05
スリザリンからは割れんばかりの歓声が響き、促されるままセオドールの横に座った。自己アピールに必死な純血貴族のボンボンの話を適当に聞き流しながら愛想笑いをする。
組み分けが終わり、二、三校長が話した後目の前に現れた料理に気が映るまでそれは続いた。
まぁ、料理が出されても話は続いたが。
どんなに家が良くてもまだケツの青い餓鬼な様で引き際を知らない自己紹介の嵐にうんざりし始めた頃、同級生である金髪の子がどきたまえと、私の前に割り込んできた。
「失礼、席を譲ってくれ。僕は彼と話したい。」
当たり前のように目の前に座った彼はドラコ・マルフォイだと名乗り長々しい話を始める。純血がどうした家がどうした殆どがそんな事で、つまらないなと思いながらも相槌を打つ。
自己顕示欲が悪いとは言わないがお家自慢はちっとも面白いものではなかった。
新入生歓迎会が終わったあとようやく私から離れたマルフォイについため息が漏れる。それを目ざとく見ていたらしいセオドールはお疲れ様と声をかけた。
「パーティを疎かにした事をここまで後悔する日が来るとは思わなかったよ。」
「自業自得としか言えないな。でもまぁあの人数じゃ流石にそうなるだろう。」
「騒がしいのは苦手なんだ。せめて部屋くらいは静かに過ごしたい。」
そうもいかないかもなと、部屋割を見たセオドールは笑う。見せて貰えば、私の同室の欄にはセオドールの名前の横にドラコ・マルフォイの名前もしっかり書かれていた。