「……黎羽。」
小さな声が聞こえたと思ったら裾をきゅっと掴まれる。
「じゅ、十五夜さん?」
「あの、さ……。
黎羽って、呼んでいい……か?」
十五夜さんはこれまでになかったような、照れてるような困ってるような顔で聞いてきた。
あれ、十五夜さんってこんなにかわいかったっけ。
そこにいるのは『伝説の魔女』ではなく、『弱気で小さな少女』だった。
「……いいですよ。
そのかわり、私もつぐみちゃんのことつぐみちゃんって呼ばせてもらいますね。」
「い、一応オレの方が年上なんだけど…………。」
「ふふ、本当は嬉しいくせに。」
「うぅ……。」
コメント 0件
コメントを書く