「んで。あの子、どのくらい半妖やってるの?」
「あぁ、ひよりか…。ちょうど雪音が神器になったあたりから。」
「そっか。」
2人の間に嫌な空気が流れる。
それは夜トも察したようで。
「………やっぱ切るしかねぇのか。」
「気付いてたの?」
「いや、天神から知恵を借りたんだ。試しに切ってみろって。」
その言葉を聞いた凪沙は何かを察したようで。
深いため息をついた。
「そうだね。夜トはまだまだ無名だからね。」
「なっ?!!」
「でも、それは夜トのわがままだからね。」
「…………っ!」
図星を刺されたのか、反論すらしてこない夜ト。
「あまり近すぎると、元の世界に帰れなくなるよ。
ひよりちゃんを殺すのと一緒だよ。」
最後の一言は、とても重たいものだった。
「大丈夫だよ〜、神の行動は全て善だから。
刑務所暮らしとかないから。」
うつむいてなにも言えなくなってる夜トの肩にぽんっと手を置き、耳元で囁く。
「大丈夫。夜トが行動しない限り、あたしは動かないから。」
ようやく目を合わせた夜トにウインクをすれば「これは夜トへの願いでしょ?」と付け足して、小福達の元へ戻っていった。
「(オレが……ひよりを…。)」
自分のことを覚えていてくれる。
無名の神にとってこれほど喜ばしいことはない。
そんな恩人を。
―――コロス―――
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