ソードワールドしようぜ!

【カグラ邸前鳥居】

「皆様、ようこそおいでなさいました(冒険者達に丁寧に会釈し)」
「カグラ、久し振りだね!元気だったかい?(ウインクを飛ばしながら)」
「ええ、こちらはお変わりないですよ(扇子を口元に運び微笑みながら)ルーカスさんもお久しぶりですね。そちらはマシューさんにルートヴィッヒさん、フェリシアーノさんにロヴィーノさん。そしてギルベルトさんとアントーニョさんですね」
「相変わらず何でもお見通しってか。久しぶりだな(ゆるゆると手を振り)」
「ええー、アルフレッドもしかして自分ら俺達のこと話したん?」
「俺が話したのはマシューのことくらいだよ。君たちのことは名前も出してないんだぞ(肩を竦め)」
「……こちらの情報は筒抜け、というわけか?」
「気分を害してしまったのなら申し訳ございません。何分見える質ですので」
「ええ?でも目隠ししてるよね?どうして?どうして見えるの?」
「いや、そこより俺はなんで名前知られてるのかって方が気になるわ(真顔)」
「あ、決して目が悪いわけではないのですよ。あと名前はなんとなくです(扇子を扇ぎながらくすくすと笑って)」
「なんやーなんとなくかー」
「何となくなら仕方ねえな」
「……なんだこのつっこむべきなのにつっこめない空気は」
「色々と突っ込んだら負けな気がしてきました……」
「にゃー?大丈夫ギルベルト。もしかしてお日様がさして疲れてるのー?」
「それもあるけど別の意味もあるんだけどなフェリちゃん。可愛いから許すけど」

「はあ……(深い溜息を零しながら歩いてくる)」
「カグラ、久しぶりだな(皆から遅れて鳥居にたどり着き)」
「お久しぶりですアーサーさん。それにキクさんも」
「ええ、ご無沙汰しております。はるも元気そうで何よりです(柔らかな笑みを作り)」
「ふふ、隠居しているような生活ですからのんびりとさせて頂いていますよ(目隠し越しに柔らかく目を細めて微笑み)」

「はる??(キクの言葉に反応し)」
「……愛称です(しまったという表情で固まり)」
「そう言った所です。さて宴会の会場へとご案内したい所ですが…少々失礼致します(着物の合わせ目から人型と脇差を取り出し)」
「ん?なんだそりゃ」
「?何が始まるん?」
「(扇子で人型を扇ぐと炎が上がり)幸御魂、荒御魂、比良坂の道通りしその琴を鳴らし呼べたまへ嘆きたまへ(詠唱と共に脇差の上に炎に包まれた人型を乗せふーっと息を吹きかける)」
「たしか結界強化の儀式だっけ?うーん、いつ見てもどういう仕組みかわきゃらん魔法だねー(頭の後に手を組み)」
「……(きらきら目を輝かせている)」
「(灰になった人型だったものが風に飛ばさせるのを見届け)ふう。…お待たせいたしました。それでは会場へ案内させて頂きますね」
「オハナミー♪オハナミー♪(鼻歌を歌いながらカグラの後に続く)」
「美味い酒があるといいな(心成しか楽しそうな様子で)」
「さっき出た所も綺麗やったけどここも凄い咲いてるなー(満開の桜達を見つめながら嬉しそうに)」
「おっ、ほっ、やるか!このっ!(ひらひら舞う桜をぴょいぴょいと掴みながら)」
「ふああ(大きく欠伸をして)…あー、酒飲んだら寝よ(のそのそと歩き)」
「美味しいごっはんはなーにかなっと!(鼻歌を歌いながら)」
「さっきの魔法……展開式がああだったから……(口の中でぶつぶつと反芻)」
「こごに来てマシューが活き活きしてんなあ。……おっと、酒だ酒だ」

「あ、キクさん。アーサーさん(2人を呼び止め)」
「はる?どうかしましたか?」
「?(くるりとカグラの方を振り返り)」
「ちょっと失礼しますね。痛かったらすみません……せいっ!(ぱしんと扇子を閉じて二人の元へ歩み寄るとその扇子を二人の背中にばしんと音がなる程度に打ち込み)」
「い゛っ!?(突然の痛みに顔を顰める)」
「うぐぅ!?(突然の背中の衝撃に大きく体を揺らし)」
「(扇子を開きながら)はい。お二方が何かに心を奪われてしまいそうでしたので荒療治ながらも払いました」
「……?(背中をさすりながら首を傾げ)」
「??奪われる?……あ(背中を擦りながらキクの方を見つめ)」
「??どうかなさりましたか?(殊更不思議そうに首を傾げる)」
「あ、いや。……なんでもない(憑き物がとれたような笑みをキクに向け)」
「はあ……(理解出来ずに困ったような曖昧な笑みを浮かべ)」
「所謂煩悩祓いみたいなものです。気休めですがせっかくの余興に心在らずではこちらが面白くありません」

「(三人の様子を後ろで見守っていたのか近くのルージュに耳打ちし)……ねえ、さっきキク君もロイヤルお兄ちゃんもおかしかったことかなあ?」
「んーーーー、わたしそういう系は専門外だからなあ。でも多分、それじゃない?(そっと耳打ちを返し)」
「……そういえばキク君ってカグラ君の家でセクシー全裸姉ちゃんに魅了されてたけどそれに関係あんのかなあ?」
「あ、そういえばそんなこともあったね。……まさか、それがまだ侵食されっ放しだったの?」
「わーお。それ何て言う昼ドラ真っ青の泥沼展開。でも今ので治ったのかな?」
「むー(じっとキクを見つめ)……微妙かなあ、なんか臭う気はする(ひくひくと鼻を鳴らし)」
「ありゃ、カグラ君を持ってしてもダメなのきゃ。……でもさ、いつまでも囚われてるようじゃキク君のロイヤルお兄ちゃんへの愛はそこまでなんだろうね(眼鏡をくいッとあげながら冷たさのある声で)」
「マナティアってば手厳しー(くすくすと笑いながら)……ま、あれはそのうち落ちるんじゃない?寧ろ、ドライアードの執念の臭いがするんだよね(呆れ返りながら)」
「……そのドライアードに囚われてるのは果たしてキク君だけなんだろうかねえ(くつくつと笑いながら目を細めて2人を見つめ)」
「さあ、どうかなー。……イケメン君も、実はドライアードに心奪われてるのかもね(意地悪い笑みを浮かべ)」

「お二人共、会場に行きますよー(後ろにいるルージュ達に声をかけ)」
「うにゃ、いくいくー!ほれ、マナティアいくぞい!」
「はいはーい。……ま、結局それらの問題は彼らのことだし僕には関係ないね」

 




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