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それは神の技が現れるための
再会の鐘が鳴るとき 02
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「返して……っ!大切なものなの!」

「わざわざ目の前に差し出してやってんだろォ?ほらとってみろよ!」

いじめっ子達がマリィをからかうのはいつものことで、マリィもあまり気にしてはいなかったが今回はそうもいかなかった。

いつものように散歩の途中、木陰で休んでいたらいきなり現れたいじめっ子達にディオに何度も読んでもらった大切な本を奪われてしまったのだ。
マリィが、あの街を出てから肌身離さず持っていた大事な宝物を奪われてしまったのだ。

目の前の気配を頼りに手を伸ばしても本はとり返せなくてマリィは初めて声を荒げた。少しの怒りと、大切なものを失う焦りから出た声だった。

「返しなさい!わたしの宝物に触らないで!」

「宝物ォ〜?お前目が見えないくせに本なんか持っててもしょうがないだろーが!」

マリィがどんなに手を伸ばしても、本はひょいひょいと弄ばれて一向に取り返せない。相手はマリィが自分たちのしたことにアクションを示したのが面白いらしくからかう声は増すばかりだ。

「あなたたち最低よ!」

ついに溢れ出した涙は堰を切ったようにこぼれ落ちて止まらなくなり、それを見たいじめっ子達はさらに声高く笑った。

ひどいわ、どうしてそこまでしてわたしに酷いことするの……!

マリィは悔しいやら悲しいやら情けないやら、本当に自分が情けくて、声を上げて泣きそうになった。
止めることのできない涙でぐちゃぐちゃになった顔はさぞ酷いことだろう。

どうすれば本を取り返せるの?あの本だけはどうしても失いたくはないのに。失うわけにはいかないのに!
マリィが本をとりかえそうと杖を片手に立ち上がった瞬間、聞きなれない声が降ってきた。


「君たち、そこでなにをしているんだい?」

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