クトゥルフしようぜ!
諾「…さ、次はおめだ。カナダ(カナダの方に手を振りかざす)」
加「……僕?フランスさん、大丈夫ですか……?ねえ、大丈夫……っ、ぁ……!?(がくりと膝を折り頭を押さえて)」
仏「え…(崩れ落ちるカナダに気付き)カナダ?っカナダ!?」
加「い、た……っ、あたま、われ……っ、あ……っ!!(急激な痛みに口端から涎を垂らして悶え苦しみ)」
米「……終わったら、呼んでくれるかい?(思わず目を逸らして部屋の隅へと行こうとしながら)」
諾「…トロール、アメリカば抑えとけ。」
米「っ、わ、何するんだい!俺には関係ないんだからいいだろう!?(じたばたと暴れ)」
諾「関係ねえ?は、何を言ってるんだ。(ジタバタと暴れるアメリカに近付き、アメリカの顔をモニターの方へ向けるように抑える)…くっくっく、最後までやるんだろ?目を逸らすなんてごと、してんじゃねえ」
米「ぐっ、知りたくなんて、ないんだよ……!勘弁してほしいね……!!(蒼褪めた顔で)」
諾「はっ、餓鬼が…自分の都合の悪いごとばっか目を瞑って、体だけはいっちょ前のくせに心はお子様なんだよ。その身体に見合った大きな目でよく見るんだな(愉しそうに笑う)」
米「こっの、性悪が……っ!!君には分からないだろうさ!!……っ!!(画面の向こうで苦しむカナダから目を逸らそうと必死)」
諾「分かりたくない。分かるはずなんてない。だって私はお前じゃない。お前は私じゃない。…勿論カナダだって、お前じゃない(モニターをちらっと見ながら)」
米「煩いっ!うるさいうるさいっ!!やめろっ、あいつが俺以外を大切にしているところなんて見たくない!!!!(悲鳴のように)」
諾「……うるさい(アメリカの鳩尾に気絶しない程度の一撃を見舞いする)」
米「かは……っ!っ、げほっ、げほっ……(痛みに呻き声を上げて目尻からは無意識に涙を零している)」
諾「ほら、ちゃんと見ろ。(アメリカの頭を強引にモニターの方へ向ける)」
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【暗くて冷たい。まるで真冬の自分の家のようだとふと思う。ただそうではないと感じたのはその寒さ以上に体をすり抜けて心臓をまるで氷に漬け込んだような痛みに近い冷気で包まれているからだ。
思わず自分の体を抱きしめる。きらり。何かが輝いた。輝いた視線の先には金色。そう、見慣れた金色がそこにいる】
「イギリス、さん……ですか?……よかった、ひとりじゃなかった……」
「ああ、なんだカナダかよ」
【その声にぎくりとする。まるで吐き捨てるような声。自分の聞いたことのない恐ろしい声だ】
「ッ、い、イギリス……さん……?僕、なにか、悪いこと……し、ましたか……?」
「悪い?ああ、悪いな。俺はアメリカさえ手に入れればいいんだ。お前は別にどうだっていい。別に生きてたって死んでたってどうでもいい存在。
お前なんて、利用する価値もねえな」
「……!は、はは……やっぱり、僕なんか、利用価値も、ないんです……ね……」
「お前は相変わらず口が悪いよねー、イギリス」
「フランスさん……!」
【そこに居たのは自分の憧れで、イギリスとはまた違う、頼れる、そして大切な兄のような存在。そっと縋るように手を伸ばす。
が、その手は乾いた音を立てる。後から襲った衝撃にそれはフランスが自分の手を振り払ったのだと気付く】
「……え?」
「触んなよ」
「フ、ランス……さん?」
「何?イギリスが構ってくれないから俺なわけ?はは、都合がいいなー。でもお兄さんね、お前に構ってるほど暇じゃないの。
(耳元で甘く囁くように)お前、面倒臭いから絡まないでくれる?」
「ぁ、ご、めんなさ……い……ごめんなさ、……ごめ、なさ……!!」
「君は本当に馬鹿だね、兄弟」
「っ、あめ、あめ……りか……」
【自分とは半身のような存在。何もかも知っている。知っていた筈の兄弟の表情は、今は読めない。がくがくと体が震える。そのさまをどこか憐れむように見つめられている気がした】
「アメリカ……アメリカ……!!」
「波風立てなければ誰も嫌わないだなんて思ったのかい?ははは、浅はかだね!そうやって人の顔を伺うの、やめた方がいいんだぞ?見ていてこっちも不快だしさ。
そうしてれば誰からも好かれると思ったのかい?…なら、尚更浅はかだ。だって俺は、君のこと、だーいきらいっ、だからね!」
「っ、あ、あ……(今まで我慢していた涙が溢れ、その場に崩れ落ちて声にならない嗚咽を漏らし)」
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米「……っ!なんだよ、これ……なんで、あのふたりと、俺が……(カナダの影に目を見開いて)」
諾「単純明快だべ。…カナダにとっておめは、大切な存在なんだろ」
米「それはっ、兄弟だから……だよ……!(信じられないという表情を崩さないまま)」
諾「なら、なしてイタリア兄弟ばお互い出ながった?」
米「そ、れは……っ、あのふたりは、仲が……よくない、じゃないか……!それに、ドイツとプロイセンは、お互いだった……!!」
諾「ええ加減認めろこのほんずなしが。これは大切な存在さ現れる現象。それの意味、忘れたなんて言わせねえからな」
米「違う、そんな訳ないじゃないか……!そんな都合のいい話……ない……!カナダは、カナダは、俺じゃ……(動揺しているのかぶつぶつと憑りつかれたように意味のない言葉を呟き続け)」
諾「カナダの気持ちを比定するのか?カナダがここまで泣いて、苦しむほどの想いを、お前は否定するのか?……それがどれほど酷いことだって、お前も、分かってるんだろ(頭を優しくなでる)」
米「あの涙は、親代わりの二人に捨てられたからだ……!俺に対してなんかじゃ、ないんだ……!(認めないとでも言いたげに喉を震わせ)」
諾「…なあ、アメリカ。俺は、影の攻撃でデンマークが出てきた。薄情なことに、アイスは出てこなかったがな(苦笑いを浮かべ)」
米「…………そ、っか……やっぱり、ね。……羨ましいよ、好きな人が出てくれるなら(諦めたように脱力し)」
諾「でも考えてみたら、いくらPLが日本とイギリスと言えど、二人の探索者は親友が現れた。フランスに至ってはかつての自国の英雄。…これって、血のつながりや友達やら恋人のカテゴリーの関係の無い、本当に『大切な存在』なんじゃないのか」
米「……っ、なんだい、それ……結局、振り出しに戻る、じゃないか……。それなら、俺は、何のためにこんなに、苦しんだって言うんだ……!」
諾「ただどうしてもな、その『大切な存在をいったい自分はどうしたいのか』って壁に、人は…オレ達国もぶち当たるんだ。それがお前の今なんだ。(頭を撫でながら慈悲を含んだ笑みを浮かべ)まずな、気付き始めた感情は否定から始めないで、もう少し見てやれねか?」
米「……カナダは、俺の、半身だから……まだ、答えなんて出ない……出したくない、んだぞ……けど、誰にも、奪われたく、ない……(ぽつりぽつりと吐き出し)」
諾「……うん(言葉が出るのをゆっくりと待ちながら)」
米「だから、俺は……まだ、カナダの傍には……いかない。……あいつが、本当の意味で俺を必要としてくれるまで……俺は、カナダを……その間に、彼が別の人のところへ行ってしまうなら、それは、それが、俺たちの答えだ……(ごしごしと袖で涙を拭き)」
諾「それで……大丈夫?(あえて誰がとは言わず撫で続ける)」
米「ああ、大丈夫さ。それが俺の、アメリカの答えだ。彼も、カナダもそれが答えだ、それが俺たち兄弟の結論だよ……」
諾「そっか……そうか……ふふ(小さく笑いながら壁にもたれる)」
米「そういう笑い方はよくないんだぞ、……はあー、なんか一気に疲れた(汚れるのも気にせず床にごろんと寝転がり)」
諾「俺も……(ぐーっと腹の音が鳴り)腹、へっだ」
米「……よし、ハンバーガーでも食べに行こう!俺のおすすめのお店を紹介するよ!」
諾「…歩くのもさえ、今億劫だべ。(ぐーっと腹の音は鳴り止まない)」
米「ほら、少しくらい動かないと余計おっさんになるよ?はい、立って!(グイッと引っ張って)」
諾「あああ歩きたぐねえー(引きずられながら)」
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