楽しいの
私はまだ博物館を回りたかった為
もう一度来るからまだ付いて来ないでほしい旨を伝え、
返事を聞く前にその場を後にした。
しかしあの笑み。
この状況を心から楽しんでいるあの笑み!!
何がそんなに楽しいんだか……こちとら散々んですよ。
ええ、気分がね!
心の中でそんなことを思いながらも、
私はもうひとつの目的地へ向かう。
今日の第二の目的地、それは
古墳時代の前後の展示コーナー!!
私はここに展示されている七支刀が大好きです。
ええ、それはもう、本当に。
「ああ〜七支刀!はぁ、素敵……」
分かってる。
端から見たらヤバい子だってことは分かってます。
でも、本当に、七支刀はロマンだと思うの。
こんな千何百年も昔から地球上には
この形を作る技術があったってところがもう素敵。
さんざん眺め尽くした後、
やっぱり私は推し埴輪の元へ向かってしまう。
「はぁ、かわいい……
この帽子の感じが何とも言えない可愛さを醸し出してる……
はぁ、好き」
カシャカシャと写真を撮りまくり(一眼レフですけど何か?)、
時計を見るともういい時間。
仕方なくその場を惜しみながら離れ、
私は三日月宗近の待つ刀剣展示コーナーへ戻った。
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