先生とお出かけ
ラヴィニアが魔法使いだ、と知らされた手紙が送られてきてから数日後。
学校について説明するため、ホグワーツ魔法魔術学校から1人の先生がやってきた。応接室に案内され、院長、ラヴィニア、ホグワーツの先生が集まった。
「こんにちは。Mrs.アナベル・アルフォード、Ms.ラヴィニア・アルフォード。私はホグワーツ魔法魔術学校副校長のミネルバ・マクゴナガルと申します」
鮮やかなエメラルドグリーンのローブをまとった初老の女性は、ミネルバ・マクゴナガルと名乗った。年は院長よりいくつか年上にみえる。厳格そうな顔付きは院長に負けず劣らずといったところである。
「早速ですが、Ms.ラヴィニア・アルフォード。あなたは魔法使いであると、私たちからの手紙で知ったそうですね」
緊張しているのか、ラヴィニアはすぐに答えることができなかった。
「…………はい」
「まあ、そんなに緊張しなくて宜しいですよ。魔法界のことを知らない子は、他にもたくさん居ますからね。あなただけではありません」
その後、魔法界についてのこと、魔法使いの学校がどのようなものなのか、卒業したらどのような職業につくのか。その他を含め、全てを話し終えた頃には夕方になり、日が沈む頃になっていた。
「では、ラヴィニア、Mrs.アルフォード。明後日にまた来たときには、共に学校で必要なものを買いに行きますので、お出掛けの準備をお願いします。それでは、これにて失礼します。」
「遅くまでありがとうございました。明後日も宜しくお願いします」
院長は深く頭を下げて見送った。 ラヴィニアは、自分が魔法使いだということが、まだ夢のように感じられた。
二日後、マクゴナガル先生が再びやってきた。
ラヴィニアは、出掛ける準備をし終えていたので、すぐに出掛けることができた。
「院長、それでは買い物へ行ってきます」
「行ってらっしゃいラヴィニア、気を付けてね」
ラヴィニアは挨拶をして、マクゴナガル先生と共にまず、『漏れ鍋』という店に向かった。
「漏れ鍋とは、どんな店なんですか?」
ラヴィニアは、マクゴナガルへと尋ねた。マクゴナガルはすぐに答える。
「マグル―非魔法族の町と魔法界の町を繋げてるお店のことです。魔法界と一緒では、色々と問題が起こりますからね。小さなパブですが魔法界では有名です。宿泊することもできますよ」
「そんなところ、見たこと無いです……。私が気づかなかったのかな」
ラヴィニアは、不思議そうに呟いた。
「気づかないのが普通です……ほら、もう着きますよ」
そう言って、前を見ると小さな薄汚れた店があった。ここだと言われなければ見逃すような店。周りの人間は隣の店に目をやったばかりで、1人としてこのパブを目にとめてない。
「さあ、入りましょう」
マクゴナガルはラヴィニアを店にはいるよう促した。