古代図書館

 寒空の下、一行はエッケハルトと共にシスケビア雪原を南下していく。
 道中、エルシスは昨日、自身に起きた出来事を仲間たちに話した。

 皆とはぐれて吹雪の中を歩いていた先に、魔女の手下の魔獣と戦うグレイグに出会したこと。
 なんとか魔獣を倒すと、リーズレットが現れて、自分たちを凍らせたこと。
 危機一髪の時に、ベロニカが現れたというわけだ。
 
「……なるほどな。デルカダールの救援部隊の隊長が、まさかグレイグだったとはな。アイツのカオを見たときはあせったが、デルカダールに帰ってくれて助かったぜ」
「うん、僕もびっくりしたよ。最初は僕のことを捕まえる気満々だったし」
「グレイグがミルレアンの森で拾っていたのは、お父さまが彼にあげたペンダントかしら」
「あの魔女……リーズレットは落としたそのペンダントを気にしてたよね」
「でも、なぜ魔女があのペンダントを……?魔女がデルカダールに関係があるとは思えないし、う〜ん不思議だわ」

 マルティナはこれ以上考えてもわからないわねと、頭を横に振って思考を止めた。
 
「はて、魔女の手先に魔獣なんておったかの……?」

 彼らの後ろを歩くエッケハルトは、ひとりそう首を傾げた。


 この辺りに生息する魔物で、彼らが苦戦したのは、ベスト1枚で元気にドラムを叩く、ホワイトビートだ。
 仲間を呼ぶわ、きせきのリズムで魔物たちをゾーンにするわで、出会したら嫌な魔物である。

「こうなったらこっちもゾーンになるわよ!ユリ!」
「"おうえん"だね!」

 ユリは仲間たちを"おうえん"した。エルシス、セーニャ、マルティナがゾーンに入る。

「ありがとうございます、ユリさま!」
「力がみなぎってくるわ。一気に片づけましょう!」
「なんでまたあたしだけならないのよ〜!」
 
 そんなこと言われても。ユリにはどうすることもできない不可抗力なことだ。

「この辺りだとウルフドラゴンが強敵じゃ。起こさぬことをすすめるぞ」

 ウルフドラゴンは雪のように白くかがやく毛並みを持つ、顔は獣のドラゴンだ。
 昼間は丸くなって猫のように寝ている。
 サマディー地方にいたワイバーンドッグの亜種みたいだとエルシスは思ったが、なんせ真っ白で雪の上に寝ているので、うっかり鉢合わせしそうであった。

 雪の地域に的した魔物が多く、ルバンカという魔物も、吹雪にも耐えうる頑丈な身体を持つ魔物……と思いきや、じつはロボットだという。

 ちなみにこの魔物、キラキラしている。

「のりものハンターの一号と二号が反応したな」

 カミュが言った一号、二号とは、もちろんユリとエルシスだ。

「ルバンカに乗ろうとした者は初めて見たな……」

 倒してのりものだけになったルバンカに乗り込む二人。ぽかんとするエッケハルトに、日常茶飯事な光景だとベロニカが話した。

 行動力には驚くが、二人が先頭でルバンカを操り突進するので、魔物たちは逃げていく。
 戦闘を避けられるので、道中楽になった。

 坂を上がり、少し歩けば――

「あれが、古代図書館じゃ」

 ちらちらと舞う雪の中、古代図書館がぼぅとその姿を彼らの前に現した。

 その外観はまるで古城のようだ。

「ここがかの有名な古代図書館か。ウワサでは聞いていたが、本当に実在するとはのう……」

 入口までやってきて、そびえ立つ建物を彼らはほぅと見上げた。遠目に見たときは、雪の中を浮かぶような、幻のように見えた建物だ。

「この図書館は古くは知恵の塔と呼ばれ、いにしえの時代から世界中にあるたくさんの蔵書が集まったそうじゃ。中には冒険に役立つ本もあるかもしれん。本を見つけたら、とりあえず片っぱしから読んでみるとしよう」
「かなり古いみたいだけど、こんな辺境の地に誰がなんのために作ったのかしら……」

 重厚な扉を開け、中に入りながらマルティナが不思議そうに呟いた。ユリも同感だ。人間の歴史は古く、遥か昔に建てられた建築物が残っているのはすごいし、ロマンがある。
 天使界では遺跡など存在しない――そこまで考えて、ユリは天使の歴史もよく知らないことに気づいた。

「す、すごい……!」

 だが、その思考はすぐにそこで途切れた。
 目に飛び込んだのは大量の本たち。

 室内は円形の吹き抜けになっており、ずらりと壁に沿って本棚が並んでいる。その本棚すべてにびっしりと本が詰まっているのだ。
 見上げると、すべての階が同じような構造になっており、どの階にも本棚が整列していた。

 一体、何百……いや、何千冊の本がここに存在しているんだろう!

 ユリは口許を両手で覆い、感動していた。

「うわ〜見渡す限り本ばっかりだぜ。オレ、難しい本が苦手で読んでいるとアタマが痛くなってくるんだ」
「こんなに本が集まっているなんて、ここは地上界の知識の宝庫ね!う〜ん、本の香りもいい!」
「……。人には向き不向きがあるから、まあ仕方ないわな……。難解な本を読めるお前を尊敬するぜ」

 いつもぼんやりしているユリの、たまに垣間見える知的な部分は感心するが、興奮してる姿にはちょっとカミュは引いた。

「エッケハルトさんの話では、この中に魔女を封じた禁書があるらしいわ。それを読めば、きっと魔女を封印する手がかりが見つかるはずよ」
「しかし、お姉さま。この膨大な本の中から、どうやってその禁書を見つけましょう?」
「その心配はない。禁書は中央の本棚に隠されている、いにしえの書庫にあるはずじゃ」

 セーニャの疑問に答えるエッケハルト。

「禁書なので厳重に管理されており、行くには少々仕掛けがある。なーに、心配するでない。やり方はわしが覚えておる」

 そのための案内人じゃと言うエッケハルトに「さすがエッケハルトさん!じゃあさっそく行きましょ」と、ベロニカが上機嫌に言った。

「こっちじゃ」

 エッケハルトが先頭に、彼らを案内する。
 途中、飾られている石像に、エッケハルトの足が止まった。

「うむ……?こんな所に石像が建っておったかのう……?」
「!エッケハルトちゃん危ない!」
「……むっ!」

 急に石像は動きだし、エッケハルトに襲いかかる――!

「……石像のフリして襲いかかる、悪い魔物ちゃんね」

 うごくせきぞうの石の拳を、素早くそこに飛び込んだシルビアが剣で受け止めた。

「エッケハルトさん、僕たちの後ろに!」
「う、うむ」
「シルビア!伏せて!」

 背後から届いたマルティナの声に反応して、シルビアはさっと腰を落とす。

 さみだれ突き――!

 息ぴったりにマルティナはしゃがんだシルビアを飛び越え、目にも止まらぬ突きを繰り出した。
 うごくせきぞうの身体に、複数の穴が空き、ヒビが走る。

「――そこだな」

 次に珍しく投げナイフをしたカミュ。
 脆くなった部分にナイフは突き刺さり、魔物の身体が半壊した。

「バイキルト!」
「渾身斬り!」

 ユリの呪文で攻撃力を増したエルシスの攻撃は、うごくせきぞうにとどめを刺した。

 石像の身体が粉々に砕け散り、消滅する。

「ふぅ……助かったわい。君たちは強いな。シルビアくん、先ほどはかばってくれてありがとう」
「ウフフ♪どういたしまして」

 素早く魔物との間に割り込み、剣を抜いて守る姿は騎士そのもの。
 シルビアはくるりと華麗に剣を回して、腰に納めた。

「この建物立派だから、人がいるのかと思ったけど、魔物のすみかになってるみたいね。中も結構ちらかってるし、人がいなくなってからかなり時間が経って、魔物が棲みつくようになったんでしょうね」

 仕掛けのスイッチのそばにはスライムがいたが、悪いスライムではないらしく、彼らを歓迎し、この図書館について話してくれた。

「この図書館の始まりはかなり古くてさ。ボクら魔物の親分と、極悪非道の勇者が戦った神話の時代よりも前に建てられたらしいよ」
「そんな古くから……」
「その時代からすこしずつ書物が増えていって、これだけたくさんの数になったってワケさ。まさに知恵の結晶とも言うべき場所だよね」
「知恵の結晶……!まさにそれね!」

 スライムとユリは意気投合した。

 エッケハルトが仕掛けのスイッチである、緑色に光るオーブに触れると、目の前の壁が動きだす。

 本棚の間に通路が現れた。

 階段を上がって行くと、その壁も本棚になっており、エルシスは本に挟まる見覚えある姿に気づいた。ユリを呼ぶ。

「黄色いヨッチがこんな所に……」
「わわっ見つかっちゃった!?ボ……ボクは食べてもおいしくないよ!お願いだから見逃してー!」

 何故、お尻を向けて本棚に挟まっているんだろうと二人は不思議に思っていたが、どうやら魔物から隠れていたらしい。(魔物にはヨッチの姿が見えるんだと初めて知る)

 頭隠して尻隠さずとはこのこと。

「……って、勇者さまかー!」

 振り返ったかくれんぼヨッチは、エルシスたちを見て安心した声を出した。

「よかったあ。魔物に見つからないように隠れてたんだ。これ、ボクが見つけた合言葉だよ!」

 エルシスはかくれんぼヨッチに新しい合言葉を教えてもらい、二階へと訪れる。

「この図書館はそこら中に本棚があって、同じような場所がずっと続くので、方角がわかりにくいですね……」

 セーニャが言う通り、案内人のエッケハルトがいなかったらきっと迷っていただろう。

 歩いていると、魔物と何事もなくすれ違う。

 メタルハンターやシャドーなど、一部の魔物を除いて好戦的な魔物は少ないようだ。
 狭い通路に、エルシスは前から歩いてくるあくま神官に道を譲った。

「ここ、魔法についての本棚みたい。落ち着いたらじっくり読んでみたいわね」
「こ、これは……!絶版された幻の恋愛小説ですわ!」

 気になるタイトルの背表紙を見つけると、ゆっくり読む時間はないが、彼らはパラパラと立ち読みした。

 エルシスは『世界一おそろしい呪い』という本を手に取った。それは"はずかしい呪い"という、エルシスも身に覚えがあるものだ。

 ………………

 読んでいたらエルシスは恥ずかしくなってきた。

「ほら、エルシス。レシピブックだ」
「ありがとう、カミュ。どうやって見つけたの?」

 カミュは見つけたレシピブックをエルシスに渡す。ユリに薦められて天文学の本を読んでいたら、たまたま見つけたらしい。

「読破できるとは思ってなかったけど、星に興味があったから意外とすらすら読み通せたよ。今まで学問には苦手意識があったけど、やっぱり食わず嫌いはダメだなと思い直したぜ」
「僕も難しい話を読むと眠くなっちゃうんだけど、興味があるものから挑戦してみようかな」

 一方のユリは――天使について書かれた本を探していた。宗教的なものはあったが、さすがに詳しく書かれている本はないようだ。

(……ん。天使と人間の恋の話……?)

 き、気になる……!ユリはその小説を手に取った。

 傷ついた青年の天使が村の娘に助けられ、恋に落ちる……という話だ。

 本来天使の姿は人には見えないが、傷ついたことにより力が弱まり、姿が見えるようになったと書かれている。
 軽く読んだだけだが、天使についてなかなか忠実な描写。
 どんな人が書かれたんだろうとユリは確認しようとしたその時、

「あら、ユリ。熱心に何を読んでいるの?……天使と人間の恋の話?」

 ベロニカに声をかけられ、慌ててユリはその本を棚に戻した。

「ちょっと天使についての本を探してたの」
「ふぅん?なーんかあやしいわね。昨日もちょっと様子が変だったし……」

 ぎくっ。鋭いベロニカの言葉に、ユリはエルシスのようにポーカーフェイスを心がけて「そう?」と答える。

「そういえば……吹雪ではぐれた時、カミュと一緒だったみたいね」

 ぎくぎく。

「はは〜ん?さてはカミュとなんかあったんでしょ!?」
「別に……なにもないよ?」
「ウソね!目が泳いでるもの」
「師匠の見間違いじゃないかな」
「ごまかしちゃってますますあやしい。ほら、さっさと白状しなさい!」

 ベロニカに問い詰められて、ユリはセーニャに目で助けを求めた。

「お姉さま、そこまでですわ。それでは拷問になってしまいます」

 いつもはおっとりとしているセーニャだったが、ぴしゃりと論すると、ベロニカはしぶしぶと引き下がった。

「皆さま先に行かれるようですし、私たちも行きましょう」
「……そうね。今は禁書だわ」

 ユリは歩きながらセーニャにありがとうと礼を言う。

「ユリさま。カミュさまと何か進展がありましたら、私にこっそり教えてくださいね」

 わくわくと耳打ちしたセーニャ。
 ユリは返事の代わりに苦笑いを浮かべた。セーニャに話したらベロニカに筒抜けだろう。
 どのみちユリは、このことを誰かに話したり、相談することはない。

 ふわふわ浮き立つこの感情が"何か"。名前を付けられるのは、きっと自分だけだ――。


 三階ではりゅうはかせがマジカルハットやあくま神官に勉強を教えており、彼らは感心して眺めた。
 図書館に住み着いているからか、魔物たちにも知性を感じる。

「最後にこのオーブを起動させれば、いにしえの書庫に繋がる道ができる」

 カラクリが動くように、今までなかった通路が出来た。

「さすが禁書を保管する書庫だけあって、厳重に隠されていたんだね」
「すっごく難しかったわね。複雑すぎてアタマがこんがらがったわ」

 ユリの言葉にシルビアが頷く。最初にエッケハルトは少々の仕掛けと言ったが、少々ではなかった。
 上下の階を行ったり来たり、なかなか大変な思いをして、やっと彼らはいにしえの書庫に辿り着く。

 小さな円形の小部屋。

 この部屋に置いてある本は、禁書はもちろん。厳重に保管すべき貴重な本たちだろう。

 エッケハルトが一つの本棚から魔女について書かれた禁書を探すなか、ユリはふと目に止まった『禁じられしチカチ』というとても古い本を手に取った。

 禁じられし……る ……チカチ。
 時の……砕き ……ことは
 世界の…… 乱し……

 ……本は古く、ボロボロだ。これ以上は読むことができない。
 
「おおっ!これじゃ、これ。この本を読めば魔女を封印した時のことがわかるはずじゃ」

 直後、エッケハルトの明るい声が響き、ユリは本を元の棚に戻した。

「では、読むぞ――」

 エッケハルトは古く、大きな本を捲る。

「……魔女の魔力はあまりに強大だった。私のチカラをもってしても倒すことはおろか、封印することさえできなかったのだ。そこで、私は魔力を吸い取る聖獣を操り、魔女リーズレットの魔力を吸い取ってから、魔道書の中に封印することにした」

 聖獣――?皆がその言葉に反応した。

「この計画は成功し、魔女を封印した禁書を古代図書館に収めた後、私はミルレアンの森でその聖獣と余生を過ごすことにした……。なるほど……。魔女の封印には、この聖獣とやらが欠かせんようじゃな」
「ミルレアンの森に聖獣なんていた?」

 エルシスが考えてたことをベロニカは言った。見てないと首を横に振る面々に、カミュはユリと顔を見合わせる。

「そんなヤツ、オレたちも見てねえよな」
「うん。聖獣だったら魔物とは違うオーラを発してるはずだから、出会したらわかりそうだよね」

 ………………。

(まさか、ね……)
 エルシスはうっすらと嫌な予感がしてきた。いや、カオ怖かったし、あれは違うはずと自分に言い聞かせる。

「魔女の手下っていう魔獣ならいたけど。エルシスが討伐したわよね」

 何気ないベロニカの言葉に、エルシスは表情に出さないが、ぎくっとした。

「なんじゃと……?エルシスくん。その魔獣とはどんな姿をしていたのかね?」

 エッケハルトの問いに、ありのままの特徴を話すエルシス。

「ふむふむ……純白のまんまるい身体に金色のタテガミ……。大きなおクチでムフォムフォ言っておったじゃと!?」
「えぇと……はい」

 エッケハルトの凄みにエルシスはたじろぎながら頷いた。

「……って、バッカもん!お前さんが倒したのはここに書かれてある聖獣じゃ!」

 やっぱりーーー!!

 エルシスの嫌な予感は見事当たった。
 確かにユリの言った通り、今思い返せば魔物のようなオーラは感じなかったかも知れない。
 ちなみに正確に言えば、とどめを刺したのはグレイグだが、それをエルシスが言及することはない。

 言い訳はせず、素直に謝る。

「すみません……」
「えー!でも女王さまがそう言ったのよ!ミルレアンの森にいる獣は魔女の手先だって。エルシスのせいじゃないわ」
「うん……救援部隊の隊長のグレイグもそう認識してたってことは、彼もシャール女王からそう言われたってことよね?」

(……!ベロニカ、ユリ!擁護してくれてありがとう!)

「なに?シャールさまがそう言ったのか。ふむう。なぜ、そんなことを……」
「あら?ねえ、これ女王さまが持っていた本の表紙の紋章と一緒じゃない?」

 考え込むエッケハルトをよそに、ベロニカは彼が持っている本の表紙を見つめた。
 
「あ、そういえば……」
「私たちが来たとき、シャールさまは熱心に本を読んでたっけ……」

 エルシスとユリはその時の様子を思い出す。

「……ふむふむ。どうやらこれは禁書に刻まれている紋章のようじゃな」
「ええっと、待って……。つまり、女王さまが持っていたのは、魔女が封印された禁書だったってことね」
 
 ということは…………

 皆の頭の中で、バラバラになった点がまるで一つの線と繋がるように、真実が導き出されようとしていた。

「古代図書館にある古文書の内容が真実だとすると、わしらは大きな思い違いをしていたことになる……」
「彼女が無事だと聞いてよろこんでいたが、もしかしたらこの事件には、何か大きな裏が隠されているのかもな」

 神妙に言うロウに、同じように続くエッケハルト。

「まさか……。……ううん、ここで考えてても仕方ないわ。とりあえずクレイモランに戻って、女王さまにいろいろ聞いてみましょう」
「そうじゃな。とにかく城下町に戻って、早くシャールに話を聞くとしよう」

 エルシスは皆の真剣な顔を見て、こくりと頷いた。


「エルシス。お前は真相がわかったか?最初から不思議だったんだ。なぜシャールだけが助かったのか……。オレにはその理由がなんとなく見えてきた気がするぜ」

 仕掛けを元に戻し、古代図書館から出たところで、カミュがエルシスに言った。

「ああ……。それを確かめに行こう」

 エルシスはルーラを唱える――
 たちまち彼らは、クレイモラン王国に戻ってきた。


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