無題10

 ……身体中が熱くなり、脈が早くなる。
 オレらしくない表現だが、この感覚は『ほわほわ』意外の何物でもないだろう。
「れい……はぁ。」
 ぽふりと彼の胸元に頭を埋める。
「うふふ、気持ち良さそうですね。」
 黎羽はいつも通りの笑顔を見せてオレを抱きしめた。
 気持ち良い、この幸せが、ずっと続けばいいくらいに。

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