「つぐみちゃんったら、もうべろべろじゃないですか……。」
頬を赤く染めた彼女は私に寄りかかっている。
「…………れいは。」
ぽわんとした甘えた声色が愛おしく、私は優しく 彼女の頭を撫でる。
普段は恥ずかしそうな反応をするのだが、今回は不思議なことにそれがない。
しばらくして、彼女は小さな両手で私の手を頬に寄せると気持ち良さそうな ふにゃっとした笑顔になった。
「そういえば、今日は新月でしたね。」
「…………うん。」
新月の時の彼女はいつもこうである、元気がないのか妙に大人しく、少しだけ弱気になっている。
でも 普段から満月の時みたいなテンションだと疲れてしまいそうなので、こういう時みたいに大人しい彼女もこれはこれでかわいらしい。
それとも、これが本来の彼女なのだろうか?
大人しくて、少し弱気で、でもやっぱり甘えたさんで…………。
そんな彼女が愛おしくて、きゅっと小さな体を抱きしめた。
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