センセイ

『センセイ』



説明
アズールが出会った美しいニンゲンの話




住処
海の底。洞窟。
ポッカリと空いた空間は、海水もなく、まるで陸の自然が再現させれている。
小さな出入り口しかない。


ニンゲン
海の底の洞窟の中で横になる女性。
身の丈に合わない超ロングドレスを着て横たわる。
黒髪も異様に長い。
深みのある蒼い瞳。
海の泡のように弾けて消えてしまいそうな儚さと美しさを持つ。
傾国の美人。
多大なる智慧を持つ。
本人曰く『魂に傷をつけられたから眠りについた』と
……その正体は古に存在した魔女。しかもグレートセブンよりも古く、神話世代の存在。
ある時、戦争時に利用されそうになったところを無理やり逃亡した結果、魂にキズをつけられた。
それを行った妖精族を毛嫌いしている。
実はリリアもその戦場で圧倒的な魔女の力に押し込められた。神に等しい黒衣の魔女を利用するなど……!と。巻き込まれて死にかけた。


アズール
偶然見つけた美しいニンゲンに一目惚れしてしまう。
初めは逃げ帰ったが気になってしまう。
後日、横たわるだけのニンゲンになんとか這いつくばって近づいて…それから交流を持つように。
フルネームは魂を掴まれるから教えてはいけないと教えられたけども、掴んでほしい。僕を離さないで!ずっと一緒に居ましょう!ってぐらい。好き過ぎてやばい。
相応しい存在になろうと、努力する。
双子に見つかったことが最悪なものの、彼女が楽しそうなので許した。


双子
面白そうなタコちゃんをストーキングして出会う。
美しいニンゲンに一目惚れ。
独占しょうとするタコちゃんを押しのけつつ、通うようになる。
やっぱりタコちゃんおもしろーい!


リリア
戦時の『黒衣の魔女』の召喚は悪夢だと思っているし、思い出したくもない。
召喚者たちは一様に廃人となり、無関係な兵士たちも犠牲となった。助かったのは奇跡だと思っている。
思い出したくはないが、当事者として事を伝えており、報復などとふざけたことをするやつを制裁した。
これでまた呼んでみろ、今度こそ妖精族は抹消される!と読んでいる。正解。
マレウスたちにも教育係として厳しく淡々と惨状を伝え、召喚術の代償について念入りに教えた。


マレウスたち
リリアさんから語られた惨状を重く受け止め、召喚術は気をつけてやるようにしている。
神話級生物に勝てるわけがない。
「驕るな」と真顔で言われたのが印象的。
マレウスとしては時期王として謝罪する覚悟を持っている。





ストーリー

足をちょっと伸ばして遠出した。
偶然見つけた隠れていた洞窟に引き寄せられて、潜っていくと………


アズール「わぁ………!」


本でしか見たことない、陸にある森があった。
膜に手を伸ばす、絶妙な弾力性を持っているが力を強めれば腕がすり抜けた。
割れる様子もなく、拒絶されるわけでもない。
気になる。しかし、水中ではなくなるので落ちるしかない。戻れなくなるのは困る。
悩んだが、帰る時間なので諦めた。




後日、また訪れてみた。
しかし、今度は水流に押されてしまい、中に入ってしまう。転がって、身体に土や草が付いてしまう。


アズール「うぅぅ……ぼくが、ノロマなタコだから………」


運よく、木に当たらずに済んだものの、どうやって戻ろうか。
顔を上げると道が開けている。
吸い寄せられるように、タコ足を器用に交互に出して見てみると、


アズール「 」


美しいニンゲンが、岩の上にある絨毯の上に横たわっていた。
艶やかな黒髪は背後の岩場に乗せられており、光に反射して輝いている。
その身に来ている黒いドレスは身丈の倍以上はあるほどの長さ。


アズール「っ、」


惹かれるように近づいた。
微かに胸が上下している。息をしているようだ。


アズール「…きれい、」


どんな声をしているのだろうか
どんな瞳をしているのだろうか


アズール「っ、あ"。帰らないと、母さんに怒られちゃう」

アズール「…また来るね、」


なんとか入り口を見つけて戻った。
海水で汚れを落とせばいつもの自分だ。
それから通うようになる。
ただ側に座って眺めたり、本を読み聞かせしたり、そんな些細なことだ。





そんなことを続けていたら、


『おや、いらっしゃい。海の民よ』


起きている彼女が待っていた。待っていてくれた。


『名を。教えてくれるか?』
アズール「ぼ、ぼくは、……」
『あぁ、ファーストネームだけだ。ファミリネームは要らぬ。私のような存在にはフルネームはいけない。』
アズール「っ、アズール」
『そうか、アズール。アズール。』


ころころと、美しい声が名前を呼んでくれる。


『良き名前だ。キミの読み聞かせ、とても楽しかった』
アズール「あっ、」
『さぁ、こちらに』


腕に、細身の銀色のブレスレットがつくと、ふんわりと浮いた。


『行きたいと思う方向に向かうようにしてある』


だから、自分の意志で側においで…と
その意図を組んでアズールは彼女のところへ行く。膝の上に座らせてもらう。


『どんな話を教えてくれる?アズール』
アズール「ん、と………」


それから。彼女の智識の豊富さに驚きながら、勉強までも見てもらうようになる。
時代誤差はあるために、知恵袋的なことが多いがそれがおいおいと生かされていく。
森の中にある植物を使い、錬金術も習っていく。


『お前はすごいな、アズール』
『よくできたでわないか、アズール』
『アズール、可愛い子』


めっちゃめっちゃ褒められる。


アズール「センセイ!」


その期待に答えようと、今日も励む。
しかし、この頃、ウツボの兄弟を巻くのに疲れていた。


「なにここー!すごいー」
「おやおや、動けません」

アズール「な、なんで!!?」

「「みーつけた」」

『アズール?』
アズール「っ、センセイ……」
『友か?』
アズール「違うもん!!」
『おやおや、ふふふっ』


彼らにも細身の銀色のブレスレットを与えた。
浮いた身体に驚きながらも好きなように泳ぎ始めた。
アズールはぎゅ、と彼女に抱きつく。渡すものか、と。



「俺、フロイド」
「僕はジェイドです」
『センセイ、と呼ばれている。キミらは…ウツボの人魚か、』
フロイド「そーだよ」


くるくると周りを泳ぐ。


フロイド「ねぇねぇ、なんでこんなところにいるの?」
『怪我を癒やしている』
ジェイド「おやおや、痛みは?」


アズールは同じ質問をしたのを思い出した。


『あぁ、そこまで痛くはない』
フロイド「血の匂いしないけどー?」
『見えないところをキズをつけられたからなぁ、致し方なし』
フロイド「どこ?」
『魂』
フロイド「たましいぃ?」
『ふふふふ、』


ここにいる女性はたぶん、魔女であろう。
こんな海の底に陸の自然を再現するほどの力の持ち主なのたから。


『森の中をみてみたいなら行くといい。生物はおらんからな』
フロイド「わーい!」
ジェイド「では、」


森の中に飛んでいく彼らを見送る。
くい、と服を引っ張り視線を向ければ…プスッと頬を膨らませているアズールがいた。


『どうした、可愛い子』
アズール「センセイは…僕のセンセイだもん!」
『おやおや、ふふふ』


まぁ、そうは行かず、遊びに来るためにあきらめるしか無かった。
膝乗るのは譲らなかったが。
でまぁ、陸の学校に行くことになり、そのための訓練や人の生活でのルールなどを今日行くしてもらう。
なのでコケることもなく、飛行術はギリギリ合格ライン程度にはなるように。
センセイと会えなくなるのはさみしい、と言うことで魔法の鏡をもらい、アズールの寮長室にてお話するようになる。


オーバーブロットしたアズールに、“呼ばれ”たら来てくれて慰める。


『可愛い子、どうして泣いているの?』
アズール【センセイ、センセイ!!】ムギュー!
『…あぁ、可愛い子。吾がおるぞ』


しゅるしゅる、と化身が消えていく。
駆け寄るリーチ兄弟が説明。
ゆっくり、と視線をレオナたちに合わせる。
寒気がする。


『吾の可愛い子たちを困らせたらお前らか』


あ、


学園長「お待ちください!」
『、』
学園長「お鎮まりください。魔女さま」
『……………………』
アズール「センセイ、」
フロイド「センセイ」
ジェイド「センセイ」
『……、わかった』


彼らに向かった数千の氷のつつらが消え失せた。


フロイド「あーぁ、俺 センセイが居ないとアズールがすっごくしんぱーい、」
ジェイド「えぇ。僕も。センセイがいてくださるなら何よりの安心に繋がります。」
アズール「うぅ、センセイ……」
『…』ちら、

学園長「えぇ許可しますから!!許可しますから生徒の命は保証してください!!」
『…わかった』
学園長「お願いします!!では」


レオナたちを連れて避難。
一瞬してモンスト・ロラウンジは元戻りになり、寮長室に引きこもる。
その間にリーチ兄弟が後始末やら頑張って戻ってきてみんなで( ˘ω˘ )スヤァ…。

実はこの影で、リリアさんが学園長室に飛んでいったから事件が発生しなかっただけ。
MVPはリリアさんです。


彼らが無事だったかは、命は大丈夫としか言えないです。

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