無題24

「…………れいは」
 すっかり酔っ払った彼女は私にきゅっと抱きつき甘えてくる。
「もうふらふらじゃないですか……ほら、お水ですよ。」
「おしゃけがいい……。」
「お酒弱いんですから、定期的にお水飲まないと……。」
 不満そうだったが、やはり喉が渇いていたのかグラスを空にした。
まだ少し酔ってるらしく、ほわほわしているのがかわいらしい。
「なぁ、れいは。」
「なんですか?」
 ちゅっ
 頬にキスをすると、彼女は満足そうに私に寄りかかってすやすやと眠り出した。
「今日は疲れましたからね、おやすみなさい。」

- 24 -
前の話目次次の話

コメント 0件

コメントを書く