クトゥルフしようぜ!

諾「なんや、絆が深まっだみてえだな。めでたし、めでたしけ?(肘掛けに体を傾けながら)」
米「またハッピーエンドかい?腐りそうなほどのバッドエンドも楽しそうなのにね!(けたけたと笑うが不意に目を細め)」
諾「?どうしたアメリカ(アメリカの様子に首をかしげて)」
米「……いや、フランスが一人でうろうろしてるのが見えたからね。次の獲物かなって思ったんだけど、君はどうだい?他の獲物はいる?(視線はフランスを追い続け)」

仏「ふーんふふーん。今日もお兄さんはー世界で一番美しいー(御機嫌に歌っている)」

諾「ああ、フランスけ。ええんでねえが?…俺は別に誰だって、ええ(退屈そうに言いのける)」
米「ははっ、飽きたって言ったって俺は君を利用したいんだから……(椅子の後ろからすっと銃の形の指を首に突き付けて)逃がさないよ」
諾「……(両手を上げて降伏するポーズ)ラテンではねえけど、男よりも美女との逃走劇のが燃えるんだけどなあ」
米「俺に逆らうのは君にとって悪手だろう?……さあ、俺ととことんまで堕ちてくれよ、共犯者さん(無感情で冷たい声を吐きながら)」
諾「…はあ、ひとまずこいづさ魔術施したら休憩ばさせろ。正直すげえ疲れた。なんか食わねえと力さ入らねえ。…力が使えねえど、俺の利用価値なんて駄々下がりだろう?(流し目でアメリカを見つめる)」
米「ああ、勿論。俺は寛大だからね、フランスを片付けたら休憩だ。……悪いね(最後の一言は聞こえない程に小さな声で)」
諾「……おめは(何か言おうとするが少し考え口を噤む)…あれを、やればええんだろ(フランスの方に手を向ける)」
米「……さあ、フランス。君は誰が大切なんだい?……願わくば、俺が知らない結末を(小さく十字を切りながら)」

仏「……ん?あれ、なに…これ(歪む視界に気持ち悪さを覚え、近くの柱にもたれて、ずりずりと体を床へ下ろす)」


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【とぷとぷと、水のような音が聞こえる。視界は真っ黒。何かが絡みつくような、不快な感覚だけがはっきりと分かる。沈んでいる?溺れている?いや、しかし先程まで屋内にいたのだ、水など、知らない。
やがて体が安定した。漸く動ける。体を少し動かすが、息苦しいだけで大きな違和感はない。水の音は、もう消えていた。
ふと、少し離れた場所に誰かがいることに気が付いた。誰だろうかと目を凝らすと、ああなるほど、自分のよく知る存在だ】

「あれ…カナダ?」
「ああ、フランスさん。どうしたんですか、こんなところで」
「いや、カナダもだよ!?ここどこなわけ?カナダは分かるの?」

【彼は、カナダはフランスの言葉を聞くと人の好さそうな笑みを浮かべた。その輪郭は、ほんのりとぼやけている。まるで、今にも消えてしまいそうな様子だった】

「……ここは、僕が行きつく先ですよ。忘れられた人が、最後に、消えていく場所。
ねえ、知っていますか?……僕ね、ずっと待っていたんですよ。フランスさんが、僕を弟にしてくれるって言ってくれたから。イギリスさんから奪い取ってくれる、その日を、ずっと、ずっと」
「…………(誰かと重ねるようにカナダを静かに見つめる)」
「忘れられた人はね、全部消えてしまうんです。人の記憶から、歴史から。……貴方が、救えなかった英雄のように」
「……か……な………(額に手を当てて、薄れていく記憶をつなぎ止めるように呟く)」
「大丈夫、僕のことなんて。忘れていいんですよ……」

【そう甘やかな掠れ声で囁くと、カナダの姿が次第に薄くなっていく。ゆっくりと、しかし、はっきりと。まるで、カナダと呼ばれた存在が、なかったかのように。
その場所に残ったのは、わずかな静寂。しん、と静まり返った世界が、黒を助長する。いない、いない、いなくなってしまった。
くず落ちてしまいそうになる膝を震わせると、瞬間、背後から懐かしい声が、聞こえた】

「祖国……貴方も、私を忘れてしまうのですか?」
「や……めろ……やめろ消すなやめろやめろやめろやめろやめろやめろ……っ!俺の中からっ、彼女と、あの子を、奪わないでくれっ!!!(仰ぐように真っ黒な天井を見上げ咆哮)」
「祖国、私の戦いは無駄だったのですか?」
「フランスさん、僕は、誰にも必要とされなかったのかな?」

【フランスの耳に届くのは、ふたつの声。もう、名前すら思い出すことが出来ない。それが、誰の声だったのか、さえも】


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米「……(ぎり、と握りこぶしをきつく握りしめ)」
諾「…………(そっと、かざした手と反対の手をアメリカの握られた手の上に乗せる)」
米「……ごめん、やっぱりねって思っただけだよ(苦しそうに吐き出しながら)」
諾「おめは…ふふ、不器用な子だな(額に汗をかきながらも柔らかい笑みを向ける)」
米「……煩いんだぞ。集中してくれよ(今までの感情を取り繕うように)」
諾「ああ。やるからには、抜かりねえ…(少し呼吸を荒くしながらもモニターに手を向ける)」
米「……無茶させて、悪かったよ(蚊の鳴くような声で呟いて)」
諾「ふう。(魔術を解いて)…やるからには俺もとことんおめの悪いごとば付き合ってやる。だから興醒めするような中止するって言葉は口に出すな。」
米「勿論、やめないよ!天下のアメリカ様を止めれる奴なんていないからね!(精一杯の強がりで笑いながら)」

仏「!?っ……うえぇ(迫り上がる吐き気に口元を手で覆う)」
加「……フランス、さん?……フランスさん!?大丈夫ですか!?(偶然通りかかったのか持っていたペットボトルを投げ捨てて近寄り)」
仏「……カナダ……ジャンヌ……うん。覚えてる、ちゃんと俺は…覚えて…(噛み締めるように呟く)」

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