「るかねぇ、ういていいかな?」
少し困ったように微笑んでいるが、そう言ってくるのは酔ってて上昇するテンションを抑えられない証拠だ。
「そんな確認しなくても、浮きたい時に浮けばいいんだよ?」
「えへへ、るかねぇだいすき……っ」
はなちゃんはふよふよと浮いて自分に抱きついてくる。
「はなちゃんもなんか歌う?」
「うん、うたうのすき。」
またふわりと浮き上がった。
「楽しい?」
「すごくたのしい、はやくうたおっ」
普段の彼女とは打って変わってハイテンションな曲を選択するあたりがわかりやすいが、この手の曲は少し早いのが多いので噛み噛みになってたり呂律が回ってないのがまたかわいらしい。
こうして、自分とはなちゃんは交互に歌を流していた。
「ういぃ~……るかねぇ~…………ひっく」
耳まで真っ赤にしてふにゃふにゃと浮いてるので相当酔っ払って来たのだろうか。
「眠かったら寝ていいよ?」
「うぅ……ん…………もぉちょっろのんれるぅ……っ」
視界がダブっているのか缶をうまく取れなそうにいる。
「今日はこれで終わりかな?」
その後半分の半分より少ない梅酒の瓶を直飲みしだしたはなちゃんは少しずつ浮きながらお腹を抱えてけらけらと笑っていた。
笑いを止めてくれと悲願されたが、彼女の笑い上戸は自分にはどうも出来ないくらいの笑い上戸である。
「るかねぇ……たしゅけれぇ……っ」
ふらっ。
笑いすぎて疲れたのか、酔い潰れたのか、浮いたままの体勢で空の瓶を抱き抱えながらふにゃふにゃと眠り込んでしまった。
少しずつ最初浮いていた時の高さに戻る。
「くぅ…………もぉ、のめにゃいぃ…………ひぃっくぅ……」
幸せそうな寝顔で寝言を言った。
「はいはい、もう帰るの?」
「…………えへへ……かえりゅぅ…………っ」
自分は代金を払うと、はなちゃんを抱っこして涼くんの家へと帰した。
翌朝、はなちゃんが二日酔いでだるそうにしてたのは言うまでもない。
「今にも死にそうな顔だね……。」
「ういぃ…………目が回ってきもちわるいし頭がガンガンする……。」
相当きついのか自分にふらふらと抱きついてくる。
「梅酒は二日酔いしやすいって散々言ったじゃん…………。」
「だって美味しいんだもん梅酒……。」
コメント 0件
コメントを書く