05
破れぬ誓い。その名の通り破ることのできぬ誓いを立てろとこの少年は言い切った。
スネイプはその言葉に驚き立ち上がる。が、ダンブルドアに諭されて席に着き直す。
「彼の方はどうやら僕の秘密をご存知ないようで。しかしこの条件は譲れません。」
「なにを条件にするつもりだ。」
「いえ、簡単な事ですよ。私の秘密を口外しない。それだけです。」
ゴクリと喉が鳴るのをスネイプは感じた。一体どんな秘密を背負わされるのだろうか。そして破れぬ誓いを立てるだけの価値はそれに有るのだろうか。
「僕は、女の子なんですよ。」
「僕が女で有る事、それを他言しない。誓いの内容はそれだけです。」
ダンブルドアは表情を崩す事なく了承したが、スネイプはそれに対して固まった。しかし、それを話してしまった以上、誓いを立ててもらう。笑みを崩す事なく私は言葉を続けた。
「さぁ、手をこちらに。シャルロッテ!君が立会人だ。お父様の杖を使え。さぁ、お二方、お手をどうぞ。」
「はい、旦那様。」
ダンブルドアと手を繋ぎ、言葉を紡いだ。
「汝は、我が秘密について他言しないと誓うか。」
「誓おう。」
「汝は、我が秘密を厳守すると誓うか。」
「誓おう。」
2つの赤い光が手に絡みつき、消えていく。誤魔化しのきかない誓いに満足げにアルバス・ダンブルドアは微笑んだ。信じてみろと言わんばかりのその笑みに私は一瞬眉をひそめる。
「ははっ、本当に食えない人だ。」
「さぁ、貴方は誓ってくれるのだろうか。セブルス・スネイプさん。」
私は最高の笑みで手を差し出した。