まだ、涼は眠っている。
こんなにかわいい寝顔の隣で寝ていると考えると少しなんて比じゃないくらいにもったいなく感じる。
涼がいつ目覚めるかもわからずに、俺はかわいい涼のかわいい寝顔をしばらく見ていたのだった。
綺麗な翠の瞳が開きかける。
目が合った瞬間に俺の顔は熱くなり、ふいに目をそらした。
「花奈さん……?」
寝ぼけてるのか涼は俺に抱きつく。
「ねぇ花奈さん……むにゃむにゃ」
耳に息があたる。
早く起きてくれ、ドキドキして何も言えないよ。
「照れてる花奈さんはかわいいねぇ……嬉しくて浮いちゃうのもかわいい……」
しばらく涼は俺をベタ褒めしたのだった。
「……花奈さん?顔赤いけど大丈夫?」
「あんたのせいだよ!」
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