二人の事前事後


 涼と花奈は珍しく外で呑んでいた。
 花奈は千鳥足で耳まで赤く染め、ふらふらと手を引かれている。
 ところどころでふわふわと浮いてしまっているが2人とも気づいていないようだ。
「涼くん……歩くの早いよぉ……。」
 とてとてと歩く度に、仮に外見年齢の15歳だとしても小さい部類に入る背丈である花奈の、実年齢の22歳を越してるとしても大きい胸が服越しでもわかるくらいぱふぱふと揺れる。
「少し早かったかな?ごめんね?」
 そんな、どこか色っぽくも感じる花奈に対してか、酔っているか──あるいはその両方で顔を真っ赤にした涼は、困り顔の花奈に謝った。
 手をぱっと離した瞬間に花奈はふらつき、涼に抱きつく。
「……抱っこ。」
「眠くなっちゃったの?」
「うん……。」

 紳士を装いつつも、心のどこかで煩悩と戦ってる事を花奈は知ってたようで、花奈は寝る際にそっと耳元でつぶやいた。
「涼くん……今夜は、お楽しみだね……っ」




 ……やってしまった。
 俺もかなり酔ってたとは言え、まさかこんなことになるとは。
 何より心配な相手に目をやると、とろんとしたかわいくも色っぽい瞳に俺は耐えきれなくなり、今夜何度目かのキスをする。
「ねぇ、もしかしてこういうの好き?」
 俺はどきりとしつつ、嘘をついてもどうせすぐにバレるため素直に頷いた。
「……大好き。」

- 15 -
前の話目次次の話

コメント 0件

コメントを書く