TRPGしようぜ!
【人狼襲撃から2日目 村のパブ】
「……(憔悴しきった表情だが明らかな憤怒を纏わせた空気が張り詰め)」
「……(腕を組みながらも時折キクの方へ視線を向け)」
「(帽子を深く被って表情を隠し)……ルーカス君、占いの結果は出たかな?先に聞きたいんだ」
「ん、占ったのここに居ねえ村人数人とそごに居るアルフレッド。結果は全員【人間】。こいつらは【人狼】ではねえってこっだな(ペンデュラムの切先を唇に軽く当てながらイヴァンに返答し)」
「……(ぎろりとアルフレッドを睨み付け)ルーカスさん、その結果に間違いはありませんか?」
「んだ。俺の占いは夜に占う事でより確実性が高くなる。これはおめらがよく知ってることだろ?」
「そうだね、それは僕たちが保証できる。……ルーカス君の占いは真で間違いないと思うよ(キクを落ち着けさせるように肩を叩き)」
「俺は【人間】だよ、何度だって言うさ。……マシューが死んで、頭は少しおかしいけどね(自虐するように笑い)」
「(重々しい空気が漂う中恐る恐る手を挙げ)ねえ、村中騒ぎになってるんだけどさ。また誰か殺されたの?」
「ッ、…………(苦しそうに胸を押さえて視線を逸らし)」
「(悔しげに歯を立て怒りを顕にし)…アーサーが殺された。人狼の奴にな」
「……冗談だろ?(空色を大きく見開き瞳の奥底に狂気を隠し)」
「冗談でそんなことを言うと思いますかッ!?(怒りの琴線に触れて激昂すると大声で吼え)」
「…俺もにわかに信じられないけど皆の様子を見れば本当の事なんだね(額に手を当て信じられないといった様子で左右に頭を振り)…でも人外関連のプロのアーサーがそんな…」
「僕たちだって信じたくはないよ。……ギルベルト君、検死結果を(平静を装うように坦々とギルベルトへ声を掛け)」
「ああ(人体の全身図が描かれた書類を取り出し)検死の結果死因はマシュー同様に心臓をくり抜かれての急死。それ以外の抵抗した痕跡はやっぱり見つかってねえ。あと念の為に反応実験を行いアーサーは【人間】と証明出来たぜ」
「アーサーが……なんで、そんな……(口許を押さえて首を横に振り)抵抗した痕跡がないなんて、マシューといい……どうして……」
「もしかしてそのアーサーが殺されたのってアーサーの家付近だったりする?…俺がここに来る前そこら辺で村人達が集まってたからね」
「……発見されたのは少し外れた場所だよ。ただ、血痕があの辺りに多量にあったことから、アーサー君の家周辺で殺害された線は濃厚だろうね(ぎりりと唇を噛み締め)」
「…ここの長老さ聞いたことがあっが、似てるな。大昔にこの村であった人狼襲撃事件に(ペンデュラムを腕に絡めながらトップを握り)」
「人狼襲撃事件?なんだい、それ……」
「なんでも俺達が生まれる前…100年前くらいけ。この村で毎晩1人ずつ人狼に殺されるという事件が起きてたらしい。最初の犠牲者は若い女らしいが…そん時村では人外を炙り出す為さ【処刑】を盛んに執行してたとか」
「【処刑】……成程、そうやって忌々しい人狼を炙り出すのは悪くない手ですね……(瞳に憤怒の炎を宿して冷酷な声で呟き)」
「だが【人狼】じゃねえただの村人を処刑しちまう危険性だってあるぜ(ごくりと喉を鳴らし)」
「構いません。弔い合戦です、村を脅かす人狼に正義の鉄槌を(どろりと濁った目で周囲を睨み付け)」
「異端審問官としての権限を使えば村長は【処刑】に関しては協力せざるえないだろうな。だが誰がその対象者を選ぶ?村人全員に選ばせるとなると村がますます混乱するぜ(指で唇をなぞりながら考え込み)」
「……僕としてはあまり薦めないかな。ずっと前に、似たように【処刑】を慣行した村があった。その村の悲惨な末路を、この村にも辿らせたくない(困ったような光がゆらゆらと瞳に揺らぎ)」
「だが村人達は【処刑】さ実行しねえでも【人狼】らしき疑わしい奴さ勝手に吊し上げる可能性さあるかもだな(とんとんと腕を指で叩き)」
「ならばどちらだって結果は変わらない。……私は推奨しますよ、【人狼】を吊し上げる為ならば(殺意と怒りが込められた低い声で唸り)」
「【処刑】をするしないだの物騒な話だよ。まだ村人達は【人狼】に襲撃されてるなんて事実は知らない筈だけど知られてしまうのも時間の問題だよね(小さく溜息をつきながら長い前髪越しにキク達の様子を見つめ)」
「そ、そうだよ。それに、無関係な人達が巻き込まれるのはアーサーだって望んでいないだろう?(眼鏡を押し上げながら)」
「……(怒りのままにアルフレッドを睨み付け続け)」
「俺達だって被害を無闇に拡大させることはしたくはねえ。とっとと【人狼】さえ捕まえれば済む話だが…もうひとつ検死で分かった事実があるが続けていいか?」
「もうひとつわかった事実?(首を傾げ)」
「(書類をひらひらと振り)アーサーの左胸付近のポケットには銀製のピンブローチが入っていた。おそらく人外対策に入れてたんだろうな。銀ってのは人外の弱点だからな」
「それでも不意を突かれたのか、知り合いだから安心していたのか……現場を知らない僕たちには想像することしか出来ないけどね……(怒りが収まらないキクをちらりと視界に捉えながら肩を竦め)」
「本題はこっからだ。さっきも言ったが銀は人外の弱点。本来なら触れるだけで肌が焼けるような火傷跡が出来るほどの痛みが生じるとされるが、そのピンブローチは粉々に壊されていたんだよ」
「粉々に壊されてた?じゃあ犯人は人狼じゃないって可能性があるのかい?(目を瞬かせると更に首を傾げ)」
「もしくはアーサー自身が壊したという可能性も考えたけど検死していくうちに俺はもうひとつの可能性も見つけた。…正直信じられねえ話だがそういう結果だから受け入れることしかねえが(髪をガシガシと掻き)」
「な、なんだよ……もうひとつの可能性って……勿体振らずに教えてくれよ……」
「…マシューを襲った【人狼】は分からねえがアーサーを襲った【人狼】は銀という弱点を克服した【人間】に限りなく近い【人狼】じゃねえかってな(忌々しげに書類をくしゃりと握り)」
「…どんなチートだ(深い溜息を吐き出し)」
「僕もそれ、おんなじこと言ったよ……(眉間のシワを指で揉み)」
「まあチートとは言え【人狼】か【人間】かは反応実験をすれば分かることだがな。…まああれだ、この村に村人として潜伏しててもおかしくねえ話だ」
「……(困惑したように視線を揺らすとカウンター席に座り込み)もう、信じられないよ……なんだって、マシューもアーサーも……俺を置いてくんだ……っ」
「村人として潜伏って…そんなの聞いたら誰も彼も信用出来なくなっちゃうよ(首を左右に振り額に手を当て深い溜息)」
「…………私は疑っております(地を這うような低い声で唸りながらカツカツと靴音を響かせて刀を抜き)……アルフレッド・カークランド、貴方が犯人だと」
「(ばっと顔を上げ)はあ!?ふざけないでくれよ!!俺は兄弟を全員殺されてるんだぞ!!そんな冗談、聞きたくないよ!!」
「お、おいキク!アルフレッドが犯人って、さっきルーカスの占い結果だとこいつは【人狼】じゃねえって出てたろ!?」
「そうだよ、ルーカス君の占い結果に間違いはないって僕たちが証明したじゃないか!落ち着いて!冷静になってよ!!」
「アーサーさんもマシューさんも抵抗した痕跡がないのに?……【人間】に限りなく近い【人狼】なら、占いに干渉することだって可能かもしれないでしょう?(冷静さを失って怒りのままに刀を構え)」
「…アルフレッドが【人狼】…(キク達に見えない角度で愉しげにアイリスを細めてアルフレッドを見つめ)」
「疑いたければ疑えば良い。……俺だって被害者だ(自身へヘイトを向けてフランシスへのヘイトが向かないことに内心でほくそ笑み)」
「俺の占いば間違いなく出された答えは正しいものだべ。そう言われるとなーんか心外だな(不満そうに壁に凭れ)」
「ルーカス君、ごめんね。……キク君、昨日からずっとこの調子なんだ(審問官帽を脱ぐと頭を下げ)」
「アルフレッドが疑わしいのは分かったが占い結果は違うって言ってんだ。すぐにどうこうするのは俺は賛成できないぞ(書類を懐にしまいながらキクを見つめ)」
「っつ……(忌々しげに刀を鞘に納め)少しでも妙な動きをしたら、問答無用です」
「わかってるよ。……俺は【人狼】じゃないけどね。ルーカスが俺の身を保証してくれてるから(肩を竦めるとキクを睨み返し)」
「…イヴァンやギルベルトは【人狼】の目星はついてるの?(髪を耳にかけながらふたりに尋ね)」
「……正直なところ、まだ目星はついてないよ。アーサー君が殺されたと聞いて、被害者の傾向から僕も真っ先にアルフレッド君を疑ったけど……ルーカス君の情報を聞いて違うと思ったし(審問官帽を被り直して表情を隠し)」
「俺もふたりに近しき関係かとは思ったが検死や占い結果で余計に混乱してるってのは確かだな(腕を組み唸りながらふと顔を上げ)…仕方ねえ。何かの参考にならねえかうちの墓地を掘り起こしてみっか」
「手伝うよ、ギルベルト君。ふたりの方が早いでしょ?……キク君は気持ちの整理もあるだろうから、午前中は休んでて良いよ」
「……(悔しそうに唇を噛み締め)」
「まあ俺は何にせよ夜にまた占いでもすっが。それしか出来ねえってのもあるが(肩を竦め)」
「……俺は仕事に戻るよ。手紙も荷物も、皆に届けてあげなきゃ」
「……ああ、ルーカス君。今晩も君を護衛するよ。君がいなくなったら困ってしまうからね(そう言いながらギルベルトへ意味深な視線を送り)」
「んだな。今1番の情報ソースはお前だしたな。頼んだぞイヴァン(イヴァンの視線の意味を理解した様子でこくりと頷き)」
「……(ふたりの護衛先を耳にして気付かれない程度に口角が上がり)」
「キク(キクの肩を叩き)昼過ぎにアーサーを土葬するけど…来るか?(不安げにキクを見つめ)」
「っ、……え、え……行きます……それまで、彼の傍に……(震える声で囁くと頷き)」
「ああ。腐敗が始まる前に…な」
「アーサーさん……ッッ!!!(顔を手で覆い隠して声を殺しながら咽び泣き)」
「……(キクの様子を直視できずに視線を逸らし)ギルベルト君、教会に戻ろうか」
「…(キクを悲痛な表情で見つめていたが呼び掛けられるとイヴァンの方へ振り返り)…ああ。…今俺達が出来ることをやろうじゃねえか」
「じゃあまた明日(振り向いて手を振るとパブの外へと足を踏み出し)」
「(食べ終えた食器をカウンターに置き)ご馳走さん。そんじゃ俺は占い頼まれてっから行ってくるべ(ひらひらとフランシスに手を振るとパブを後にし)」
「……ギルベルト君、ハッタリに協力してくれてありがとうね(出来る限りの小さな声で店内へ聞こえないように囁き)」
「(イヴァンに続いてパブを後にし)構わねえよ。…あとはこの作戦が上手くいくかだが…ところで本当の護衛先はどこだよ(同じく店内に聞こえないように小声で)」
「……ギルベルト君だよ(ぱちんとウインクを飛ばし)」
「…(店先に立て掛けていたスコップを取る手を止め)…俺?(ぱちぱちと不思議そうに瞬きし)」
「そう、ギルベルト君。……あの場にもし、人狼がいたとして、ギルベルト君の存在は脅威のはず。だって、遺体から素性を調べられてしまえば、自ずと的は絞られてしまう。なら、そろそろ人狼は焦るはずだよ、君を消そうとね(坦々と説明すると目を伏せ)……アーサー君の犠牲でこれを思い付くなんて、皮肉な話だけどね」
「はあ、そういうことか(スコップを手に取り肩に置き)ま、非力なルーカスより俺のがまだ生存率は高い…と言いてえが今回アーサーが殺られちまったこともあってそうは強く言えねえしなあ」
「(こくんと頷き)……それに、人狼は僕がルーカス君の方に行ったと思うはず。逆手にとって捕獲してあげるよ。……キク君じゃないけど、アーサー君の弔い合戦だ」
「(イヴァンの手首を掴み真撃な眼差しで)無茶すんなよ、イヴァン」
「(きょとんと目を瞬かせ)……勿論だよ。無茶なんてしない、君を……君たちを守らないといけないからね(茶化すように笑い)」
*
「(全員が出払ってから入り口付近で止まっていた足を動かしてカウンター席に戻り)……ははっ、あー……おかしい(前髪を掴んで歪んだ笑い声を漏らし)」
「(カウンターに置かれた皿を水に流して)…それはキク達の様子が?お前が犯人扱いされてることが?(くすくすと面白そうに笑い)」
「どっちも。……俺を疑ってくれれば良いさ。そうすればフランシス、君には害もない。ああ、今夜も君の綺麗な姿が見られるなんて……夢みたいだよ(紅く濡れたふたりの最期を思い起こしてうっとりと呟き)」
「(スポンジで手際よく皿を洗い視線は流しに向けたまま)自分の命の危険なんて二の次なんだね、アルフレッドは。それにしても【処刑】…か(ひとしきり皿を洗い終えると水切り籠にお皿を立て)」
「安心してくれよ、俺が【処刑】なんてさせない……フランシスは自由気ままにご飯を楽しんでくれればいいんだぞ(甘ったるい笑みを浮かべてフランシスを見つめ)」
「そいつは頼もしいね。けれど気を付けなよ。キクは間違いなくお前を警戒してる。迂闊なことはあまりしない方がいい(タオルで手を拭いながら床に出来ているシミをぼんやりと眺め)」
「勿論さ。……俺が死んでしまったらフランシスが真っ赤に濡れた綺麗な姿が見られないじゃないか。……?(ぼんやりとしている様子に気づき)フランシス、どうしたんだい」
「…いや、ちゃんと綺麗にしててもバレるものはバレるなってね(床を一撫でするとくつくつと笑い)」
「(少し身を乗り出し)……ああ、マシューの。でも、消えてしまったら悲しいね。そこに確かにマシューはいたんだから(歪みきった綺麗な笑みで床を見つめ)」
「(床の方に向けていた視線をアルフレッドに移し)俺も同じ意見だよ。綺麗なものをすぐに消してしまうのは勿体無い。…だけど目敏い人間にはこれを見られては危険だからね。例えばアーサーとか、ね」
「……やっぱり気付いたんだね、アーサーは。なのにフランシスの綺麗さには気付けないなんて、俺は悲しいよ(空色を歪めて天井を仰ぎ)」
「人の価値観なんてそれぞれだよ。アーサーとお前はそれが違った。それだけの話だよ(カウンターから出るとアルフレッドの隣に腰掛け)」
「フランシス……(隣に座ったフランシスへ少し身体を寄せ)そうだね。価値観を否定してしまうのは悲しいことだ。……アーサーに否定されて、俺も悲しかったよ(然して傷付いていない様子で肩を竦め)」
「(頭を優しく撫で優男の風貌に似合う笑みを浮かべ)可哀想なアルフレッド。同情のあまりお前を頭から丸齧りしたくなる気持ちだよ」
「ああ……フランシス。今すぐだって食べてくれて良いんだよ?俺の心臓を掴み取って、一気に引きずり出されたら……どんな気持ちなんだろう(想像するとほんのりと頬が紅潮し)」
「(アルフレッドの唇に指を押し当て)…ふふ、冗談だよ。まだお前は食べないよ。お前を食べるのはまだ先だって言ったろ?(アイリスを柔らかく細めるが瞳の奥には物騒な光を宿し)」
「(こくりと生唾を飲み)そうだったね……俺は君にとってのデザートだ。だから、まだ食べてもらうのは先……(物騒で妖しい光に魅入られて吐息が熱く薫り)」
「甘味はいい。どれだけ腹を膨らませても胃は糖分を受け付けるからね。…ああ、たっぷりとあじわってあげるからより俺好みの甘味になってくれよ?(口の隙間に尖った爪先を差し入れながら喉元で笑い)」
「ッん(口腔内に爪先が呑み込まれて舌で尖りをねっとりと舐め)勿論だよ……君好みの味になって、満足してもらわないと俺も満足できないんだぞ……」
「いい心構えだね。…さて、異端審問官殿達の警戒が更に厳しくなってくるからこちらも慎重に行かないとだね(舐め上げる舌先を爪の先端で軽く小突き)」
「んフ……っ、(舌先を突かれて媚びた声が漏れ)……慎重に、っていっても俺は既にマークされてるんだ。……ならそのマークを利用してやるよ。フランシスに目が向かなければ良いんだからね」
「…お前は演技派で頭もよく回るね。…はは、真っ当に生きてれば人の為にその才能をもっと活かせたかもしれないのにね(アルフレッドの反応に気分を良くし指の腹で舌の裏側を撫でる)」
「ァ、ん……(擽ったさと気持ちよさで目尻がとろんと蕩け)フランシスの為に、俺の特技……使えてるんだ。満足なんだぞ……(快楽に浸って甘い声で囁き)」
「嬉しいことを言ってくれるね(口から指を一気に引き抜くと後頭部に手を回し引き寄せ)…気分を良くしてくれたお礼、あげるよ。…んッ(噛み付くように唇を塞ぎ離れないようにと添えている手に力を込め)」
「んぅっ!!(唇を塞がれて空が大きく拡がると頭を動かせない状況にあっても快楽を求めるように舌を差し出し)ン、ふ、ぅ……ん」
「ッ…は、ん…(差し出された舌を絡めとり自身の犬歯へと導くと軽く接触する程度に擦りつけ)」
「ぁあ……っ!ン、ん……ッッ!!(鋭い牙のような犬歯に舌先が触れて分かりやすく興奮して頭を押さえられたまま更に身体を近付け)」
「…ふふ、(自身の犬歯に興奮しているのを感じ取るとぷつりと舌に歯を立て)」
「痛ッ、ぁ……ァは……っ(口腔内を支配する痛みと鉄の味に一瞬怯むものの立てられた犬歯を確かめるように舌がひくひくと動く)」
「ん、…ふっ、っ(傷口から溢れ出る血を舌で舐め取り唾液と含みながら手首を掴み更に体を密着させ)」
「ふ、ぁん……ひ、ふ……っ(血を唾液に混ぜられ鼻から呼吸をしながらも酸欠に近い状態でとろりとフランシスを見上げ)」
「…は、(血液を含んだ銀糸を繋げ舌を離し)…ふふ、食べてくださいって顔してるね(紅く滲んだアイリスが艶めかしく輝き瞳にアルフレッドを映し)」
「(紅に近付いたアイリスに写し取られた自身を見つめ)……っぷぁ、ぁ……食べてほしい、さ……だって、君に食べてもらえたら……気持ちいいと思うから(繋がった銀糸が少しずつ細くなって切れると口端から紅い血を含んだ唾液が垂れ)」
「ははっ。キスだけでもこんなに気持ち良さそうだもの。本当に食べちゃったらお前はどんな顔をするのかな(顔の輪郭をなぞりながら舌舐めずりし)」
「きっと、これ以上ないくらい……幸福な顔だよ……フランシス……(輪郭をなぞられる度に腰が重たくなって身体を預けるように体重を掛け)」
「おっと(手首から手を離すと腰に手を回し体を支え)…良すぎて、反応しちゃった?(耳元に唇を寄せ意地悪く尋ね)」
「っン、(甘い声に支えられた腰が跳ねて素直に頷き)……フランシス、気持ちよすぎて勃っちゃった……」
「この後も仕事あるんだろ?だったら早いとこ治めないとね(膝で股間をつつきながらくつくつと笑い)」
「ぁあ、ん……っ(性感帯を刺激されて今まで以上に甘ったるい声が零れ)仕事、休んだって……怒られない、さ……今の客観的な俺は、家族を全員喪った悲劇の青年だからね……(フランシスの首に腕を回して刺激を欲しがり)」
「客観的に、ね。…ちょっとまってて(腕の拘束をそっと外すと玄関へ向かい扉を開き表にかけてたプレートをひっくり返し)それなら俺も客観的に仲の良かった店員が殺された事に嘆く店長としてなら休んだって怒られないかな」
「勿論さ……俺たちは互いに大切な人を喪った人たちとしてしか見られないさ……(プレートが引っくり返されたことを見るとゆっくりとシャツのボタンを外し)……フランシス、君のその牙で……爪で……俺に印をつけてくれよ……君のデザートであるって証明を……」
「(扉の鍵を閉め窓のカーテンを勢いよく閉じ薄暗くなった店内を歩きアルフレッドに近寄り)…いいよ。最後に味わう前に先に少しばかりの味見をするのも悪くないしね」
「(開いたシャツの襟を片手でずらすと白い首筋を曝し)昨日から、果物を食べる量を増やしたんだ……そうすればきっと、身体中が甘くなるんじゃないかって……」
「(くすくすと髪を揺らして笑い)涙ぐましい努力だ事。…どれ、その努力がかなっているかひとつ確認してあげるよ(曝け出された白い首筋に歯を立てずに噛み付き唇同士で愛撫するように刺激する)」
「ン、ぅ……あは……擽ったい(首筋に唇を押し当てられて愛撫される感覚に控えめな笑い声が零れ)」
「擽ったい?それならいいよ。擽ったいって感じるのは気持ちよくなる手前ってことだからね(ちゅぱりと音を立てて唇を離すと舌を這わせる)」
「ぁんっ、んん……っ(舌が食まれた部分を這う度に呼吸が荒く早く変わり始め)気持ちいい、手前……?ぁあ……ッ、ァ、気持ちいい……」
「…ん、ンう(喉仏を組み吸い上げるように唇で挟み)ふ、…おかしな話だね。急所を弄ばれて気持ちいいだなんて」
「(喉仏が震えてはくはくと息を吐き)ふ、らんしす……に、弄ばれ、てる……から、気持ちいい……んだよ……」
「そう。…じゃあここに(含んでいた喉仏に犬歯の先を掠め)歯を立てられたらどうなっちゃうかな?」
「アぁ……っっ!!(肌に鋭さを感じて唇が戦慄き)フランシス、の……歯が、俺の……ッ!!(興奮したように声が震えてジーンズの下で性器が更に勃ち上がり)」
「歯を立てて欲しい?薄皮1枚でも致命傷を怪我することに変わりないのに?(傷がつかないように犬歯を当てがい快楽に濡れ始めた空色を眺め)」
「(快楽で濡れ始めた空色を揺らし)痛いの、がほしいんじゃ……なくて、フランシスの、君の……血肉になるって、想像したら……(とろりと空が歪んでひりひりとする痛みの快楽に沈み始め)」
「(予想していた答えとズレている返答にアイリスを瞬かせ)…はは、ははははっ!…あーあ、…ほんと、お前面白いよ(喉仏を唾液を含んでひと舐めし唇を離し)」
「フランシス……?そんなに面白かったかい?(欲に濡れたまま見つめて喉仏を唾液でてらてらと輝かせ)」
「ああ、うん。アルフレッドみたいな子ははじめてだからついね。気分が害したなら謝るとするよ(顎を掴みリップ音を立ててキスを落とし)」
「ン、ん(キスにうっとりとしながらも可動域の範囲で首を振り)……気分なんて害してないぞ。むしろ、気持ちがよすぎてイッちゃいそうだよ……」
「それなら安心だよ。でも…(カウンター奥を見つめ)流石にここにもうひとつ大きなシミを作ってしまうのはまずいかな」
「はは……っ、そりゃまずいや。目敏い彼らがなにかを察してしまうかもしれない。……いや、家族を喪った俺と、仲の良い従業員を喪った君が傷を舐めあったと思われるかもしれないね(空の奥でどろりと光が濁り)」
「なるほど。後者なら俺たちは憐憫や同情を抱かれるわけだ。…愉快な話だね(鼻で笑い馬鹿にした様子で)」
「だろう?……なんて愉快なんだろう。そこまで彼らが節穴ならこの村は俺が君に捧げたってなにも悪くはないね(無邪気に狂った笑みを浮かべてずれた眼鏡を押し上げ)」
「…(顎に添えていた指で唇に触れ)アルフレッドは、この村が好き?」
「勿論好きだよ。マシューとふたり、アーサーに拾ってもらって育った村だからね。……けど、(言葉を飲み込んでふっと空が細くなり)」
「けど?(続きを促すように下唇を指でノックし)」
「(舌を差し出してフランシスの指を舐め)……君へのこの想いに比べたら、些細なものだっただけさ」
「(ふっと柔らかく微笑み)それ、下手すれば告白と捉えてもおかしくないね(指先に感じる舌の感触に擽ったさを覚えアイリスを細め)」
「告白?……ああ、告白なのかもしれないね。フランシス、君はマシューが愛しかっただろうけど……今は俺を見てくれよ(空色を蕩けさせて甘く笑い)」
「愛したかった…か(オウム返しのように言葉を繰り返し)…そうだね、俺達が食べたいと思うのはそういう意味なのかもしれないね(腑に落ちた様子で空色を覗き込みつられるように笑い)」
「フランシス……君の食欲が愛欲と同一なら、俺を食べてくれるって宣言してくれたんだ。……期待して良いんだろう?(狂気のままに微笑み)」
「ああ…勿論。味見をして殊更分かったよ。…お前は極上のスイーツだってね(見せつけるように舌舐めずりし)」
「(舌舐めずりの様子に呼吸が甘く薫り)フランシス……嬉しいよ。ああ、食べるなら心臓だけと言わず身体のすべてを食べてほしいな……」
「食われたがり(にっと意地悪な笑みを浮かべ)…そうだな、お前が村人達を1人陥れる事が出来たらお前を食べる時に捕食する部位を増やしてもいいよ」
「!!(目が大きく見開き)ほ、本当かい!?俺っ、俺頑張るんだぞ!!ああ……っ、余すところなく食べられて……君を作る一部になるんだ……想像しただけで、ァ……(ぶるりと身体が震えると力が抜け)想像したら、イッちゃった……」
「…(ぱちぱちと瞬きを繰り返し)…ふっ、ははは!…面白い奴」
「(フランシスの身体に凭れ掛かり)……ぁは、君のお眼鏡に叶って嬉しいんだぞ……」
「(近付いた耳朶にリップ音を立ててキスを落とし)…ふふ、お前の頑張りを見せてもらうよ」
「フランシス……(耳が紅く熟れ)いっぱい頑張るよ……君が望むなら、悪魔にだって魂売ってあげる」
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