無題14

「黎羽」
 彼女はぎゅっと私に抱きつく。
「どうしましたか?」
「今なんかやばいの……えっと、悪霊とかそんなのが黎羽を狙ってたんだ、ぜ?」
 誤魔化しているが未だに離れる気は無いようだ。
「……まだ狙ってる、だから、しばらくこのままで。」
 一度顔を上げてそう言うが顔は真っ赤である。
「わかりました、大丈夫になったら教えてくださいね。」
「あぁ、ありがとう……。」
 彼女は明らかに嬉しそうな声色で返した。

(ちなみにこれを書いた当日はハグの日でした)

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