「涼」
花奈さんは不機嫌そうに見えるがそれはほぼ毎月の事だ。
俺はいつも通り笑顔で返す。
「花奈さん?」
「呼んでみただけだぜ、そんなに俺に呼ばれるのがうれしいか?」
「花奈さんだって俺に名前を呼ばれて嬉しいでしょ?」
「ど、どうだろうな。」
明らかに嬉しそうだ。
頬が紅潮しているのがかわいらしい。
「花奈さん」
少しいじわるしてみたくなり、俺はもう一度名前を呼ぶ。
花奈さんがまた嬉しそうにしている。
「花奈さんはかわいいね。」
顔を赤くしてかわいい声が小さく漏れ出た。
「好きだよ、花奈さん。」
花奈さんは酔った時ほどではないがとろんとした瞳でじっと俺を見つめる。
「なんであんたはそういうことを笑顔で言えるんだ?」
ふよふよと身体が浮き上がり、俺を目線が同じになった。
「俺も……涼が好き…………だ、ぜ?」
ぎゅっと俺に抱きつき、唇が重なる。
「可愛いなぁ、花奈さんは。」
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