クトゥルフしようぜ!
米「さて、次の獲物は……っと(画面をぐるりと見渡し)」
諾「…ロシア(一つのモニターに映る後ろ姿に、感情を含んでいない声で名前を呼ぶ)」
米「面白い獲物だ、……積年の恨みもついでに晴らしてあげようじゃないか(にんまりと笑いながら)」
諾「…ロシアは鋭いごっで。こごからの俺の魔術にも気付くかもしれねえけどな。おお、おっかねえ(言葉とは裏腹にどこか愉しそうに)」
露「……?さっきから視線が煩いなあ、誰か僕を視てるのかな?……ふふ、友達になりたいなら言えばいいのに。違うなら……うふふ」
諾「…呪われだらどうすんだこれ(モニターにカメラ目線のロシアに眉間にしわを寄せる)」
米「君の専門だろう?俺はそういうオカルトは専門外だよ、非科学は信じる予定がないんでね(両手を軽く挙げて)」
諾「はあ。…まあええべ。少し、そんなスリリングな状況が嫌でもねえと思えちまってるからなあ(ロシアの映るモニターに手をかざす)」
露「……?あれ?視界が回る……さてはイギリス君の仕業かな……?(その場で片膝をついて頭を抑え)」
諾「白い雪さ包まれてばっかじゃ飽きんだろ?…God natt.黒い夢にお眠り(優しく囁くように)」
米「若干気付かれてる気もするけど、Good night.ロシア。甘くて痛い毒を、たらふく食べておいで(ノルウェーの座る椅子の後ろから歌うように)」
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【そこは自分の見慣れた銀世界とは真逆の漆黒。太陽も月も星さえもない。ふーんと辺りを見渡しても景色はただ、黒、黒。代わり映えはない。
体が、重たい。心臓が、どこか穏やかな動きを繰り返している気がする。体には痛みはない。これは現実なのだろうか】
「うーん、これは何かに引っ掛けられたねえ。犯人は誰かな?イギリス君?ルーマニア君?……大穴はノルウェー君かアイスランド君かな?……ふふっ、ぷちってしなきゃ(嬉しそうに)」
【愉しそうに思案を巡らせればぽすりと、後ろから何かがぶつかった。それも自分の腰よりも低い位置。振り向けばそこには小さな女の子が1人。だがその大きな頭に揺れるリボン、プラチナの髪、強気な瞳は、嫌でも鮮明に覚えている彼女の面影に瓜二つ】
「……べ、べべべべベラルーシ!!?」
「にいさん、にいさん(ロシアのマフラーを引っ張り)……こっち」
【そう言うとベラルーシに似た少女は自分に来るようにマフラーを引っ張り、暗闇の彼方へ誘う】
「まま、待って!流石に魔術の類でもベラルーシは反則だよ!(引っ張られるままに歩き)」
【子供とは思えない力でロシアは有無を言わさず連行される。何も変わらない黒い背景。ちらりと随分と低い位置の少女を見るも少女はただ真っ直ぐ、道の先を見つめている。
どこまで歩いただろう。少女はぴたりと止まる。それにつられてロシアもぴたりと止まる。ベラルーシに似た少女はおもむろに前方を指を指す。そこには黒いだけの壁紙ではない、何かが佇んでいた】
「にいさん、見てください」
「……え?」
【それは大きな屋敷だ。所々朽ちてはいるが、それは自分の記憶しているものと寸分狂わない。そう、『ソ連』。かつて自分達が暮らしていた家だ】
「ロシアちゃん、おかえりなさい」
「……なんて、酷い悪夢だろう。……ねえ、ベラルーシ。君も幻だろう?……僕が望んだ、あの家は……もう、ないよ……(凍えきった瞳でベラルーシを見つめ)」
「さあ、兄さん。早く私達の家に入りましょう」
「……駄目だよ、幻の僕の姉妹。……君達は、僕を捨てて一度は僕から去ったじゃないか。……ねえ、もっと現実的な嘘が欲しいよ。……悔しいなあ(凍えた瞳で笑いながら)」
「そうね、ロシアちゃん。貴方が弱かったからだもの」
「そうね、兄さん。貴方では私達を幸せには出来ないもの」
「……そうだね、僕の力じゃあ、君達を幸せに出来なかった。だからって、こんなちゃちな魔術で仕返しは、酷いなあ(かつかつと幻の二人に歩み寄って)」
「ふふ、強気なロシアちゃんもお姉ちゃん大好きよ?(歩み寄るロシアに自ら抱きしめに行き)でも、でもダメなのよロシアちゃん。やっぱり貴方じゃダメなのよ」
「(同じくロシアを抱きしめ)兄さんじゃ私も、姉さんも誰も幸せに出来ない。だって兄さんは弱いから。」
「姉さん、ベラルーシ、君達はいつだって僕の味方でいてくれたと思ってたよ。……けれどね、もう、幻なら、要らない。(柔和な笑みを崩し、抱きしめられた二人を素早く引き剥がすと幻のウクライナの首を絞め)」
「ロシアちゃ…あああ、ぐああああうあああああっ!?(きりきりとしまる苦しさに断末魔をあげる)」
「……(ぱっと手を離して今度はベラルーシに視線を向けて)……賢い君は、次の行動が、理解できるよね?(優し気に微笑みながらベラルーシへと歩みより)」
【ばたりと倒れた姉だった幻には振り返らず、妹の幻に歩み寄る。だが、目の前の妹は、微笑みを携えている】
「ええ兄さん、貴方に殺されるなら私は喜んで命を差し出します(恍惚な笑みを浮かべて)」
「……僕、君のそういうところ、すきだよ。……Спокойной ночи.ベラルーシの幻。……現実の君には、少しくらい優しくしてあげるから(首を掴んで力を籠め)」
【姉と同じく、首に手を添え、力を込める。ぎりぎり、ぎしぎし。面白いくらいに音を立てて。だが、どうだ。その音は大きく、耳に響く。骨が砕ける音、ぶちぶちと細胞がちぎれていく音、心臓が忙しなくなる音。目をそらしていた死というものが、掌に、耳に伝わる】
「……ああ、死ってこんなにも容易いんだなあ。……呆気ない、なあ(静かに呟く)」
【ばたり、とベラルーシは倒れる。何の感情もなくそれをただ静かに見つめる。結局は自分にはこれしかないこれでしか幸せは掴めない。そうだ。
「結局兄さんにはこれしかないのよ」
虚ろな目をした少女が愉しそうにそう、呟いた】
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米「……ヒュウ、これはバレバレだね。ちょっと嫌な予感がするよ(今までの悪役めいた表情に冷や汗を流し)」
諾「はあ。…もう、どうでもええ(やけくそな言葉をこぼして、どっかりと背もたれにもたれる)」
米「……ロシアってさ、何か魔術の耐性があるのかい?俺には分からないけど、なんか引っ掛かりが悪すぎないかい……?」
諾「ロシアの家も呪術の類いさ昔から知識ば蓄えてんべ。…弾き返されながっただけ幸運だな」
米「他の奴らは夢と現実の区別がついてなかったけど……ロシア、結構やばい奴だね、今更だけど」
諾「…やばい奴を敵に回した感想ば?」
米「……ヒーローは悪に屈しないんだぞ(にやりと笑い)」
諾「俺は屈してえ所だな(はあっと深くため息)」
米「……折れないね、彼は。寧ろ反撃始めてるよ、どうするノルウェー(僅かだが楽しそうな表情で画面を指さし)」
諾「……(モニターを見つめ思案)」
米「…………いやあ、怖いね!(あっけらかんと笑いながら)」
露「……っふ、ぅ……帰ってこれたかな?……うふふ、さて、犯人君は誰かな?たっぷりとお話しなきゃ(玉のような汗を拭いながら)」
辺「兄さん?」
露「!?……べ、ベラルーシ!?」
辺「ああ兄さん!こんな所に居たのですね!これもなにかの運命!さあ兄さん……!(ロシアに近付く)」
露「……(ふうっと笑って)……今日だけだよ。こんなサービス、ロシアにないんだから。おいで、ベラルーシ(そっと両手を広げ)」
諾「……(今までと違う手の動作を行いベラルーシへ向ける)」
米「?ノルウェー、今度はベラルーシかい?」
辺「!!に、兄さん!とうとう私の想いが届いたのですね……ああ兄さん兄さん(ロシアの胸に飛び込みながら)
……今度はちゃんと私を殺してくださいね」
露「ッ!!!!(反射的にびくりと震え、恐る恐るベラルーシの表情を見つめ)」
辺「……兄さん、どうしたのですか?(不思議そうな顔で見上げる)」
露「……なんでもないよ。少し、気分が悪いだけ(無表情に呟きを漏らし)」
辺「!!気分が悪い!なら兄さん、私が手厚く!優しく!親身に!看病します!!さあさあこちらへ!(ロシアの腕を引っ張る)」
露「うわっ、ひっ、引っ張らないでよ!(デジャブを感じつつ引かれるままに歩き)」
諾「なあロシア……それもほんどさ現実なんだろうな(くつくつとモニターに映るロシアに愉しそうに問いかける)」
米「最後の最後に素晴らしい置き土産じゃないか、ノルウェー。流石だよ(ぱちぱちと両手を叩き)」
諾「強靭な精神のものでも疑心暗鬼がらは逃げられねえあて(モニターを無感情に見つめる)」
米「ふっは、あんな風に怯えるロシアは初めて見たんだぞ!」
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