「はいっ OK――!」


「「死ぬかと思った……。」」


「もー死んでるよ――?」



雪音の悲鳴は朝まで続き、禊は無事に終了した。
全員ボロボロではあるが。




「これだから仕置きは嫌なんだ…。」


「チクッとしたらすぐにやればいいんですよ!」


「なんでここまでヤスミをこじらせた?」


「雪器は久々の逸材だ。
オレはけっこう気に入ってるしそう簡単に手放したくない。」



――親父に苦労してる。


その言葉はあえて心の中にしまった。



「このバカのためにすまねえな。礼を言う…。」



それはきちんとひよりにも届いていた。

もしひよりが夜トを置いていたら?もしひよりが兆麻ではなく野良を連れてきていたら?
ひよりが彼女を呼んでくれた。ひよりが雪音を呼び止めてくれた。




「二人とも無事でよかった〜〜〜〜〜ぁ!!!」




オレ達はひよりに救われた。







「…………ほんと、この病院嫌い。」


「凪沙!!」


縁側で1人、ふて腐れていたのは豊受大神。またの名を凪沙。



「ひよりちゃんがいなかったらほんとに死んでたからね?」


「……あぁ。虹歌も、ほんとに助かった。ありがとう。」


「いえ、私は姫様の指示に従っただけですから。」


結んでいた黒髪を解きながら、虹歌は笑顔で夜トにそういった。




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