夜更かしプレイログ 午前0時の主役


【生放送開始】BCCチャンネル「二十四時間生放送」を開始しました

「どうも〜こんばんは?もう夜中だよ。なんでみんな起きてんの?あ、音とか大丈夫?」

──聞こえてる!
──ブーメラン過ぎん?

「お昼から始まって遂に十二時間か、早いなぁ。もう半分だ。ということで、夜中の十二時から朝六時までは私、りょーかが務めさせていただきます!因みに今日するのはこちらですね!」

 ガサゴソとPCを弄りメインの画面を映し出す。
 ばばーんと大きく表示されたのは、自宅前で腕を組みこちらをじっと見ているうちの子、そう。企画で、尚且つ長時間何をするかというと、私にはあれしかないだろう。ドラクエXだ!

── い つ も の
── 知 っ て た

「それは、そう。一応予定では六時間ずーっとドラクエし続ける予定だけども……んっとね〜、何しようか。視聴者参加型でもやる?」

 そう言ってゲーム画面を見れば待っていましたと言わんばかりに、私のキャラの周りに群がっているアバターたち。じゃあ、期待に応えてやるしかないね?

「とは言っても今日何しようか?一回ずつチーム替えて邪神周回したり……あ、私まだナス行ってなーい!行きたい人、庭の右の方集まっててね〜」

 やいやいと公開チャットで騒がしい画面を眺めてどうしようかと悩んでいれば、チカチカとスマホに通知が来る。
 こんな時に誰?なんて確認してみれば相手はトントンからだった。

「んっと……ふふ。トントンがね、ナス終わったら防衛軍周回しようだって」

 私がナスガルドを募集した時よりトントンが出てきた事に沸き立つコメントとゲーム内のみんな。ちょっと困惑とやきもちしちゃうけど、まあいっか。

「じゃあ、トントンと後で通話繋げよっか。とりあえず一旦ナス!行く人ダイス振ってね〜数字大きい順三人!」

 なんて号令をかければみんながいっせいにダイスを振ってころころころ…なんてそこらかしこで鳴り響く。
 スマホへと目を落とせばトントンからの追いLINE。『最後まで付き合うで』なんて。嬉しくてつい顔がニヤけてしまう。
 ……いけないけない。参加者はもう決まったようで私の近くで思い思いのしぐさでアピールしている。
 ……と、まあ。そんな感じで私の楽しい生放送は始まりを告げたのだった。


── ねむあよ〜 あんず
── りょーかちゃん、寝落ち注意ね モカ
── あとで行くかも まり

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