最近気付いたが、満月の後の彼女は少しずつ疲れているような気がする。
そもそも、魔女や妖怪は自分の名前に影響を受けやすく、本来はそういう性質がない限りそう名乗らないのがいいらしい。
もしかしたら、彼女もその部類なのだろう。
「お疲れですか?」
だるそうな彼女のグラスにぶどうジュースとワインを注ぐ。
ほろ酔いの彼女は私によりかかっていた。
今日は頑張りすぎたのか、それとも月の影響を受けているのか、私にはわからなかったが、微睡んでいる彼女の肩を優しく叩く。
「…………なにしてるんだ?」
「眠そうだったので、つい……。」
「そう……か……。」
明らかに疲れている。
「つぐみちゃんって、月に影響されやすい方ですか?」
「…………はじめて、そういわれた。」
自分でも気付かなかったのか、首を傾げるがしばらくすると、納得したのか頷いた。
「たしかにそうだ……。
なんできづかなかったんだろ。」
「月の影響を直に受けそうな名前ですからね……。
もしかして今日はどの月とかわかったりします?」
「なんとなくだが……居待月、かな?」
彼女の隠れた特技を見つけた。
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