ダブルクロスしようぜ!-Parallel-
【数時間後…】
「間もなく○×△村、○×△村に到着します。お忘れ物のないように(車掌が車両を渡り歩き乗客に声を掛けていく)」
「ん…(背もたれに預けていた頭を離しゆっくりと微睡みの余韻が解けないアイリスを開け)…もうこんな所まで来たのか(景色を確認し熟睡しているアルフレッドの方へ振り返り優しい手つきで肩を叩き)アルフレッド、起きて」
「(優しく微睡みから引き揚げられて小さく呻きながらぼんやり空色を開き)ん……んぅ、ふぁ……ぁ、ついた……?」
「次の駅。今の駅着いたらすぐだから(乱れている髪を正してやり)」
「次……(髪を整えられながらのそりと上半身を起こして伸びをし)ふぁー……よく寝た……」
「俺もいつの間にか寝てたよ。寝過ごさなくて良かった…(目尻を擦りながら1つ息を吐き)」
「寝過ごしてたら大変だったよね。……って、フランシス、ここ跳ねてる(耳の横に流した一部の髪を指で軽く払い)」
「(大人しく髪を直してもらい)ありがとう。男前が戻ったかな?なんてね(ウインク)」
「何言ってるんだよ、いつだって君は格好いいだろ?(寝起き故かきょとりと目を瞬かせ)」
「………(まさかの返答に目を瞬かせやがて頬に徐々に熱が集まるのを感じ視線を逸らし)…そ、そう。…ありがとう」
「??(小首を傾げて不思議そうな表情を浮かべ)」
「(視線を右往左往させるとはっと胸元に気付き)あ、アルフレッド。これ(預かっていた眼鏡を渡し)」
「あ、眼鏡(素直に受け取ると眼鏡を掛けて何度か瞬きを繰り返し)……ン、さっきよりよく見えるんだぞ」
「そりゃ裸眼の視力が低いお前が眼鏡を掛けたらね(熱を抑えながら眼鏡を包んでいたクロスを畳み胸ポケットにしまい)」
「ははっ、そりゃそうだ。お陰でよくマシューに間違われるんだから(くすくすとおかしそうに笑い)……昔来たきりだったし、村の人にも間違われたりして」
「いや、案外すぐに見分けがつかれるかもよ。村でやんちゃ坊主で有名だったアルフレッド君(額に軽くデコピン)」
「あだっ(額を押さえ)……もう今はやんちゃしてないんだぞ(ぷくりと頬を膨らませ)」
「まあね。きっと村の人達も喜んでくれるよ。子供が少ない分何かと皆ふたりを可愛がってたし(額から頬へと移動し膨れた頬を軽くつつく)」
「(頬をつつかれてぷしゅうと空気を抜きながら片眼で窓の外の風景を見つめ)……フランシスの故郷、早くつかないかな」
「(くすくすと可笑しそうに笑い)もうすぐそこだよ。今止まる駅の次に…うわっ!?(駅付近で止まるはずの車内が大きく揺れ背もたれに頭を打ち付け)」
「っつ!!(揺れに不意を突かれて対面座席に吹っ飛び)」
「(頭を擦りながらアルフレッドの様子も確認し)ててっ、乱暴な運転だ…っ!…止まって、ない?むしろ急加速してる?(停車駅を通り過ぎ車窓の景色が慌ただしく変わってく様にアイリスを細め)」
「痛……っ、ったた……っえ?加速してる?どういう……(慌てて顔を上げながらもぶつけた顔面を押さえながらキョロキョロと視線を動かし)」
『(がちゃりと各車両のスピーカーから下品そうな男の笑い声が入り)あーあー。乗客にお知らせしマース。この車両は俺様達が貰った!!てめえらにはこれから楽しい機関車の旅にまだまだ付き合ってもらうぜ!!ああ、乗車賃は今から俺様の仲間が回収しに来るから払わなかったら降りてもらうぜ、…近くの海の中へな!!ひゃはははははっ!!!』
「ッ、――フランシス、これ……(下品な社内アナウンスに眉を潜め)」
「……(アナウンスを聞いた乗客達の悲鳴や混乱した様子を伺いながら)…ハイジャックだね。車内に潜伏していたのか乗り込んできたのか。どちらにしろ今のアナウンスからして中枢に犯人が居ることは違いない。それも複数。…厄介だな」
「……っつ、折角のバカンスが……ッ!(怒りに身を任せて立ち上がり)」
「(苦笑いを浮かべながら肩を竦め)旅先でのトラブルってのは何かと付き物だよ。さて、俺達が出来ることは3つ。大人しく犯人の要求を呑んで事が進むのを待つかオーヴァードの力を使ってこの機関車から脱出。もう1つは…(アナウンスの声とは違うがやはり下品な笑みと恐喝する大声が近くの車両から響き)」
「(下品な恐喝にざわざわと周囲の影が蠢き)フランシス、俺は大人しく従うことも自分だけ逃げることもしない。……俺だって、俺だってウィリアムズ家の血が流れているんだから(空色が深い色に変わっていく)」
「(想定していた答えに安堵の息を吐きながらぽふぽふと落ち着かせるように頭を撫で)…あの声からして近くに居るのは3人。どれも男のようだね。首謀者はおそらくあのアナウンスした男だろうし騒がれないように迅速に片付けるよ」
「(小さく頷くと瞳が冷酷さを宿して仕事モードへと切り替わり)……了解しました、執事長。アルフレッド・ジョーンズ、いつでも行けます」
「(こくりと頷き)極力乗客にオーヴァードの力を見せずに動くよ。ある程度、バレないように使うのは問題ないとは思うけど…(席から顔を覗かせ小さく見えるハイジャック犯達らしき影を確認し)……(背中に片腕を回し安全であることを示すハンドサインをアルフレッドに送り)」
「(ハンドサインを受けると素早く座席から滑り抜けるとハイジャック犯らしい男まで一気に駆け抜け)……俺たちの、邪魔をするな(影で強化した腕で力の限り殴り付け)」
「(仲間がやられたことに遅れて反応し)な、なん…!!(顎に強烈な一撃をお見舞いをさせ昏倒)」
「ふう。格闘とか向いてないんだけどな(振り上げた脚を下ろしながら四つん這いに倒れた男に向けてハンドガンを突き付け)」
「(昏倒したハイジャック犯を踏みつけ)……2匹。執事長、如何なさいますか?」
「ひ、ひぃ……!!(銃を突きつけられたがたがたと震え)」
「制圧する為には情報収集からってね。…さて、残りのメンバーの人数、武装。そんで割り当てられた配置とかハイジャックの目的を教えてもらおうか(柔らかく微笑みながらも背中に銃口を突き付け)」
「い、命だけはとら…っ!喋るから!全部喋るから!!(震えが大きくなりながら2人を見上げ)」
「ひとつでも嘘をついてごらんよ。君も仲間みたいに(言葉を続けながら背骨をへし折らん勢いで体重を掛け)……死んじゃうよ?(幼さの中に残酷な笑みを見せつけ)」
「ひぃ…はひいいいい!!(恐怖で涙と鼻水を垂れ流し)」
「アルフレッド。周囲に仲間が隠れていないか確認。俺は話聞いてみるから(銃口を突き付けながらひらひらと手を振り)」
「(恐怖に怯えた様子に快感を覚えて恍惚としていたがフランシスの言葉で我に返り)……了解しました。では、動きがあり次第互いに報告を(ひらりと身を翻して周囲の座席を回り)」
「ふむふむ。刑務所からボスが脱獄して脱獄資金にと移動手段と共に金銭確保、ね。そんで武装はハンドガンとナイフ…(ハイジャック犯の言葉を確認するように呟き)」
「だ、だがあんたらでもボスには勝てねえ…ぼ、ボスはわけわかんねえバケモノみてえな力を使うんだよ!」
「……(周囲を探索していたが手がぴたりと止まり)バケモノみたいな力、ってことは……執事長、偵察にいってきます(振り向いてにっこりと笑い)」
「待ってアルフレッド。まだボスの具体的な能力を聞き出せていな…」
「平気さ。返り討ちにしてやるよ(加虐嗜好が表に現れて素早く列車の前方へと走り)」
「…ああもうっ!(八つ当たりのように銃口を突きつけている男の眉間にバレルで強烈な打撃を与え)大事に至らなければいいんだけどな!!(遅れてアルフレッドの後へと駆け走り)」
「(影を地面に巡らせてトラップを仕込み)……アナウンスしていたってなると、ここか!(運転室を開けて中に転がり込み)」
「んだあ?ネズミがチョロチョロしてんなと思ったら…なんだ、まだ乳臭そうな餓鬼じゃねえか(車掌を踏み続けたままさして驚く様子もなく隻眼をアルフレッドに向け)」
「(立ち上がるとにこやかな笑みを見せて首を傾げ)俺は束の間の休日を楽しんでたんだよ。……それが、君達のせいで滅茶苦茶さ(笑みのままざわざわと影が怒りを露にして立ち上ぼり)……覚悟は、出来てるんだろうね?」
「(影のざわめきにぴゅうっと口笛を吹き)お前も『こっち』側の人間か。ぎゃはははっ!!いいぜその肌にピリつく感じ!!力ってのは使ってなんぼだからなあ!!(ごきごきと拳を鳴らして愉しそうにアルフレッドを見つめ)」
「君みたいな野蛮人と一緒にしないでくれよ。俺はただ暴れる獣じゃないから、ねっ!!(影を無数の針に変えて飛び道具のように撃ち出し)」
「イカしてるもん持ってるな餓鬼!!興奮してうっかり勃起しそうになんぜっ!!(指先が長く伸びる複数の触手が生え始め影の針を次々と掴みアルフレッドへと撃ち返す)」
「ちっ!!(舌打ちしながら左に転がり)体格の変形、獣化じゃないってことはエグザイルか!(数本の影が右腕に突き刺さって一瞬動きが鈍り)」
「よく分かったな餓鬼!俺様はエグザイル能力者。この体で小便臭い餓鬼や小汚ねえ野郎からは金と命を奪い女共からは処女をも奪い取った!!ヒャッハァ!!最高だよなあこの力は!!(触手から鋭い棘が生えアルフレッドに向かって勢いよく飛んでいき)」
「暴れるだけしか能のないやつは、これだからっ!!(影を槍に変形させて触手を必死で叩き落とし)」
「なあに言ってやがる。この力を与えられたんだ。なんの為に使うか?決まってんだろ!おのが欲望を満たす為だろうがァ!!!(影の槍に触手を巻き付け強い力で引き寄せると片手からも触手を生やしアルフレッドの体へと巻き付ける)」
「ッ!!っの、離せっ!!離せったら!!(封じられた槍を振り回そうと躍起になりながらも身体を拘束されてじたばたともがき)」
「んなので離す奴がいるかって!!(ゲラゲラと下品な笑い声を上げ)…さて、俺様を楽しませてくれたからすぐに殺すのはもったいねえ。…なあ、屈辱と絶望に歪む顔、もっと見せてくれやァ」
「っつ、お、お前の喜ぶことなんてするもんか!……ッん、の!!(拘束を緩めようと何度も大きく身を捩り)」
「おいおい。そんなに暴れたら余計食い込むっての。それともなんだ、食い込んで欲しいのか?(脚元から胸元にかけての拘束する触手の力を強め)」
「ッあ!!(身体をきつく締め付けられて棘が深く食い込むと痛みに力が入らずにくたりと頭が垂れ)や、め……っ」
「いい顔すんじゃねえか餓鬼。なんだ?ヤることはもう済ましてますってか?いいねいいねえ!俺様もお前らより若い頃に近所のアバズレ女を孕ませてやったが若い時は多少やんちゃでねえとなァ!!(愉しそうに隻眼を細めながら足の付け根や股間を拘束していない触手で服越しに擦り上げ)」
「ヒぁっ!!(敏感な部分を擦られて抵抗する力が入らずに内股がビクビクと震え)や、やめ……っ、やぁ……っ!!(いやいやと首を振って抵抗にならない抵抗を始め)」
「知ってるか糞餓鬼。こういう時の嫌だは総じて『もっとやってください』と同等なんだよ。ほら、好きならもっとくれてやらァな!!(無遠慮にズボンの中に複数の触手が侵入し直に内股と性器に絡み触手の先端で強く擦り上げながら締め付ける力を強め)」
「ひっ!!あっ、あ!や、やっ、ゃ、うっ!!(性器から先走りが溢れ始めて涙が零れ、握り締めていた影の槍が霧散し)ァ、あっ、ヤ、ぃ……っ!!」
「(アルフレッドに近寄り快楽と屈辱に歪む様に満足げに笑みを浮かべ)ひとりで気持ちよくなってんじゃねえぞ!!っむ(強引に唇を奪うと性器を弄る触手が入口を擦りもうひとつの触手が陰嚢を揉みあげる)」
「ン、んぁ……っ、ンンッ!!(頭を逃がすことすら出来ずに口腔内を蹂躙されて陰嚢への強烈な刺激に白濁がズボンを濡らし)」
「んぅ、は…オラッ舌絡めろっっ(強引に舌を絡めとると触手を胸元にも移動させ下半身を弄る動きはそのままに直に胸元を刺激し)」
「ンッ、ふ、ぅ……っ(凌辱に恐怖と屈辱と快楽が入り交じって縺れる舌を絡め取られ)ゃ、う……っ、ぁあ、あっ!!(胸元を刺激されてびくりと背が弓なりに反れると更にズボンの色が濃くなり)」
「(じゅぼじゅぼと音を立てて舌を絡め取り)へっ、こりゃ誰かに仕込まれてんな。ならケツの方も味あわせてもらうかねェ…(ズボン越しに触手が後孔をつつき)」
「ッ、や、ゃ……っ、(舌を取られて明瞭な発音を出来ずにぼたぼたと涙が溢れながらも後孔を刺激されて内股が小刻みに震え)ゃ、ふぁ……っ、ひ……っふ……!」
「(太い銀糸を繋げて唇を離すと愉快そうに笑い声を上げ)良かったなァ糞餓鬼!俺様のイチモツは逸品だ。食っちまったら病みつきになるぜ…遠慮なく食っちまいなァ!!(体の刺激は止めることなく自身のズボンのファスナーを触手が下ろすとグロテスクなまでに勃ち上がった巨根が現れ)」
「ひっっ!!や、やだっ、やめ、やだっ!!(巨根に恐怖を覚えて逃げ出そうと身体を暴れさせ)離……ッ、せ!俺ッ、俺はそんなの……っ!!」
「(触手がアルフレッドの下着ごとズボンをずり下ろさせ)慣らしてねえがまあいけるだろ。何、痛いのは最初だけだ。よがり狂っちまえ!!(げらげらと笑いながら巨根を後孔付近に近付けぺろりと舌舐めずりし)」
「(恐怖に負けてきつく目を閉じ)……ぁ、あ……っ、フランシス……ごめ、……なさ……っ、」
「ぎゃはははっ…あ?(肌に纏わりつく気配の変化に気付き視線を下に向けると床が盤上のような模様に変わっていることに気付き)」
「……(下品な笑い声が消えたことに違和感を覚えて薄目を開け)こ、れ……」
「(先程まで居た部屋とは明らかに違う光景を見渡し)こ…れは、ワーディン…ぐふっ!?(額に複数の風穴が開き鮮血を撒き散らしながら膝から倒れ)」
「(男が崩れ落ちる状況に巻き込まれて触手の中でぐったりと呼吸を荒らげ)ふら、……し、す……?」
「アルフレッド!!(ハンドガンを片手に持ったまま切羽詰まった表情を浮べてアルフレッドの元へ駆け寄り)」
「(口回りを唾液でべたべたに濡らして下半身を晒している状況に怯えて首を振り)ぅ、ううっ……、フランシス……っ」
「待ってろ、すぐにそれを外してやるからっ(怯えている様子に気付くことなく必死に男の死体を押し退けベルトに掛けていたナイフで触手を切り開き)」
「ぅ、あ……(触手に覆われていた裸体が露になって震え)ふ、フランシス……っ、フランシス……!」
「(露わになった裸体にアイリスを見開き)アルフレッド…お前…」
「ひぐ……っ、フランシスっ、フランシスぅ……!怖っ、怖かったよぉ……!!(濡れそぼった性器を内股になって隠しながら両腕で顔を覆い)」
「…(羽織っているカーディガンをアルフレッドの肩に掛け躊躇いなく抱き締め)…遅れてごめん。俺がもう少し早かったらそんな思いさせなかったのに(歯を食いしばり抱き締める腕を強め)」
「(ぶんぶんと首を横に振り)違っ、俺っ、俺がっ俺が調子に乗って突っ込んだからっ、おっ、犯されっ、そうに……っ!(ぼろぼろと大粒の涙が溢れ)」
「(抱き締めながら男の死体を睨み)…それでも、怖かったのは怖かったんだろ。ほら泣いていいから。苦しかったな。辛かったよな(あやす様に背中を撫で)」
「あ、あっ、フランシスっ、フランシス……ッ!!俺っ、キスっされ、気持ち、悪いのに……っ、ペニス触られっ、出ちゃ……ッ、ぁ、あっ(フランシスにしがみついて震えながら泣き続け)」
「(打ち明けられる事実の数々に男への怒りの覚えを抑え)もうあの男は居ないから。ほら、そんなに自分を責めないで。…お前が元気になるのなら俺に出来ること、やってあげるから」
「ふらっ、フランシス……っ!(救いを求めるように中途半端に煽られて昂った熱を押し付け)あ、あつ、熱い……っ、助け……っ、て……ッ」
「アルフレッド…(アルフレッドの両肩を持ちぐっと口を結んで)どんな風に触られた?俺が上書きしてあげるから」
「(涙で濡れた空色をフランシスに向け)しょ、触手で……っペニスぐちゃぐちゃされッ、胸も……ッ、し、舌絡めっ、キス、されっ、お、お尻の穴に挿れられっ、そ……っ(要領を得ずに感情のまま吐き出し)」
「……額だけじゃなくて他も撃ち貫けば良かったな(ぼそりと呟きながら男の死体を物騒な光を宿したアイリスで睨み)」
「(強烈なアイリスの光にびくびくと怯え)ふらっ、フランシス……っ、ごめんなさ……っ!!」
「あ…(アルフレッドの怯える様に首を左右に振り冷静になるように心を落ち着かせ)アルフレッド。キスしてもいい?(先程とは打って変わって穏やかな色のアイリスが空色を捉え)」
「っ、(こくこく頷くも一瞬動きを止め)あ、ぁ……で、でも……俺の口の中、今汚れてるから(口腔内を支配する男の唾液に眉根を下げ)」
「……ん(肩を掴んでいた片手を後頭部に添え戸惑いなく唇を奪い)…ん、ふ(唾液を絡めとると一旦唇を離して唾液を吐き出しすぐ様に再び唇を塞ぐ)」
「っん!!ん、ンン!(驚きのあまり空色が見開いて舌が引っ込み)っは、フランシス……っ、そんな、俺うがいしてくるから……っんん!」
「(引っ込めていた舌先を甘噛みすると一度口を離し)っ…俺と、キスするのも、嫌?(睫毛がぶつかりそうな距離で尋ね)」
「ッ、違……っ!フランシスっ、……君と以外、キスなんて、したくなかった……(至近距離のアイリスの光に空色が揺れ動き)」
「!!(アルフレッドの答えに面を食らった様子で顔を離し咄嗟に口元を手で覆い)…んなこと言われたら、期待しちゃうだろ(ほんのりと頬を紅く染めながら視線を彷徨わせ)」
「フランシス……(袖を掴んで僅かに俯くとぎょっと目を見開き慌てて窓の外へ視線を向け)ッ、こ、これ、駅っ!(窓の外を指差し)」
「駅?いや俺がワーディングを張って…あ(頬は紅いまま促されるように窓際の方を見ると既にワーディングが解けている状態に気付き)」
「(おろおろと視線を彷徨わせ)ど、どうしよ……っ!これじゃクラッシュしちゃう……!」
「まずいな…。機関車の操作なんて流石にやったこともないし理解にするにも時間が…(車窓から機関車の進行方向に急カーブがあることを確認し)」
「っつ!!(よろめきながら立ち上がると扉を開けて半身を乗り出し)フランシスっ、衝撃に備えて!俺が止める!!」
「!!待てアルフレッド!その体では無謀すぎる!!(アルフレッドの行動を理解したのか肩を掴み冷静になるように声を掛け)」
「でっ、でも俺の影なら最大出力で行けば何とかなるっ!……執事長の言葉を聞かずに突っ走って、犯されそうになったからひとつくらい……格好つけさせてよ(困ったように笑いながら)」
「……(アルフレッドの笑みに反論する言葉が詰まり僅かな間考え込み)…あそこの急カーブは俺がなんとかする。だからアルフレッド、お前はその後の対処に構えていてくれ」
「(ぐっと唇を噛み締め)……了解しました、執事長。アルフレッド・ジョーンズ、急カーブ後の車体制御に備えます」
「そう気負いしないで。俺もちゃんとサポートするからさ。そら(自身の影を操作しアルフレッドに巻き付かせると漆黒の燕尾服へと変化し)…この格好の方が気合い入るだろ?」
「……(影の燕尾服に目を見開き)……っ、ありがとう。絶対失敗しない、から……ッ!(影を天井に撃ち込むと屋根に分身を張り付かせ)」
「…(アルフレッドを見送ると近付いてくる急カーブを見据え)機関車の操縦方法の理解まであの急カーブを回避する方法は…これしかない、か(自身の影からスナイパーライフルを取り出すと急いで扉を開け片手で体を支えながら標的を定め)」
「(影に同調して屋根に姿を見せ)……っふう、減速準備。執事長が行動した直後だ……いくぞっ!!(身体に影と炎を纏わせ)」
「(スコープ越しから標的を睨みアイリスに淡い光を滲ませ)コンマ0.5…っっ、そこだっ!!(引き金を引くと同時に発射音が遅れて鳴り響き反動で体が後方に倒れそうになるのを影で支える)」
「ッつ!!(発砲音がけたたましく鳴り響いたタイミングに両腕を影で肥大化させて振り下ろし)ッ、と、まれぇぇぇっっ!!!(地面に影を叩き付けて自らをブレーキへと変え)」
「(分岐器のレバーに弾丸が命中し進路が直進へと切り替わるのを確認し)…俺の影よ!俺の大切な子の力の芽吹きとなれ!!(アイリスが一際輝くと自身の周辺に蔦が生え車両の屋根へと伸び出すとアルフレッドを囲むように活性化を増進する影の花が咲き乱れ)」
「!?(影の花が優しく力のリミットを外す感覚ににっと唇に弧を描き)俺の影!執事長から賜った力で!皆をッ、守れぇぇぇぇッッッ!!!(腕に影の花と蔦を纏わせて更に影が高質化していく)」
「(徐々に減速していく感覚ににっと笑みを浮べ)部下の努力に尽力を惜しんでちゃ…上司失格だ!!(操作部分を見つめ思考回路を急速に回し操作方法を瞬時に理解するとブレーキを確認しめいいっぱい引き上げ)」
「う、わっ!?(ブレーキが掛かって勢いよく急停止するとがくんと身体が揺れて前方に放り投げられ)ちょっ、う、嘘だろっ!?(停止した機関車の運転席のガラスに叩きつけられて線路に落ち)」
「!!アルフレッド!!(突然落下してきた影に驚愕し急いで車両から飛び降りアルフレッドの元へ駆け走り)」
「っ、た……酷い目に遭った……(吹き飛ばされた影響か影の燕尾服が消えて元の乱された衣服が身を纏って線路上で痛みに身悶え)」
「大丈夫!?って…あ、アルフレッド。服!!(慌てて影でコートを作製するとアルフレッドに被せ)」
「え?……ッ、〜〜〜っっ!!(コートを両手で抱き締めるように被さり)……あ、ありがと……到着、だね……(恥ずかしそうに小さな声で呟き)」
「(負傷した様子のない姿に安堵し)なんだかんだで駅着いたね。アルフレッドが頑張ってくれたおかげだよ(その場にしゃがみ込むと頭を撫で)」
「ン……(頭を撫でられて子供のように嬉しそうに笑い)フランシスのお陰だよ。俺は、……ただ辱しめられただけから(視線を泳がせながらごにょごにょと口ごもり)」
「何言ってんの。こうして大事故になることもなく機関車止められたのも、ハイジャック犯の一味を抑えられたのもお前と一緒に組んでたからこそ、だよ(労うように片腕で頭を抱き締めすりすりと旋毛に顎を擦り寄せる)」
「……ッ、フランシス……!(耐えていた涙がまた溢れてごしごしと手首で涙を拭い)……フランシス、ありがとう……ッ!(抱き返して嗚咽を堪え)」
「(アイリスを柔らかく細め)ん、お疲れ様アルフレッド。ここからはバカンス続行だ。思う存分楽しんで、思う存分甘えてよ」
「(抱き締めたまま何度も頷き)……うん。君のお父さんとお母さんにも、久し振りに会いたいし……ふたりで、ゆっくりしよう?」
← →
ALICE+