クトゥルフしようぜ!

【その頃フランスの部屋では……】

仏「おーいお子様達ー!お兄さんの美味しいお昼ご飯の時間ですよー!」
加「むにゅ……はぁい……(うたた寝をしていたのか眠そうに目を擦り)」
諾「……(目を擦り、不機嫌を顕にした表情を向ける)」
米「ヘイ、フランス!ランチはなんだい?(どたどたと歩いてきながら)」
仏「ふっふーん!聞いて驚け見て笑え!今日のランチはなんとシーチキンとコーン、チーズたっーぷりのガレット、コトコト煮込んでおいた牛肉の赤ワイン煮込み。そしてデザートはお兄さんみたいに可愛いマカロンだよ!ヤッタネ!!」
加「わあ……!(眠気が吹っ飛んだのか目を輝かせて料理とフランスを交互に見ている)」
米「最後が納得いかないけどどれもこれも美味しそうだね!」
諾「…(並んでいる牛肉を睨みつけている)」
米「……(ニヤッと笑い)牛肉と睨めっこしてるならノルウェーの牛肉は頂くんだぞ!(ひょいっとかすめ取り)」
仏「さ、冷めないうちにお兄さんの愛情たーっぷりの料理をめーしあが…ぎゃふん!?」
加「!?(びくりと震え)」

【間抜けとも言えるフランスの声に料理に視線を向けていた3人はそちらを向く。なんとそこには突然煙幕と共に現れた島国がフランスの上に着陸していた!】

日「げほっ、げほっ!い、イギリスさんっ、これ結構衝撃が……っ!!(煙を手で払い)」
英「ん、なんだ髭。お前とうとう床と擬似SE○してんのかよ。変態の極みだな(フランスの後頭部を踏みつける)」

諾「……げ(思わず声を漏らす)」
米「……うげ(心底嫌そうな表情で)」
英「ようアメリカ、それにノルウェーも。まるでヘビにでも睨まれたカエルみたいな顔してんな(にっこりと笑う)」
日「お二方。おいたが過ぎましたので、我々は非常に怒っております(にこやかな表情で)」
諾「…………(視線をそらす)」
米「さて、なんのことかな?(椅子をゆらゆらと揺らして)」

加「え?え……?イギリスさん、日本さんも……何かあったんですか……?(この部屋にいる全員をきょろきょろと見ながら)」
仏「お、お兄さん……死ぬ、死んじゃう……(2人に乗っかられたままなので苦しそうな声を出している)」
加「……ああっ、フランスさんが!(わたわた)」

英「…視線を逸らすのは疚しいことを隠しているサイン。会話中に物を動かすのは冷静になろうとするが故の行動だ。……で、何か思うところがあるんだろ?」
諾「リアル目星と心理学うぜえ(ぼそり)」
米「まったく、老国はこれだから嫌だよ(飽きることなくゆらゆらと椅子を揺らし)」
英「とりあえず、お前らそこに直れ!今からたっぷりと説教してやる!!(フランスの後頭部を勢いよく踏み上げながら)」
仏「マルセイユッ!!(クリティカルヒット)」
日「私も怒りたくはないのです。ええ、怒るつもりは毛頭ありませんでした。……しかし、お二方。我々以外にも迷惑を掛けていますね!?(勢いよく踏み出したせいでフランスの背骨を踏み)」
仏「ボヌフォワ!?(2hit)」
米「……で?俺たちが何かしたって証拠はあるのかい?」
諾「ああ、証拠なんでねえべ」
英「証拠か?そうだな、魔術の痕跡を追えば誰がやったのかは判明するだろうな。次にその魔術を使役するなら対象者を監視出来る場所が必要だ。…このホテルには沢山監視カメラがあるみてえだな。随分とセキュリティが整っていることだな、アメリカ?(流し目でアメリカを見つめる)」
日「(イギリスの言葉に頷き)……これだけの人数が同時に体調不良に陥り、悪夢を見た。呪術に特化した方の仕業でしょう。それに、今回のホスト国は貴方です、アメリカさん。……これでは、答えになりませんか?」

加「……悪、夢……?」
仏「ちょ!?…悪夢ってどういうことブフェア(イギリスの足蹴を喰らう)」

米「……やっぱり俺は君たちのこと、嫌いだよ。その程度で俺を犯人に仕立て上げてさ、挙句ノルウェーが共犯者?……妄想も大概にした方がいいんじゃないかい?(ぴたりと椅子を止めて立ち上がり)」
英「いい加減しらばっくれるのやめろ。後で泣くのはお前らなんだからな(日本の正座タイム延長的な意味で)」
米「しらばっくれるも何も、記憶にないから困ってるのさ。それに、いつも泣いているのは君だろう?(にやりと笑いながら)」

日「……アメリカさん、ノルウェーさん。ではお聞きします、会議終了後に貴方方はどちらにいらっしゃいましたか?」
諾「…会議室前のベンチさ座ってだべ」
米「俺は用があったから第4会議場にいたよ」
日「……ほう、そうですか。……カナダさん、フランスさん。お聞きしてもよろしいですか?お二人の言葉に、嘘があるか真実があるか(非情に優しく微笑みながら)」
仏「え、でも昨日お前ら一緒に居たよね。ほら、会議室の上の階段から降りてきてたし」
加「え……っ!?(急に話を振られて驚いたように)え、ええっと……昨日、うん、一緒にいましたよ。出ていくところも、見ました……」
日「ほう。さて、イギリスさん。……シャーロック・ホームズ張りの推理をお願いします。ここから鑑みた結果は?」

諾「…(めんどくさいことになってきたなーと言わんばかりの表情)」
米「(はああっと大きなため息を吐き)」

英「…さっきお前らは第4会議室と会議室前のベンチに居たっつってたな。なら、何で今この2人はお前らが一緒に居たと証言した。…別階に居たというのに、なあ?(鋭い光を宿しながら二人を見つめる)」
諾「…はっきり、証拠ばあがってるさ言えばええ。この皮肉なホームズ気取りが(はあとため息)」
米「いちいち言い方がまどろっこしいよ。はっきり言えばいい、元世界の覇者さん(吐き捨てるように)」
英「はあ……ようやく観念したか」

仏「あ、あのさ。悪夢ってどういうこと?お兄さんとカナダ置いてけぼりなんですけどー!?」
加「(こくこくと頷き)」

日「……私たちだけでしたら、それは我々の自業自得です。……ですが、何故周りを巻き込んだんですか?」
諾「…むしゃくしゃしだから俺がやっだ(頭をかきながら)」
米「……いいよ、嘘つかなくて。俺が指示したんだよ。君達が俺を陥れたように、誰かを陥れたかっただけ」
諾「はあ……誘われだのは確かだべ。だども力ば行使したのは俺だ。……俺達は『共犯者さん』、だべ。(アメリカをちらっと見ながら)」
日「……はあ、なんということでしょうか……(顔を覆い)」
英「……俺と日本、それにおそらくこいつらもだな。あと誰にやったんだ」
米「スペイン、ロマーノ……あとドイツとプロイセン、イタリアだったかな。……ああ、ロシアもだよ」
英「おまっ!?ロシアもかよ……」
米「バレかけたけどね」
英「だろうな!つーかバレるの分かってやったのかよノルウェー!…っ、それにこんな大人数に魔術施したのか…」
諾「(ぷいっとイギリスから顔を背ける)」
日「イギリスさん、私は以前貴方が力を行使し過ぎて倒れたことを覚えています……つまり、そういうことですか?」
英「…人への干渉は勿論、ましてや俺達、国の化身に干渉魔術使うってのはかなり力を消耗するんだぞ…(顔を覆いながら)」
日「っ、貴方と、言う人は……っ!!(弾かれたようにノルウェーの肩を掴み)」
諾「…だから?やりだがったからやっただけだべ(ふっと愉しそうに笑う)」

仏「な、なんか分からないけどこれ、修羅場ってやつ?(小声でカナダに声をかける)」
加「……え、えっと……大変そうな現場に巻き込まれたんですよね……(ひそひそとフランスへ言葉を返し)」

日「なにがっ、何がやりたかっただけですか……っ!!貴方が倒れて悲しむ人がいるのに……どうして……っ!!(悔しそうに眉根を寄せて)」
米「……確かに力を使ったのは彼だ。けれどね、命令したのは俺だよ。怒るなら俺を怒ればいい、彼を共犯者に仕立て上げたのは俺だからね」
諾「実際倒れてはいねえだろ。…確かにアメリカに誘われのはホントだ。だどもおかげで皆の混乱する姿やアメリカの泣き喚く姿も見れて…なかなかの暇つぶしだったべ?(クスクスと笑う)」
米「ッ、それは今はどうでもいい話だろう?(じろりとノルウェーを睨み)」
諾「ふふ…(アメリカに向かって笑ってみせる)」

仏「…あと、いい加減イギリスは俺の上からおりてくれないかな…野郎を上に乗せる趣味はお兄さんないんだけどー(小声)」

日「それとこれは話が別です。私は今非常に怒っております。遺憾の意です。……お二人とも、そこに直りなさい(びっとフローリングを指差し)」
諾「俺は悪いとは思ってね……!(体が突然重たくなったかと思うと勝手に膝からフローリングへと座り込む)」
米「う、わ、なんだいこれ!?(意思とは反してフローリングへ座り込み)」
英「ほら、座れよ。…日本がそう言ってんだろ(にっこりと魔法のステッキを構えながら)」
諾「(イギリスの魔術か……)チッ」
日「ああ、イギリスさん。ありがとうございます、非常に助かります……流石は私の相棒(恭しく頭を下げ)」
英「ま、まあ当然だろっ!あ、相棒だからこれくらいはなあ!」
仏「今日の坊ちゃんのノルマ達成(ぼそり)」
日「ふふ、後でお礼を差し上げないといけませんね(嬉しそうに笑いながら)……さて。お二人、覚悟は宜しいですか?(笑っているものの目の奥は一切笑っていない)」

加「……本当に、いったい何が原因でこんなに二人が怒ってるんだろう……」
仏「気になるけど今その理由聞くって雰囲気じゃないよねー。」
加「う、そ、そうですね……あとでイギリスさんに聞いてみよう……」

諾「……(視線を逸らして頑なに何も聞かないスタンスを貫いている)」
日「ノルウェーさん、聞きたくないのなら聞かないで宜しい。ただし、貴方がご自宅に帰れるのがいつになるかは保証致しませんよ?(優しく囁きかけ)」
諾「……はあ、わがっだ。聞くくらいばする」
米「……聞いたところで俺たちが変わるかって聞かれるとノーだけどね」

仏「てか坊ちゃんの靴…若干ヒールがあるからくい込むのなんのって…フランソワッ!?(ぎゅーぎゅーと踏み潰されている)」

日「……構いません。私は怒っている、それをお伝えしたいだけです。……まず、あなた方の暴走についてです。百歩譲って私とイギリスさんは許容致しましょう。彼はお二人を苦しめ、私は止めませんでした。……それは、否定しません」
英「ああ、確かにあれは俺が悪かった。それは謝る」
米「……謝ってくれなんて言ってないんだぞ」
日「いいえ、それは我々で話し合いました。……申し訳ありませんでした」
米「……」
諾「…(ただじっと話を聞いている)」
日「ですが、話はここからです。どうしてそこで止まらなかったのですか?どうして次へと進んでしまったのですか?……他の方々は、無関係でした。
大切な人に拒絶される、忘れられる、消える、……体験して分かりました。これはいいものではない。おふたりも経験したのなら、よくないものだと身を以て知っていたはずです。それなのに、何故……誰かを傷つけようとしてしまったのですか……?(悲しそうに呟き)」

加「……っ!?(挙げられた例に反応し)」
仏「……(気になる言葉に反応するがすぐに話を聞く態勢に戻る)」

諾「…そだの、理由は一つしかねえだろ(はあ、とため息)」
日「……ではお聞かせください。その理由、とは何ですか?私たちが納得出来るものですか?(じっとノルウェーを見つめて)」
諾「面白そうだっだから(表情は変えず、どこか冷淡さを含んだ目を向けて)」
英「お前っ……!!(嫌悪感を露にする)」
日「っ、ふざけるのも、大概になさいっ!!(思わず声を張り上げ)」
諾「ふざけてる?これはほんどさ答えだ。面白そうだから、興味本位でやっだ。それしかねえだろ?」
米「……イギリス、君だって面白半分に俺たちに同じことをしただろう?」
英「っ、それは…そうだがっ、(苦虫を噛むように歯を食いしばり)」
日「……貴方たちは、興味本位に人を傷つけるのですか……?」
諾「…そだなこどをしねえ人畜無害だと思ってだ?(はっ、と鼻で笑う)」
米「甘いよ日本。……平和で脳みそまでぼけちゃったのかい?」
日「〜〜〜ッ!!(悔しそうに唇を噛み、思わず俯いて)」
諾「退屈な毎日に彩りが欲しかっだだけだべ?ああ、なかなか面白かったな。…人さ苦しむどことかな」
米「ああ、そうだね。泣きながら助けてって喘ぐ奴らの顔は、なかなかに刺激的だったよ」

← →




ALICE+