無題12

「れいは……」
 ぎゅっと、彼女は私を抱きしめた。
「早速ですか?」
「さっそくもなにも……まらよってねぇよぉ……。」
 にしては明らかにふらふらで顔を赤く染めてるのがかわいらしい。
「呂律も怪しいですよ?」
「んー…………」
 酔いが回ってきたのか、気持ち良さそうにすりすりと頬を寄せて甘えた。
「なんかよくわかんないけろ……いいきもち…………。
れいはといるからか……?」
 とろんとした瞳の彼女は、私と唇を重ねた。
 普段もこれくらい、素直にデレてくれたらもっとかわいいのだけど……。

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