「遅くなりまし「菜緒!!!」……はい?!」


帰ってきてキッチンに戻ればおそ松さんに腕をがっつり掴まれた。



「なんもなかった?!」


「は、はい…っ!」


「ほんとに?!」


「ほんと、です…っ!」



私そう言えば、血走っていた目も普通に戻って。
一体なんだったんだろう。



「菜緒ちゃん!僕お腹空いたーっ!」


「あ、はい!すぐに盛りますね!」


十四松さんが声をかけてくれて私はおそ松さんの視線から外れることが出来た。
少し……怖かったから、ちょっとほっとしてる。



「へぇー牛乳入れるんだー!」


「はい。その方が少しマイルドになるので。」


「ふぅーん。菜緒ちゃんて物知りだよね?」


「いや、ネットで見たんです。
そしたらおじいちゃんが美味しいって言ってくれたので、それ以来入れるようにしてます。」


「あ、じゃあ僕お皿にご飯盛るね。」


「ありがとうございます。」


トド松さんがご飯を持って私がルーを注げばカレーの完成。
7人一緒に「いただきます」と言えば2分もしないうちに十四松さんからおかわりの声。


「十四松、ゆっくり食えよー。」

「そういうおそ松兄さんもほとんど残ってないけどね。」

「俺は腹が減ってたからいいの!」

「フッ…やっぱ菜緒の料理はうまいベボガッ!!!」

「うるさい、クソ松。」

「一松兄さんなんで?!カラ松兄さん別にイタくなかったよ?!」

「うざかったから。」

「菜緒ー!俺もおかわり!」

「あ、はい。お皿預かりますね。」

「トド松お前、人参残してんじゃねーよ!」

「なっ…!ち、違うよ!これは後から食べるんだよ!」

「菜緒、ありがとー。
トド松人参そんな好きなの?なら俺のもあげるよー。」

「ちょ!?おそ松兄さんなにしてんの!」

「お前ら…好き嫌いはいけなベブボッ!!!」

「だから黙って、クソ松。飯がまずくなる。」

「菜緒ちゃんー!僕おかわりー!」

「十四松さん、もう3杯目ですけど大丈夫ですか?」

「うん!菜緒ちゃんのカレー美味しいからいっぱい食べる!」

「わかりました。すぐ盛りますね。」





さっきのはなんだったんだろう。
私、なにかしただろうか。もしかして、さっきの人…?
……………まさかね。





「菜緒ちゃんー!早くーっ!」


「あ、はい!」








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