園長の命令だとクルーウェル先生に伝えれば頭を抱えながらも「課題提出をするように」と承諾してくれた。
彼にもエースがメールで相談し、『課題提出、手伝うから依頼に集中しなよ』と心強い応援をもらう。
オクタヴィネル寮長の観察結果、ただただ優秀な生徒。以上
しかも昼休みに双子に放課後にと呼び出されるし、震えていたらデュースが主人公を呼び出してくれた。
なのでデュースとジャック、主人公を含めて行くことになった。
人が増えたものの気にすることなく、呼び出したのに待たされてVIPルームに。
僕とエースが座ってジャックと彼は後ろに立った。まだ座れるが二人が断ったからだ。
でまぁ、話を聞くとオンボロ寮を差し出せというものでグリムとエースが乗っかろうとしてきたので、混乱してしまう。
すると彼はグリムとエースの声を魔法で奪って発言権を奪った。
あとから聞いたけどその動作は、ジャックでさえもわからなかったとか。
『一旦持ち帰ります。ね、監督生』
監督生「は、はい!!持ち帰って検討させていただ、いただきまふ!!!」
そう、交渉する前に約束した。
ーー『どんな契約内容であろうと、“一旦持ち帰って検討する”こと。』
ーー『理由は簡単。相手の手のひらで踊っている状態での話し合いだ。冷静な判断なんぞ、そもそもできる?相手は優秀な生徒、口車に乗せるなんて簡単なこと。学園長でさえ扱いに困っている生徒なんだろ?
だから』
監督生「た、大切なことなので持ち帰って検討させていただきます!!!」
ーー『持ち帰えることを押し通せ、絶対にだ』
「………わかりました。ではコピーでもお持ち帰りなって検討してください」
監督生「は、はい!!」
『では、これで失礼します。』
「…彼らの声、返してくださいます?うるさいのは困りますが会話できないと業務の妨げになりますので」
『あぁ、そうですね。すみません、お店を出たらお返しいたします。早々に内容を検討さていただきたいので』
暗黙に足止めされそうだから今は返せないと、
「そうですか、」
『では、失礼しました。』
監督生「し、失礼シマシタ」
デュース「し、しっ失礼しました!」
ジャック「…失礼しました」
彼は言ったとおり、店を退散したら声を返した。
騒がしい彼らは双子に預け、アズールは苛立った。
アズール「余計な入れ知恵を、」
押し切れば行けると思った。
彼らが乗り込んでくるのもわかっていたし、だから押し切られてサインすると思っていた。
だが、
アズール「イグニハイド寮生、ジェイドに調べさせましょう」
邪魔な彼には退場してもらおう。
弱みさえ握りればあとはなし崩しでいける。
そう思った。
一方、オンボロ寮にて。
『ふむ、なるほど』
ジャック「で、どうする?」
『……俺は俺で動いていいか?確かめたいことがある。』
ジャック「確かめたいこと?」
『あぁ、悪いけど監督生たちには囮になってほしい。』
「「「!」」」
『はじめに契約に乗る。彼らの言うとおりに写真を取りに行ってほしい。俺はその裏で行動する。
寮長さんに目をつけられたから俺達は行動を見張られる、イソギンチャクしかりそもそも彼らに逆らえない生徒たちに。
だから一緒に行動する人数が増えれば本計画がバレてしまう。』
デュース「だから僕たちが囮に、か」
監督生「でも僕らを指揮してるの、ノワールってもうばれてるから監視の目が一番あるんじゃないの?」
『だろうな、ふた手に分かれても監視はあるだろう、だがやり方はある。』
ニヤリ、
『何も聞かずに俺の計画に乗ってくれないか?』
「「「うん!/おう」」」
『ちなみに監督生、泊まるのはサバナクローにコレ手土産に持っていけばいいから。グリムに取られないように』
監督生「わかった、ありがとう!」
ジャック「ハーツラビッツやイグニハイドは?」
デュース「寮に空きはないから四人部屋に突っ込まれるな」
『こっちは泊まるなんてしたら周りが騒がしくなるから目立つ。なるべく隠密行動したいんだ』
ジャック「なるほど」
次の日、
ノワールについて調査が水面下で行われている中で監督生はアズールに「放課後お話があります」と。
放課後、彼らは契約を飲むといい。オンボロ寮を出ていった。
しかしだ、気になっているノワールは現れなかった。
単独、というか
アズール「普通に授業を受けていた?」
ジェイド「はい。クラスメイトに見張らせていましたが特にそれらしい行動はなかった、と。」
アズール「……監督生さんたちは?」
ジェイド「サバナクローに泊まるようですよ」
アズール「サバナクローに?」
ジェイド「えぇ」
アズール「どうやって…」
ジェイド「そこまではわかってませんが、彼の作戦通りなんですかね」
アズール「…チッ」
ジェイド「」にこにこ
レオナさんに貢物というお肉の塊をしたそうで三日間泊まることを許可されたそうな。
ノワールの動きがないが気がかりだが、手筈通りに双子が待ち伏せし、追い払った。
そしたら次の日
また監督生から「放課後にお話があります」ときた。
動かなかったノワールが共にやってきた。
『これで宜しいですか?オクタヴィネル寮長』
アズール「は、」
彼は希望の写真を差し出した。
監督生たちも驚きの表情だから単独で行動していたのだろう
『では、契約通りにオンボロ寮の返却とイソギンチャクの開放をしていただけますか?』
アズール「ど、どうやって。どうやってこの写真を!」
『やだなぁ、契約通りにしただけじゃないですか。……契約通りに』
アズール「っ」
『でも正直に言うと、オンボロ寮の返却とイソギンチャクの契約書が欲しいんですよね』
アズール「…?」
『こっちは勉強会まで開いて図書館の閉館時間ギリギリや寝る前まで頑張ったんですよ。
なのに彼らラクをしたのにも関わらず契約違反をした。だってあなたのノートを丸暗記して満点を取ればそもそもこうならなかった。そうでしょ?』
デュース「!そうか、100点を取れば自動的に一位になる!!」
ジャック「…楽をしたのが気に食わねぇが、な」
『そう、…心底 気に食わねぇんですわ。それでイソギンチャクが開放されてちゃんちゃん??はは、可笑しいわな。監督生は一時的ではあるが住居を奪われて解決して、彼らが感謝すると思います?しませんでしょうな、せいぜいラッキー扱い。でしょ?』
だろうなぁ、と全員思った。
静かに頷いた。
『寮長』
アズール「!なんですか?」
『あなたもこのまま契約に乗るのは癪じゃありませんか?』
アズール「………」
そう、契約をした。彼らは契約を達成した。
ならば守らなければならない。
先延ばしにできる理由は浮かばない。彼に丸め込まれるのが見えている。
だったら、何をするのか聞いてみるのも悪くない。
アズール「あなたは僕から契約書を渡されたら何をするつもりで?」
『教員室に届けます。』
アズール「は?」
『あなたのやり方はただ生徒同士が勉強の助け合いをしたまで、だから罰など与えられない。でも例えば…先生側のミスにより“再テスト”なんて起きる可能性だってありえるでしょ?』
きょとん
アズール「ふふ、ははははは。そうですね、先生方のミスにより“再テスト”ありえますね」
『えぇ』
アズール「わかりました。僕の負けです。オンボロ寮は返却し、契約書はお渡しします。その変わり、」
『?』
アズール「再テスト後に答え合わせしていただけますか?」
『わかりました』
アズール「ではどうぞ」
監督生の書いた契約書は破棄され、イソギンチャクの契約書は引き渡された。
そのまま教員室により、引き取られ、記録を取られた。
後日発表されたのはテスト用紙に不備が発覚したために一週間後に再テストが成されることなった。
アズールに対し、イソギンチャクはついたままだが虎の巻は回収されている。
だって契約は成立しているからイソギンチャクは生えてる。虎の巻を回収してあっても可笑しくない。
アズール「僕に差し出せるものはもう無いでしょ?」
彼は契約書を与えもせず、頷きもしなかった。
生徒たちはアズールと手を組んだとか騒ぐけどあくまでも、“学校側の不備による再テスト”だ。
先生側としては「ただの再テストだろ?」という態度を崩さない。
エースとグリムは監督生たちに泣きついたが、エースとジャックにより走り込みの罰。
監督生からは正座を教えられ、ノワールからグチグチと針を指すような説教を受ける。
説教のあとに起き上がれなかった。足が痺れたから。
それで、勉強会を開いて再テストを受けるのであった。
多少の違いはあったものの、前回のテストを真面目に受けていれば大丈夫なものばかり。
結果は色々と変わったとは言っておこう。
イソギンチャクは開放された。
掲示板を見ていたら双子により放課後呼び出されので、怯えるエースとグリムを逃がすわけもなく一緒に向かった。
テストが終わったばかりなのでまだ店は開いてもなく、人はいなかった。
ジェイド「飲みのものご注文は?」
それぞれが注文し、届けられた。
飲んでいたらアズールも合流した。
アズール「では答え合わせしていただけますか?」
『すでに調べてがついているのでは?』
アズール「わかっているのは、この渡された写真がコピーということですね」
「「「!!」」」
『コピーがダメとは聞いてないんで。それに普通に窃盗罪になるだろ』
「「「あっ、」」」
フロイド「気づけよ(笑)」
ジェイド「あらあら、」
アズール「…えぇ、僕は写真を持ってくるように契約書に書きましたが、コピーはいけないとは書きませんでした。しかしどうやってあなたはコピーを手に入れたんです?」
『学園長にお願いしましたが』
……………
「「「は???」」」
『学園長宛に学校に電話して事情を説明し、学園長の権限を利用してコピーを博物館から送っていただきました。それを俺宛の荷物に混ざて受け取りました』
ジャック「ソレは、いいのか?」
『やだなぁ、ジャック。こっちは双子の妨害が当然にあったんだからこっちで第三者に協力してもらって何が行けないの??』
監督生「だからふた手に分かれたのか!双子の妨害があることを想定して、」
エース「だったらこっちも、誰かに協力してもらってもズルくはないな!」
『元より生徒の問題として扱われているのに学園長の協力がずるいとは言わせませんよ。学園長はそもそも監督生に依頼をしてるんだから、依頼主としての協力があってもおかしくはないでしょ。使えるものは使うまで。
…まぁことは終わってるので何もできませんでしょ。』
エースたちのキラキラした視線をスルーし、紅茶を飲むノワール。
(((カッコイイ………!)))
アズール「なるほど。学園長も利があることだから協力した、と。はぁノワールさんが関わらなければ上手くいったのに。監督生さんの運の良さに感服しました。」
監督生「えっ、」
『まぁ、2つ目の計画が実行されなくて良かったけど』
デュース「!まだ何かあったのか?」
『あぁ、やりたくはなかったから良かったけど』
フロイド「何やろうとしたの??」
『契約書を略奪して処分』
…………
『元より契約書が無くなれば話なんてそもそも無くなるだろ?』
ジャック「ど、どうやってやるつもりだったんだ…?」
『学園長から協力してもらえなかったから考えていたんだけど、サバナクロー寮長を利用して砂にでもしてもらえば良かったんじゃね?と』
ジャック「レオナさんをか!?」
『予想でしかないが、サバナクロー寮長もオクタヴィネル寮長と契約書をかわしていたらそれを処分したいはずだ。だったからこれに便乗して消してもらえばいい。あの人の性格上いちいち確認なんてしないで全部砂にするでしょ』
アズール「 」
『ま、そんなことしたらオーバーブロットでもされそうだから避けられてよかった。まぁサバナクロー寮長に頼まなくても略奪しても良かったけど』
……………
『バレなきゃ犯罪じゃねーんですわ』にっこり
「「「ひぇっ…」」」
フロイド「おも、面白ろっ!!!ちょーお前面白ーぃ!!!」
ジェイド「ふ、ふふふっ!」
『この人たち呼吸できてます?』
アズール「……無視してくださって構いません…」
『そうですか』
デュース「カッコイイ…!」
ジャック「はぁ、…すげぇな」
監督生「三度目のオーバーブロット回避…?」
エース「…かもな」
グリム「ふなぁ、」
『答え合わせも終わりましたし帰っても??』
アズール「えぇ、どうぞ。今度是非、お客様としてお食事にも」
『考えおきます』
監督生(あ、来ないパターンだ、これ)
しかし、問題が発生。
双子が食堂で監督生たちに対して声をかけていたのが見られていたために、この再テストを仕掛けたのが監督生たちではないかと始まってしまったのだ。
みんな再テストで頭がいっぱいいっぱいだから気づくのが遅れた。山を過ぎたら気づいたのだ。
だから前以上に絡まれてしまう。特に監督生。
だから、特にエースとグリムを巻き込んだことを反省しており、そばにいるように注意してくれた。
ノワールは反対に食堂にいたわけでもなく、図書館で話す程度の存在なので見逃されていた。彼と食事を取ることはない、騒がしいところが苦手らしい。
だから監督生が気がかりとなりデュースに荷物を預けた。監督生にお守りイヤーカフが贈られた。
シンプルな銀色のイヤーカフ。みんなにも似合うと言われ、本人にもお礼を伝えた。
油断した。グリムが人質に取られて一人で行くしかなかった。
なんとか友人を巻いて言われた場所に行くと、ボロボロのグリム。
監督生「グリム!!!」
「おーぉ、なにしてんだ、監督生サン」
そう、グリムは人質だ。
次は、
「アンタの番だ!」
「お前のせいで再テストだ!!順位が落ちちまった!!」
教師陣はもちろん、オクタヴィネル寮長たちに当たれるわけがない。
弱い、魔法なんて持ってない監督生に当たるのが手っ取り早い。
グリムのために彼は飛んでくる火の玉を受け入れた。
ぎゅ、と怖くなって目をつぶる。
グリム「ナァ…!」
小さな鳴き声が、聞こえた。
『そこまでだ』
反射的に目を開けたらいたのは、
監督生「ノアール!?」
『ほらグリム抱っこして下がれ』
監督生「グリムっ、ごめんね、ごめん!!」
グリム「ナァ…ァ…」
「はぁ!?いつの間に、!!」
「くっそが、」
『…他人のせいにしてんじゃねーぞ、くそが』
「このやろう!!!」
「あ"ぁ!!?邪魔すんじゃねーぞ!!!」
「再テストはこいつのせいだろうが!!」
「失せろ!」
「てめぇには関係ねぇだろ!」
「うっせ!黙れ!」
『バカなのは、お前らが勉強しねぇからだろうが』
「「「ァあ"!!!?」」」
彼は布を、取った。
同時にのしかかる重圧。息ができない。
『あれ、どうしたんです?さっきまでの意気込みはどこに?』
一歩、近づく
『ね?どうしたんです?』
学園長「そこまでです!!魔力を仕舞いなさい!」
『…はぁ、』
スッ、と消え失せた。
監督生は何もわからなかった。
彼と加害者の周辺に結界を作り、内部にて魔力の漏れだした重圧や怒気を含ませてたからだ。
その結界から微かに漏れ出すまる魔力のオーラに慌てて飛んできたのだ。
学園長はこの学園の管理人でもあるために学園内の荒事には敏感に気づけるのだ。
学園長(これほどの魔力を持った生徒など、もしかしたらマレリウスくん以上にーーー…)
『グリムを保健室に連れて行っても?』
学園長「!えぇ行きなさい。」
『はい、では』
チラリ、と倒れた生徒を見た
前髪がかかり良くはわからなかったが直感的に彼の目はゴミを見るような目だった。
学園長(ひぇ……)
監督生たちを見る前に布を戻してフードを深くかぶる。
『行こうか』
監督生「うんっ、グリムあと少しだから!」
『転送術使うから捕まって』
監督生「!」
『しっかり持って、!』
学園長「…一年生で、転送術を??まったくなんて規格外な生徒が隠れていたものです」
保健室で治療を受けていたらノワールから連絡を受けたエースたちがきて
エース「俺達が、そんなに頼りないかよ…!!」
デュース「っ」
ジャック「一人でやんなくていいんだ、俺達を頼れ」
監督生「…うっ、うっぐ………」
エース「あーもー泣き虫がーー…!」
デュース「やっぱり殴ってくる…っ!」
『俺が心を折ってきたらやめなさい』
デュース「さすがノワールだ!でも、」
『誰かのために怒るならその怒りを沈めなさい。誰かのために力を振るうことはその誰かに責任を押し付けることも同意義。』
デュース「っ、……」
『自分自身が許せないというなら、許さなくていい。だが責めるよりも改善をせよ。』
デュース「!」
『な?』
デュース「…おう!監督生!俺達の事頼ってくれ」
エース「そーいうこと」
ジャック「」こくっ
監督生「っありがとう!!」
エース「つかなんでノワールはわかったの??」
『お守り、あげただろ。ソレが発動しそうな悪意を感知したから転移術使ってみた。…グリムにも用意するかぁ』
ジャック「そんなもん作ったのかよ。しかも転移術まで。お前本当に凄いな」
『ありがとう』
加害者たちは総じて退学処分。
本学生徒に対して魔法を使い、なおかつ暴行。そして人質をとり、さらなる暴行を行おうとしたからだ。
そして気になるのは被害者である魔獣と監督生がどうやったのか。
アズールと双子に捕まった監督生は震えていた。ちなみにこれは悪意でなく単なる好奇心のためにお守りは発動していない。
監督生「わ、わかりませんよぉ。ただノワールが普通に声をかけて、学園長が来ただけで、…」
エース「もう行ってもいいッスかー?」
フロイド「カニちゃん黙ってて」
エース「ッス…」
アズール「ノワールさんが?」
監督生「あぃ…助けにきてくれて……」
フロイド「ほかにはー?」
監督生「えっ、え……あぁでも、」
ジェイド「でも?」
監督生「…ノワールが布を外してあの人たちに声をかけたら顔色が変わって、獣人は耳をぺしゃてしてたなぁ…」
三人は顔を合わせた。
監督生は察したが、ジェイドとアズールに捕まったまま。
しかもエースはジェイドにより腕を抑えられる。ノアールへの連絡手段を奪った。
フロイドがそのまま行ってしまう。
アズール「さぁ、まだお話ありますよ」
((逃げて!ノアール!!!!))
しかし、
ジャック「次はなんだ?」
『あぁ、次は歴史。そっちは』
ジャック「俺は、は??」
『え?』
一階、そのまま外へと出れる廊下を歩いていたら横から影。
上から落下してきたフロイドがこちらにマジカルペンを向け、
フロイド「ウォーターショット♪」
二人を、廊下を水浸しにした。
ジャック「なにすんだ!!!アンタ!」
フロイド「あれー?うにちゃんいたの?」
ジャック「このっ!」
寒気がした。
廊下にいた全員、好奇心から恐怖に変わった。
その発信源は、先程から上半身を起こして俯いたままのノアール。
ジャックは全身の毛が逆立つのを感じた。
フロイド「あー、フグちゃん…?」
彼のそばには目的の布。落とすことはできた。
フロイド「フグちゃん……?」
ゆらりと立ち上がり、近づいてきた。
怖い、怖い怖い怖い!!まるでサメがこちらに来ているような感覚で足元がおぼつかず、倒れてしまう。
フロイド「い、たぁ…!」
その上に乗ってきた彼とやっと目が合う。
フロイド「あ、ぅ」
琥珀色と赤色のオッドアイ。
前髪をかきあげ、判定の厳しい人魚でさえも見惚れるほどの美丈夫がそこにいた。
妖艶に微笑み、頬を撫でられる。
フロイド「ヒェッ」
そのまま首をすーー…と撫でてくる。
ゾクゾクする。
フロイド「ぁ、や、……っ…」
初々しい、いやまな板に乗せられた気分だ。
『なんでこんなことしたんですか?』
フロイド「っ、…きに、なっ、たからぁ…ど、って…」
耳の後ろまでは触られる。
フロイド「ひゃ、」
『なにが?』
フロイド「、小エビちゃ、た、す…のを……」
『…なるほど』
手が離れて、開放されるかも安堵と足りないと感じる2つの相反した気持ちにざわざわしていた。
ぐっ、と近づく顔に固まる。
耳元で囁かれた。
『俺のこと嫌いになったのかって、』
フロイド「ちが、ちが、うからぁ…」
『じゃあ、』
ーーー俺のこと、好き?
フロイド「 」
完全にショートして倒れた。
ノアールはそれを確認すると、
『よし、報復完了』
立ち上がり、魔法をかけてフロイドを保健室のベッドに転送。
前髪下ろした。
ジャックのもとに戻り、風魔法で乾燥させ、布を付ければ元通り。
『大丈夫か?ジャック』
ジャック「!あ、あぁ。フロイド先輩は?」
『保健室のベッドに送っておいた。放置してなんかあっても後味悪いから、』
ジャック「そ、そうか」
『じゃ、遅れそうだから急ぐ』
ジャック「!あぁうん」
でまぁ、ギリギリに到着。
ふと携帯を確認したらエースから事の詳細と心配しているというもので、昼休みに話を聞きたいというもの。
深いため息をこぼしながらも、承諾の返信メールを送った。
エース「!ノアール、こっちこっち!」
『あぁ、エース』
監督生「大丈夫だった?」
『ジャックを巻き込んで水浸しにされたからお話してきただけ。大丈夫だよ』
「「えっ???」」
ちなみにグリムはまだ大事を取ってお休み中。
被害者ではあるが勉強が追いつかなくなるために課題をやさられているそうな。
ジャック「…話し合い、話し合いか……」
デュース「ジャック」
彼も合流。
ジャック「話し合いっーより…なんつーか、口説き落としているようにしか見えなかった…」
「「「は???」」」
『やだなぁ、純粋なお話し合いだよ』
ジャック「…そうか……??はじめはただ威圧感かと思ったが、お前の手の動きは口説いている奴にしか見えなかった」
『そー?聞きやすくしただけじゃないか』
ジャック「だったから相手の顔をペタペタ触るか…?」
『油断させただけだよ、はははは』
ジェイド「うちの子が、こうなったのはあなたが原因ですか」
振り向くと、ジェイドとアズールを盾にして図体を隠すフロイドがいた。
『はじめに仕掛けたのはそちらでしょ?ただどうして水をかけたか、聞いただけです。ね?リーチ先輩』
フロイド「ふぇぇ……」
ますます隠れた。隠れられてないけど、
アズール「あなたに話を聞きに行くと言ったらこの調子で。フロイド、ペタペタ触られたぐらいで落ち着きなさい」
フロイド「ペタペタじゃないもん…ただのペタペタじゃないもん……」
そう、美丈夫である顔立ちはフロイドしか見えてなかったのだ。
ジャックを見るときには前髪をたらしていたから。
ジェイド「ですから、」
端に座るノアールの横にその辺にあった椅子を持って隣に座る。
ジェイド「実践してみてくれません?」にっこり
フロイド「わぁ…骨は拾ってあげて、アズール…」
アズール「えっ」
『はぁ…』
ジェイド「」にこにこ
『(退く気はないか、じゃ。いいか)』
ジェイドに身体ごと向きを変え、腰を掴んで持ち上げた。
そのまま自分の太ももの上に乗せた。
ジェイド「ちょ、」
『ほら、布。取っていいですよ』
ジェイド「……」
フードをどけ、布を外す。
前髪が邪魔なのでオールバックにする。
魔力がとろりと溶けだす。威圧感は抑え気味ではあるが、それを真正面や周りにいる者たちの被害はある。
ジェイド「ホワ」
そして真正面から、美丈夫と目が合う。
近くにいたアズールの眼鏡が割れた。ドンマイ。
フロイドはアズールの肩越しにチラリ、チラリと覗いている。
見える範囲にいる者たちも固まる。
『…』
ジェイド「ぁ、…ん、」
頬に、そっと触れてくる。
逆らえない。声がもれる。
そして、首を、次は耳の後ろまで
ジェイド「ンゥ…」
後ろに逃げられない。腰にガッチリと腕が回り、固定されている。
やさしげなオッドアイに酔ってしまう。
そして、腰にあった腕が背中に回り、ぐっと密着した。
ジェイド「ひゃ!」
『俺のこと、嫌い?』
ジェイド「そ、んな…ちが、ちがいま、す、…!」
『じゃ、』
ーー好きぃ?
さすが双子。同じ道を辿った。
『よし、俺の勝ち』
周りが白けていることに気づいてほしいし、真っ赤だよ。気づいて。
『ほら、体験は終わり。オクタヴィネル寮長、彼を連れて帰ってください。』
アズール「ひゃい」
フロイド「骨は拾ったよ、ジェイド……!」
退散した。
彼は慣れたようにいつもの姿に戻る。
『さてお腹空いた』
エース「いやなにあの色気!!!!?そのまま食う空気なわけ!?」
『えっ?』
エース「え?じゃねーよ!!!!」
『なに??囁いてのほしいの?もうやなんないよ、めんどい』
エース「要らねぇよ!!死ぬわ!!」
『えっ?』
エース「だから!え?じゃねーーよ!」
『そう言われてもなぁ、』もぐもぐ
エース「普通に食べ始めてるーなにそのギャップ……」
『お腹空いた、』
エース「……そう…」
諦めないで!!食堂一同
『俺、自分で言うのもやだけど魔力の総量が多いのよ。だから漏れだしやすくて、目にその影響が大きく出ているから普段は封じての。』
布を叩く、
『んで、この顔でストーカーが多発した。誘拐した加害者一同“閉じ込めて自分だけを見てほしい”“一生養います。下僕にしてください”とか。だから隠すし、顔を使ってテイソー守るためにしてたわけ』
……………
『ほんと大変だった…一時期は人間不信にもなったなぁ』
………
『まぁ、裏切られるのなんて慣れたから…』
………
ジャック「俺たちはダチだぁ……!」
エース「慣れないうちは変なこと言ったら悪い。けどダチだから!!」
監督生「と、友だちだよぉ…!」
デュース「ダチだぞぉ!!」
『じゃ、慣れてもらうために遊んでもいい??』
「「「えっ」」」
エース「…ノワール、お前実はあんまり気にしてないだろ」
『エース。知ってる?慣れっていうんだよ、むしろ楽しまないとそこを付け込まれて監禁ルートが解禁されちゃうんだ』
エース「ただの処世術かー……」
『処世術だよ』
しかし、このあと美の化身であるヴィルさんの命令でルークさんに捕獲。
そのまま手入れされる。
ヴィル「隠し方を考えなさい!」
布がサングラスに、
髪も整えられ、
かろうじて勝ち取ったパーカー。
ヴィル「まぁ、いいわ」
化粧品、支給品だ。
ヴィル「一週間使って確かめるから。いいわね??」
『いや、「いいわね?」…はい、』
次の日からは隠くしきれてない貴族の息子様のような感じになった。
『もー…どーにでもなーれ』
監督生「戻ってきて!戻ってきてー!」
ジャック「ヴィルさんには我慢ならなかっただろうなぁ、」
エース「やけくそじゃーねか」
デュース「かっこいいぞ!でも、オールバックじゃないんだな」
『ん、だって…』
「「「??」」」
前髪を抑えて拗ねた感じ
『はずかしい…似合わないし、』
「「「うっ!!!!」」」
『??』
ギャップ萌えに死にかけた。
倒されたのは隠れて見ていた双子。
『ほら、俺に毒されるとあぁなるから気をつけて』
監督生「今のでも十分攻撃力あったから…!」
『え?』
監督生「というか自分を毒とか言わないで、いやまぁ中毒になりそうな感じだけど…なんかやだ」
『……うん、わかった』
エース「むしろ二人とも幸せそうに倒れてるから毒されたほうが学園が平和じゃね?」
………あ。
『つかなんで、オクタヴィネル副寮長とリーチ先輩が一年の教室に?』
「「ソレ!!」」
『???』
エース「あ、呼び方か」
『「「???」」』
エース「ノワール、俺は?」
『エース』
エース「ん、」
『デュース』
エース「ん、」
『ジャック』
エース「ん、」
『監督生』
エース「じゃ、あっち」
『オクタヴィネル副寮長とリーチ先輩』
「「「あっ、………」」」
名前を呼んでー!!ってなる。それだけ。
後日 こっそりとアズールも言ってくる。
他にもモブがうろちょろうろちょろしているから、深いため息。
エーデュースやジャックがガードしているし、オクタヴィネル三人組もニッコリと参戦しているとかいないとか。