闇落ち手前な監督生
『闇落ち手前な監督生』
説明
ある世界線の監督生くんは病んでいる
その味方となる主人公の話。
元々はnot監督生とその契約者である主人公でもいいかなぁ?と思ったが、監督生くんの味方がほしいなぁと。方向転換。
監督生くん
笑って誤魔化して生きているだけ
周りは武器(マジカルペン)を持っているし、グリムは火を扱えるので何度か火傷をしたことがある。
そんな幼児魔獣の世話をしたくもないのに押し付けられ、トラブルややっかみを受けて精神的に病んでいる。
笑って誤魔化して、正気のふりをしている。
安心するのは自室、グリムとは違う部屋にいること。
ある日、気を紛らわせるためにオンボロ寮を清掃していたらある大きな棺のような箱を見つける。そこには人と間違えるほどの人形がいた。
多少汚れていたこともあり、部屋に持ち帰り、お手入れをする。
それから人形に話しかけるようになる。
その人形が自分の最大の味方になるのは知らずに。
人形
数千年前の著名な魔導人形作家「???」の手元に置かれ続けた作品であり、秘蔵のもの。
死後、多く者が手に入れようとしたが部屋から消え伏せていたために盗人が入ったのでは?と大騒ぎとなったが見つかることもなく、記憶から消え失せた。
作者から寵愛され、彼の意向で写真も絵画も残っておらず、口伝でしか記録残っていない。
【かの人形は彼が最も愛し、大切に手元に置き続けたお姫様である。それは生まれるはずだった事故死した亡き妻と共に亡くなった子供を模しているとか。
白銀の髪は腰よりも長くあり、
碧い瞳は海のように青く、希少価値の高い深海の地底で数々の条件により生まれ育つ《ラ・メール・ラピスラズリ》の瞳。
真っ黒なドレス、雪のような白い肌、小さなティラを付けている。】
ティラにはこの作者の捺印を模した絵柄が彫られている。何かしらの花。
中身は、ある世界で魔女と呼ばれた魂。
ある事情から死亡し、転生待ちをしていたら人形にin。妻とまだ見ぬ娘を喪った悲しみから立ち直れない作者を支え続けた。
死後、狙われるのはわかっていたので逃亡。
年月を経て聞こえてきたのは、(父様並に病んでいる子供の声が聞こえるーー!?)
ちょっとお姉さんオコよ!
グリム
幼児。赤ん坊。そして短気。
エースとデュース
監督生の病んでいることに気づけなかった。
ジャック
唯一監督生が信頼している。
魔法よりも物理的な対処をすることが多いし、魔法よりも自分でやることが多い。
近所に弟達の友人で、魔法による怪我をしたトラウマの子どもがいる。
その瞳にどこか似ている監督生なので、魔法を使う際は一声かけるのが癖となっている。
この心遣いが信頼される理由。
ゴースト
ちょっと距離感がありつつも、年の功なのか察している。
そのために適度な距離感を保てており、たまに会う親戚のおじさん程度
アズールたち
彼の心の糸を切ってしまう。とどめを刺す。
さすがに発狂した様子に固まる。
ストーリー
『ユウくん』
監督生「おねぇさん、」
『ほら、起きないと遅刻するわ』
監督生「ん、………おはよう」
『おはよう』
窓際にあるイスに座る女性。
否、人形である。
このオンボロ寮にあった不思議な等身大の女性の人形。
魔法が使えるらしく、度々この方にお世話になっている。
存在は物珍しいので、知られるのは嫌らしくこの部屋で誰にも秘密で過ごしている。
監督生「また秘密基地行こうね」
『えぇ、ちゃんと先生のお話聞いてくるんですよ』
監督生「んー、うん」
『まぁ、ふふ』
渋い顔をしたら笑われた。それにつられて笑う。
秘密基地、それはオンボロ寮裏にある森の中に勝手に作った納屋だ。
でもここよりもよく寝れるし、住める。
お姉さんが魔法で用意してくれた。
グリムがよく食べるし、そのために学園長からの資金は大半は食費に消える。
一応、学食は割安で量が多いものの、食べるから困る。
部屋をきれいにしたらグリムに取られた。
今の部屋もなんとか節制して用意したものだ。
オンボロ寮にあるものをリサイクルして取れないためにも納屋に置かれた。
それに教わった食べれる野草や罠を設置して狩りをしたり、それがあるから前よりも食べられている。
全部、お姉さんのおかげだ。
たくさんの愚痴も手当もしてくれる。
ジャックやゴーストさんみたいに信用できるし、頼っていい大人だ。
一度だけ、言われたことがある。
『ユウくん』
『嫌になったら監督生なんて投げていいの』
『あなたことは守るわ。必ず、私が』
『生活は納屋ですればいいわ、調味料は…育ててる薬草を買い取りしてもらればいいの』
『どうにかするし、する方法を一緒に考えましょう』
『だから』
『……逃げるときは私の名前を必ず呼んで』
今、それを思いした。
学園長からの生活費という脅しで、目の前にいるオクタヴィル寮長さんからの契約を突きつけられた。
「オンボロ寮を対価」それは住む場所が、と言う前にグリムたちが「乗ったー!!」と乗り込んでくる。
いや、わざとだろ。わざとこの話を聞こえるように、俺が逃げられないように、…
あぁ、俺のために怒ってくれるジャックの声が遠くに聞こえる。
…ひとつだけ、確認しなくちゃ
監督生「あの、質問があります」
アズール「!なんでしょうか」
監督生「それはオンボロ寮自体、ということですか?」
アズール「……?」
監督生「オンボロ寮の建物のみ、対価の対象ですか」
アズール「あぁ、土地という話ですか」
監督生「はい」
アズール「……まぁ、ある程度の土地もですね」
監督生「じゃ、裏手にある森は?」
アズール「…あぁ。まぁ、裏手ですし、そこは除外しても構いませんよ。えぇ!」
監督生「そうですか、」
監督生は懐に手を入れた。
アズールたちは少し構えたが、叩きつけられた封筒に書かれた文字に固まった。
《退学届 オンボロ寮監督生》
ジャック「か、監督生……?」
監督生「それ、代わりに提出してください。その代わり、オンボロ寮も出ていくので好きしてください。俺、裏手の森があれば構わないで!」
いつのもの笑顔だが、目が笑ってない。
凍えるような、冷えきった笑顔だ。
グリム「こ、子分?」
監督生「俺、お前の子分じゃないよ。今もって」
グリム「な、なんでだぞ!!?」
監督生「なんで??はは、ははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
壊れたラジオのような声
監督生「俺がいつ、この学園に通いたっていった?」
監督生「グリムと学園長の都合だよね」
監督生「そもそも俺は誘拐された、被害者だ。なのに火を吹く魔獣の世話や友達だからと面倒事に巻き込まれ、名門校に通う面汚しだとかでいじめを受ける。なんで???俺が何をしたっていうの?俺だって元の世界で普通に暮らしていたのに!!学校だって頑張って偏差値高いところに受かったていうのに!それを奪われた!!魔法なんて未知なものに、囲まれて!いつ殺されるか怖くてたまらない!」
監督生「俺にとってマジカルペンは凶器なんだよ!言葉一つで、火を出せば焼き殺し、水を出せば溺死、風を出せば吹き飛ばして落下し…そんなもんなんだよ!!」
監督生「監督生ってだけで、巻き込まれて!面倒事を押し付けられて、生活費を盾に脅されて!!」
監督生「俺が何をしたっていうんだ!!!」
監督生「母さんに、父さんに、会いたい…!会いたいよぉ……!!」
絶句、
監督生「だから、もう捨てる。監督生なんて要らない」
監督生「あぁ、寮長さん。オンボロ寮に住むゴーストさんたちはいいゴーストなんで雑に扱わないでくださいね、」
アズール「っ、はい」
監督生「それを聞いて満足です。」
にっこり、
監督生「ステラ姉さん、助けて」
監督生、否 ユウの首に回る黒服の袖
『あら、なぁに。ユウくん』
美しい女性がいた。
真っ黒なドレスを着込んでいる。
白銀の髪に青い瞳。
ユウ「監督生、辞めた。だからゆっくり休みたいな」
『あら、じゃあお部屋でゆっくりしましょうか。』
ユウ「うん」
『ジャックくん、かしら』
ジャック「!は、はい」
『そう、ユウくんからお話聞いてるの。ねぇあなたが良ければお泊りに来ない?』
ジャック「泊まり、ですか?」
『えぇ』
ジャック「はい」
友達を一人に、この怪しげな女性と二人にはできないと判断した。
『!そう、それは嬉しいわ!!じゃ、サバナクロー?に行って荷物を取りに行かないと』
ジャック「えっ、」
掴まれた感触は人のものでなかった。
それに驚いているうちに、なぜかサバナクロー寮の出入り口にいた。
ユウも彼女もいる。
『待ってるわ』
ユウ「うん」
ジャック「お、おう」
ジャックはダッシュで荷物をまとめ、ラギーに外泊届を叩きつけ(語弊)て戻った。
ラギー「えっあ?ジャックくんんんん!?」
の声は無視した。
待っていた二人。彼女に手を差し出されたので握ると、木々に囲まれた小屋の前にいた。
ユウ「ここ、俺とお姉さんと作った家なんだ!すごいでしょ!」
『場所はオンボロ寮の裏手の森よ』
ジャック「だから聞いたのか、」
ユウ「うん、ここだけは取られたくないから」
ジャック(オンボロ寮もグリムも、要らないのか。いや要らなくなったのか)
以前、入れてもらったオンボロ寮よりも設備は整っている。
他の寮と比べたら、ボロいものの…生活レベルは向上している。
三人で食事、お姉さんは見守るだけであったが、お風呂を済ませて布団で色んなことを話した。
ユウが寝落ちしたのを見計らって、
ジャック「アンタ、何者だ」
『ただの人形よ。ほら、』
腕をめくればわかった。
だから体温を一切感じなかったのか、と納得。
それからユウとの出会いを聞き、思い悩んでいたとことを知る。
ジャック「…」
『あなたとゴーストさんのおかげであの子はここまでたえられたわ』
ジャック「!」
『あなたはこの子を助けるために修復手伝うときはどんな魔法を使うか、教えてくれたそうね。それがこの子の救いでもあり、あなたを信用した主な理由よ』
ジャック「………」
『ありがとう、ジャック。この子の心を守ってくれて』
ジャック「別に、俺は…何もできてない」
『そんなことないのに、ふふ。これからもこの子の友達でいてくれる?』
ジャック「あぁ!帰ったとしても俺達は友達だ」
『ふふ、そうね。友情は不滅、てね』
ジャック「」(๑´ㅂ`๑)
それを聞いているユウがいるとは、彼女しか気づかなかった。
一方、
グリムは監督生に見捨てられ、
同様に友人としての縁を切られた二人は唖然としていた。
アズールは残された退学届を届けを手に取り、双子に彼らを追い出させた。
鏡の間に捨てさせたのは慈悲である。仕事が手につかないだろ、ただの邪魔だからとは言わない。
アズール「……」
そこまであの笑顔の下に隠していたとは思ってもいなかった。
しかし、考えてみれば事実ならば彼の言い分は正しいものだ。
異世界の住人、この世界に彼の人生は突如奪われた。
家族も友人も、誰も知らない。常識も通らない未知の世界。
魔法は使えない。マジカルペンは凶器。
誘拐された被害者にも関わらず、生活費を盾に僕の相手をする羽目になる。
仕向けたものの、ここまでくると罪悪感が無きにしもあらず、
そしてなぞの女性。失礼だが、匂いがしなかった。するとしたら監督生と同じ部屋の匂い。同居人??
いや、そもそもアレはヒトなのか。
アズール「あなたが僕にこれを預けたのだからどうしょうが、僕の自由だ。もちろん、提出はしますよ。えぇ、……クールウェル先生にお話を通してからですが」
ー学園長に提出しろ、とは言いませんでした。
ー今すぐ出せとは言わなかったでしょ
せめてなる慈悲を与えましょう。
もちろん、対価はいただきますが。
慈悲なる心で相手はあなたではないですがね!
これが波乱を呼ぶ。
話を聞き、中身を読んだクールウェル先生は他の先生方にも伝えた。
騒動の中心である元監督生がいる場所と思われるオンボロ寮裏手の森。
しかし、入れない。
緊急会議にて、説明した。
アズール「なので彼が唯一主張したオンボロ寮の裏手の森に朝、確認に行きました。入れませんでした。どんなに進んでも入り口に戻されます。ですが招待されたジャックくんは出てこれました。」
クールウェル「…ふむ、身元不明な女性が監督生の味方として動いているのは明確だな」
学園長「はぁ、何ということでしょうか。占拠されるとは…」
ヴィル「占拠?何を言ってるの。正当じゃない」
リドル「彼に生活費を盾に脅したあなたが言うことか!」
イデア“監督生氏、壊れちゃったんじゃん。こんな誰も知らないところでひとりぼっち。魔法なんて武器を持ったならず者たち…うわぁ精神崩壊まっしぐら。発狂間違いなし”
カリム「かわいそうにな、」
学園長「えっあ、…いやぁ、……」
学園長は会議後に訪れて解決させようとするが、結果は同じ。
むしろ監督生の経験したを疑似体験し、魔法が無いことについて刻まれた。
中に入れるのはジャック、オンボロ寮に住むゴーストのみ。
では調味料などの買い出しは?以前から主人公が生徒に化けて購入している。
サムさんは主人公が生徒でないことは知っているが、秘密の仲間が実に友好的な態度に学園側に口をつぐんでいた。
この件で監督生のためと知り、ちょっとおまけをしてくれるようになる。
この子が持ってくる鉱石が質も大きさもいいからね!!とかは秘密。
仲直りできるかは不明。
主人公により返させれそう。記憶を奪い、縁を切りそう。
そして主人公はまたどこかに消える……かな。