君が思っている以上に人魚の愛は重いんだよ(×アズール)


『君が思っている以上に人魚の愛は重いんだよ(×アズール)』





拝啓、いつかの自分へ
今日は多忙な恋人とのデートの日なのですが…
目の前に恋人と両脇に、極東で言う般若の背後霊を連れた双子がいる場合、どうしたらいいんでしょうか。
教えてください。


ジェイド「あなた、うちのアズールを泣かせるとはどういうことでしょうか?」
『…?』
フロイド「……あくまでも知らないふりするわけ?あは、いい度胸してんじゃん」
『…?』
ジェイド「ある生徒たちからタレコミです」


机の上に乗せられた数枚の写真。
自分と、女性が向かい合わせて食事をしている様子。
仲が良さそうに、談笑しているように思える。
女性の隣にいる(写真の写りとしては奥の席)堅物そうな、スーツをした男性は護衛かまたは関係者だろうか。


ジェイド「この日、あなたは人と会う約束があると外出した。まさか浮気とは、」
『…ン?』
ジェイド「許しがたいことです」
『…ん????浮気??』
フロイド「浮気でしょ、これ!!アズールの気持ちを弄んで!!」
『あの、母親なんだけど』


……………


アズール「……え?」
ジェイド「似てませんが?」
『そりゃそうだよ、義母だから』
「「「…………」」」
『…あ"ー…ちなみに義母の隣にいるの義父。言ってなかったンだけど、家系が複雑なんだ。生みの親はとっく死んでいて、父さんの歳の離れた義理の弟が今の父親。この写真にうっすら写ってる人。
で、その隣にいる女性と結婚しているの。だから俺にとっては義母。ちなみに二人の間には血の繋がった子どもがいるけど、俺のことを長男して扱ってくれてるし、義理の弟も兄貴として慕ってくれてる。』


………


ジェイド「つまり、勘違い……?」
『うん』
アズール「…うぅ……!!」
『ぐぇ、』


むぎゅー!と抱きしめられた。


『ごめん、説明しておけばよかったね』
アズール「…すみません、あなたの気持ち疑って、」
『ううん。家族って似てないとそう思われないこと忘れていたんだ』
アズール「…それほど仲のいいんですね」
『うん、大好きで自慢の家族だよ』


誤解は解けたようだ。
落ち着いて話すことができるようになりました。


『盗撮されていることに気づかなかったなぁ〜』
フロイド「」ずずーっ
ジェイド「賢者の島でしたらそうなるに決まってるでしょう」
『いや、違うけど』
「「「?」」」
『この写真、輝きの国だけど…』
フロイド「つまり、わざわざ付いていったってこと…?」
『たまたまソイツらも出掛けたんじゃ、』
ジェイド「……出掛けることは周囲の方にお話しましたか?」
『…多分?』


なんだが、怖い雰囲気に……


ジェイド「そうですか、…そういえば何を見せられているんですか?」


話をコロン、と変えられた。
数枚の紙を見せられて赤面しているところの写真を指された。


『う、………うー……』


渋い顔して、迷っている様子


『わ、笑うなよ…?』
ジェイド「えぇ、もちろん」
フロイド「ココだけの話にしてあげる」
アズール「」ソワソワ
『義母さんに、…アズールの存在がバレてて…………、作ろうって……』
フロイド「?聞こえなぁい」
『…ゆびわ、つくろうっていわれた…』


………


『ほら!!可笑しいだろ!!!悪かったなぁ!!デザイナーだから色々と用意されてたんだよ!!!!!』


がんっ!と顔を机に打ち付けた。


『…重いって言ったら、結婚指輪じゃなくて婚約指輪ならいいわよね!!って…義父さんは相手に挨拶してないからやっぱり婚約指輪だなって言うって止めてくれないし……アズールのこと聞き出すし……その場でデザインを修正とかするし……』


くいくい、っと服を引っ張られる。
渋々、隣にいるアズールの方向を見る。


『 』


予想外。期待に満ちた顔をしている。


アズール「認めてくださっているんですね!僕らの交際!!」
『えっ、…う、うん。君の選んだ子なら男だろうと人魚だろうと構わないって…』
アズール「〜〜〜っ!!見たいです、デザイン画」
『エッッ』
アズール「どこにありますか?部屋に?」
『部屋だけど、…』
アズール「帰りましょう!さぁ」
『えっ、ちょ!?』
フロイド「はいはい、帰りましょう〜」
ジェイド「会計お願いします『まっ、「全員一緒で」


止める暇もなく、アズールに引っ張られてフロイドに背中を押された。
会計はジェイドがしてくれた。
話を聞いてくれず、学園まで帰らされた。
自室にアズールが乗り込み、双子はどこかに消えた。


アズール「」にこにこ


渋々出したデザイン画を楽しげに見ているのを飲み物片手に眺めるのであった。


『…好きなのあった?』
アズール「はい♡」


数枚選んで、アズールの押しに負けて義母に希望を書いてやり取りを重ねて完成したものが届けられた。


『本当に良かったのか?婚約指輪なんてこの年で作って』
アズール「?僕の番は貴方だけですから問題ありませんよ」
『 』
アズール「……人魚は一度 番と決めたら、その相手を逃しはしませんから」
『 』
アズール「むしろ貴方のご両親が理解のある方でよかった。人魚との結婚を認めない方もいますから…その場合は海で暮せば(引きずりこめば)いいですけど……♡」
『ヒェッ…』





ちなみに、密告者はなぜあの写真を撮影したかというと…
浮気の証拠として彼を脅す予定で…
そもそも片思いしていたらしく、その部屋に盗撮写真が複数見つかり、……そのあとは


「アハッ」
「ふふふ、」


そんなことは何も知らないのは、当人だけであった。







、人(人魚)のモノ(番)に手を出すからこうなるんだ

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