酔ってない花奈さん


 飲み過ぎたのか、ソファにちょこんと座りつつもかなりゆらゆらと揺れている。
「大丈夫?」
「…………あぁ。」
 花奈さんの目は完全に据わっていたが、しばらくするとまたお酒を飲み出した。
「なんかあったの?」
「…………なにも。」
 顔は真っ赤に染まり、声もどこかぼんやりとしている。
 ぎゅっと抱きしめると、ぼーっとした瞳の花奈さんはすりすりと頬を寄せて甘えてきた。
「あはは、飲み過ぎだよ花奈さん……。」
「ん~…………よっれねぇよおれは…………ひっく」
 典型的な酔っ払いの回答だった。
 それでもすりすりと頬を寄せて甘えてきてるのがかわいらしい。
「りょぉ…………くん…………。」
 花奈さんはお酒をもう一杯飲むと、あつくなったのか、もそもそと服を脱ぎ出した。
 ただでさえ大きな胸が揺れて、俺はふいに目をそらす。
「お、お水飲もうか?」
「…………のむ。」
 すぐにグラスを空にした花奈さんは、こてんと俺の膝の上に頭を乗せた。
 あたたかくなったのか、少しずつ微睡み出す。
「きもちいい…………。」
「よしよし、おやすみ花奈さん。」

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