ソードワールドしようぜ!

【タリアーへ教会】

「相変わらず大きい建物だな。……うん、壮観だ(礼拝堂を見上げながら)」
「ええ、魂が浄化されてしまいそうですね……(思わずぼそり)」

「あれ、アーサーとキクやん」
「……青年」
「アントーニョ……と」
「んだよ、俺がいたら変かよ」
「誰も言っていないでしょう(溜息)」
「いや、2人は仲がいいんだな(にっこりと微笑み)」
「仲ええってー。照れるわー」
「!?……い、いや仲は悪くねえけど(真っ赤になりながら)」
「……ああ、そうだ。青年、ちょっとこっちに来なさい(アントーニョの襟首を掴んで二人から離れる)」
「ぐえ!?(襟首を掴まれたため変な声が漏れる)…な、なに?」
「……鍛冶は出来ますか」
「ん?一般に売られてるもんレベルとかはそれなりに」
「そうじゃありません。……その、……は(ごにょごにょ)」
「……んー、材料あれば出来ると思うけど」
「……私の昔折れた刀、あれを使って……を、……(顔から火を噴きだしそうなほど真っ赤になって)」
「時間くれたらそれなりんは作るよ。……もしかして、それ……(ひそひそ)」
「ええ、そうです……出来れば赤い石を据えて……(ごにょごにょ)」
「ふむふむ。せやったらデザインも…(その場にしゃがみこみ、地面に木の枝でデザインを書き出す)」
「……ああ、それで。あとはここに……(指示を出すように自分の指で地面に書き足していく)」
「そうなるとここに溶接して、そいで……(書き込みを増やしていきながら)」
「サイズは……触った感触ではこのくらいでした……で……(書き込みに文字を書きながら)」
「ふーむ、サイズ固定する?せやったら外しにくく……(キクに確認するように見つめ)」
「そうですね、是非とも外れにくい構造で……」

「?キクは何を話してるんだ(遠くからふたりを見つめ)」
「知らねえよ、あんな顔してんの初めて見るし(大きく欠伸をしながら)」
「……(じーっとロヴィーノのバンダナを見つめる)」
「ん、んだよ……(横目でアーサーを見ながら)」
「なあ、その中って……どうなってるんだ?いつもバンダナ外さないから、気になってな(きらきらと目を輝かせ)」
「は!?い、いや、何もねえよ?お洒落の一環ってだけで……」
「ほんとに?(じりじりと距離を縮める)」
「ほ、ほんとだって……アーサーてめー目が、目が本気……ほん、ヴニャアアアアアアアアアア!!!!!(驚きのあまり悲鳴)」

「!なんや!?(悲鳴を聞いて立ち上がる)」
「アーサーさん!?(ロヴィーノの悲鳴にアーサーを確認する)」
「……ふわっとしてた(バンダナごしに耳を触った様子)」
「トーニョおおおおお!!!(半泣きでアントーニョに駆け寄る)」
「え、え、な、何があったん!?(ロヴィーノを抱きしめて落ち着かせるように背中を叩きながら)」
「アーサーさん、大丈夫ですか?あの猫に何かされていませんか?(アーサーの手を見つめ)」
「まさか大熊猫亭の店長が買った猫耳カチューシャをつけ……いや、それよりも触った感じがもっとふわっと(手を見つめながら冷静に考察)」
「みっ、みみみみみみ(声にならない様子)」
「み?(理解出来ずに首を傾げる)」
「……ああ、そういうことでしたか。アーサーさん、あれはミアキスですよ(ロヴィーノを指差しながら)」
「ミアキス……昔本で見たが、ロヴィーノがそうだったのか!(好奇心を含んだ目を爛々と輝かせ)…ロヴィーノ!その、もう一度耳を……」
「!!!!!(さっとアントーニョの後ろに隠れる)」
「ああ、あかんよアーサー。ロヴィーノ怯えてるわ」
「アーサーさんに耳を提供しないとは図々しい(ぎろり)」
「ひっ!!!!!(余計に怯えた様子)」
「……うう、嫌がられてるなら仕方ない。今日は一回触れたから我慢する(しゅん)」
「……アーサーさん、落ち込まないでください。先程の猫耳、あとでたっぷり触りましょう(背中を優しく撫でながら)」
「ほんま自分ら人変わったようやなー(けらけらと笑って)」
「過去の私は死に、今の私はアーサーさんの騎士ですから(当たり前といった表情)」
「キクはキクだし、俺は俺なんだがな(くすくすと笑って)」
「……逆にこええ(ぼそっ)」
「何か」
「なっ、なんでもねえよ!」

「……あ!せやせやキク。実はな、神官の中にお前に会いたいって言う奴がおってなー」
「私に?……誰でしょうか」
「俺もあんまり話したことあらへんから…(懐から手紙を取り出し)なんや、前にお前に会って一目惚れしたみたいやで」
「はあ……(手紙を受け取り)一目惚れと言われても身に覚えがないのですが(手紙をざっと読み)」

* * *
拝啓 漆黒の君
貴方とお会いしたあの日から私の心は貴方に囚われたまま。神に身を捧げた者として私は神官として失格でしょう
(中略)
お慕い申しております。この不誠実な私と出会って下さる海のように広い心を見せてくださるのなら私は喜んで貴方という大海原に飛び込む魚となりましょう。
(以下ポエムのようなキクに対しての想いが綴られている)
* * *

「…………青年、私は何も受け取っていません(興味なさげな様子で手紙を乱暴に懐へ突っ込む)」
「漆黒の君さんは大海原にはならんの?(面白そうにキクを見つめて)」
「こんな手紙、よく来るのでね。相手をしている方が馬鹿馬鹿しい(溜息混じり)」
「…………(どこか複雑そうにキクを見つめている)」
「はあ、本当にこんなものを書く暇があれば働けばいいものを(アーサーの視線に気付かず)」
「ははは。モテる男は言うことも違うなあ!」
「……(ふうっとため息をついてふとアントーニョの背中を見て)…アントーニョ、ズボンのポケットにもう1枚手紙が」
「え?あれいつの間に(お尻のポケットから手紙を取り出し)…これもラブレター?」
「おま、隙だらけ過ぎんだろ……」
「でもこれ差出人も宛名もあらへんから落し物なんちゃう?ちょっと礼拝堂に届けてくるわー」
「あっ、俺も行く!」
「(礼拝堂に向かう二人を見送りながら)……あれ、間違いなくアントーニョ宛だよな」
「……でしょうね。相変わらず鈍感なことで(やれやれと言った様子で)」
「…アントーニョもキクももてて羨ましい限りだ(唇を尖らせて面白くなさそうに)」
「……私は、その……貴方がモテているのは見たくない……(ごく小さな声で)」
「?キク??(内容は聞こえなかったが何か呟いたことに気付きキクを見る)」
「ッ、い、いえ何でもありません。……さあ、図書館でしたね。行きましょう(すたすたとアーサーの前を歩きながら)」
「そうだな!図書館!!(嬉しそうにキクを追いかけ)」

*

【教会別館 図書館】

「(重たい扉を開け)……あれは」
「あー……うーん……この魔法を応用するといいんだろうけど……(頭を掻きながら紙にペンを走らせている)」
「マシュー?(マシューに近付く)」
「え?(顔を上げると二人を見止め)あっ、アーサーさんにキクさん、おはようございます!どうしたんですか、二人揃ってなんて珍しいし、僕に声を掛けるなんて……(驚きの表情)」
「ふふ、おはようマシュー。勉強熱心だな。魔法についてか?(紙を覗き込みながら)」
「……そうなんです、真語魔法についての理解を深める一環で……うーん、やっぱり魔力を練る段階での行動を変えないといけないかなあ(大きく伸びをしながら)」
「……魔法、ですか(どこか遠い目をしながら)」
「魔法は様々な種類があるからな。俺もそこまで魔法には明るくないが、マシューが書いたものは凄いものだというのは理解出来るよ(紙をじーっと見つめて)」
「!!!あ、アーサーさんがそんなに手放しで褒めてくれるなんて……明日は雨かな……(伸びをしたまま硬直)」
「え、マシューは明日の天気が分かるのか?(きょとん)」
「……恐らくそう言う意味ではないと思いますよ(困ったように)」
「……(ふたりの様子にぽかんと口を開け)」
「?どうしたんだ、マシュー(不思議そう見つめる)」
「あ、いや……うん、やっぱりふたり、変わったよね……なんだかとっても、幸せそう」
「幸せ……ああ、そうだな。とても幸せだ(キクを見つめて柔らかい笑みを浮かべる)」
「……神が帰ってきてくださったのです、幸せに決まっているでしょう」
「見ててね、優しい空気で……なんだか恋人同士みたいだなって(ふふふっと嬉しそうに笑いながら)」
「!!(ぼふんと顔が一気に赤面する)」
「こっ!?そ、そんな恐れ多いことを!!!(真っ赤になりながら)」
「え?えええ!!??違ったの!?」
「……(顔は赤いまま羞恥心によって俯く)」
「わ、私がアーサーさんに釣り合うわけがないでしょう、察しなさい(視線を泳がせながら)」
「……でも、二人でいる時が一番幸せそうだよ?(悪意の類は一切感じさせない笑顔で)」
「う……(言い返せずに押し黙る)」
「お、俺はそのっ……うわっ!?(後ずさりした際に近くに積み上げられている本に足が当たり音を立てて大きな音をたてて本の山が崩れる)」
「そこ!図書館ではお静かに!」
「わあっ、ごめんなさい!」
「……(マシューの言葉を飲み込めずに真っ赤な顔のまま)」
「す、すいません!(司書に頭を下げ)……ん?(司書の向こう側にある扉を発見し)あそこは?」
「そこは神官以外立入禁止の保管庫です。一般人の立入は禁止ですよ」
「だってさ。僕も前に入ろうとしたら怒られちゃったんだよね(紙と本を片付けながら)」
「……。立入禁止、か。何ともそそられる言葉だ(好奇心が抑え切れないといった目を向けて)」
「……勝手に入ってはダメですよ、怒られて泣きたくないでしょう?(冷静さを装うように)」
「な、怒られても泣きはしない!……だが、あの倉庫には公に置いていない書物があると考えるだけで……(そわそわ)」
「ルーカスさんかアントーニョさんに頼めば入れるんじゃないかな?入れたら僕にも教えてね!」
「!それだ!!ありがとうマシュー!早速2人に頼んでみるよ。行こうキク!(逸る思いからキクの手を握って図書館から飛び出すように走る)」
「わわっ!?(不意討ちで引っ張られて足を縺れさせ)」
「いってらっしゃーい(ひらりと手を振りながら)」

*

【教会別館 神託の間】

「アントーニョは礼拝堂にもう居なかったから……残る宛はここだな(扉を開いて)」
「いればいいですが……」
「?誰だ(書物を机に広げながら二人を見つめる)」
「……神官殿がいましたね」
「おはようルーカス司祭。今忙しいか?立入禁止の場所を立ち入らせて欲しいんだが」
「……はあ?」
「言葉が聞こえなかったのですか。アーサーさんが立ち入り禁止区域に入りたいのです」
「教会の……あー、図書館け?」
「そう、そこだ!」
「待ってろ。俺はまだこごで書き物しねえとなんねから鍵さ持ってけ(机の引き出しをごそごそと探り)」
「立入禁止の場所って案外簡単に入れるんだな…」
「……立ち合いはなくていいのですか」
「持ち出しや破損させたりする気はながったら別に入っても構わねえべ。ほらっ(鍵をアーサーの方へ投げる)」
「っと(鍵を受け止め)…ありがとう、ルーカス司祭(嬉しそうに微笑む)」
「……(笑みを浮かべるアーサーに目を見開き)…そうが、あの餓鬼は」
「さあ、アーサーさん。行きましょう(穏やかな微笑みを浮かべ)」
「?(ルーカスを不思議そうに見つめ)ああ、行こう。ルーカス司祭、またな」
「また何かあったらこっち来い(ひらひらと手を振って)……守りきれなかった、いや、守りきったんだな。アーサー(ふうっとため息をついた後にペンを手に取る)」

*

【教会別館 図書館】

「さて、さっそくルーカス司祭から借りた鍵で…(立入禁止部屋のドアノブの鍵にもらった鍵を差し込む)」
「……意外とあっさり開くのですね(開錠された音を聞きながら)」

聞き耳判定
キク:2D+8 = [6,3]+8 = 17

【ふと、キクは部屋の向こうから人の気配を感じ取るだろう】

「……!!アーサーさん、声を殺して。中に誰かいる(刀に指を掛けながら)」
「えっ……(咄嗟に口を手で塞ぎ)でも、ここって神官しか立ち入れない部屋じゃ(ひそひそ)」
「誰だ!」
「ッ、(アーサーを庇うように立ち塞がって刀を構える)」
「!(咄嗟に帽子についているブローチを外し構える)」
「姿を見せろ……(低く唸るように)」
「お前達か……お前達が本を盗んだ犯人か(姿は見えないが暗い部屋の奥から足音をこつこつと鳴らし)」

かちゃり

「なぜだ……声は近いのに人影が見えない……どこにっ」
「ここだ」
「!(声の方向に振り向く)」

【声は自分達の足元からだ。見下ろせばそこにはとんがった長い耳をピンとのばし、宝石のような大きな目の二足歩行のうさぎ……タビットが二人の目の前に居た】

「お前達、神官ではないな。どうやってここに入って来た」
「……神官殿に鍵を借りました(刀を収め)」
「(タビットと視線が合うようにしゃがみ)ルーカス司祭に鍵を借りたんだ。ほら(鍵を見せる)」
「んん?(鍵に鼻先を近づけすんすんと匂い)…うむ、確かにあの無表情司祭の匂いがするな。しかし神官以外の閲覧は神官が同伴するルールがあったはずだが……」
「あの神官殿のことです、面倒だったのでしょう(大袈裟に溜息を洩らし)」
「あはは、ルーカス司祭らしいな…(苦笑いを浮かべ)」
「しかし、我々は書架の持ち出しも破壊もしませんのでご安心を。……エルフの名に懸けて(表情を変えず)」
「なるほど……ふーむ(腕組みして考え込む)…ここに入ってしまったのなら仕方ない。部屋を荒らさぬのなら好きに閲覧せよ」
「……だそうですよ、アーサーさん。好きなだけ読んでいいそうです(振り向くと優しく微笑み)」
「ありがとう。(頭を下げて)……えっと、貴方はなぜここに?」
「(懐から葉巻を取り出し口にくわえ、火をつけながら)…俺かい?俺はこの部屋の番人よ。最近この部屋の本を盗む不埒な輩が居るから討伐してくれとの名でな」
「ほう、命知らずもいるものだ。……腕が立つとお見受けしますが」
「はは、滅相もないさ。(煙をふかしながら)…まあ、数週間前にここにお客さんは来たからおもてなしのフルコースは振舞ってやったばかりだがな」
「その『不埒な輩』、か?」
「機械仕掛けの着せ替え人形にしちゃ華のない奴らだったさ。あれじゃモップや雑巾に見られても仕方ないナンセンスなローブを羽織ってたな」
「……そうですか。ここにも来たか(軽く舌打ちをして)」
「お。お前達はそいつらの知り合いかい?これは奴らの落し物だが…(2人に相手が落としたであろうガンを見せる)」
「!!!(立ち上がり喉元を押さえる)」
「!!(ガンを見てすぐに弾かれたようアーサーを見つめる)」
「ん?どうした」
「即刻棄ててください。ゴミです、廃棄してください(早口で捲し立てる)」
「っ、だ、いじょうぶ……だ(身体が震えている為か声も自然と震えている)」
「……(魔法を使ってガンをその場で燃やす)」
「……(アーサーを抱きしめて近くの床に座らせ)……申し訳ない、少しふたりにさせてください」
「何か知らないが気分を悪くさせてしまったか?……ああ、ゆっくりしていきな(部屋の奥へとかちゃかちゃと音を鳴らして向かっていく)」

「アーサーさん、大丈夫ですよ……ゆっくり呼吸しなさい。ゆっくり……心を空っぽにして……(優しく背を撫でながら)」
「はあっ、はあ……ぁ、ああ、あつい、あつ……うっ(喉元の魔法陣が淡く光り、苦痛のあまりに目からは涙がこぼれる)」
「大丈夫……貴方はここにいる……そう、目を閉じて……眠るように。……悪夢は訪れませんよ、全部私が食べてあげます……意識はゆっくり、波に揺られるように……“アーサー”、聞こえているのでしょう。黙ってていい、聞きなさい」
「ぁ、あぁ……はっ、(荒い息を吐きながら何とか呼吸を整えようとする)」
「そう、大丈夫……アーサーさん、貴方は今眠っているだけです……悪い夢でしたね……。餓鬼、……貴方は私が憎いでしょう。貴方の大切な子を奪い取った私が……」
「…………(喉元の魔法陣がキクの言葉に応えるように光が時折強くなる)」
「ああ、ゆっくり眠って。……すぐ起こしてあげますからね(恭しく前髪を掻き分けて祈るようなキスを落とし)……謝りませんよ。私は、後悔していないから。彼を取り戻せるならば、私は死んでもよかった」
「……(促されるようにゆっくりと瞼を閉じる)」
「そう、いい子ですね……お休み、私の愛しいひと(優しく微笑み)…………貴方が私の代わりに、この子を守ってくれていたのでしょう。……ありがとう」
「(ゆっくりと瞳を開くと)……気持ち悪いことだ、お前が感謝するとはな。だがこれだけは言わせろチビ」
「……やめてくださいよ、私の愛しいアーサーさんの口で汚い言葉を吐くの(忌々し気に)」
「はっ、元は俺の身体だ。…だが俺はこの身体をあいつに譲ってやる。お前があいつを神様と崇めるように、俺にもあいつは唯一無二の親友……だからな(目を細め、愛しそうに喉元を撫で)」
「……ふん。勝手に言っていればいい。私は彼を永遠に守り、そして彼の為にこの命を使うと決めたのですから(アーサーを見下ろしながら)」
「口から出任せはやめてくれよ?……もしそれを破るのなら俺はこいつを奥底に閉じ込めてお前の前に二度と出してやらねえからな(にやりと意地の悪い笑みを浮かべる)」
「……誓いに偽りなどあるものか。彼を守る為に死ねるなど、本望だ。……二度と、失わないと誓ったのですから(瞼を下ろしてアーサーの頬を静かに撫でる)」
「……(ゆっくりと瞳を閉じると魔法陣の光は弱まり)…ランスロットとカタリナには気をつけろ、チビ」
「……言われなくても(瞼を上げその姿を最後に見届ける)」

「……(魔法陣の光が消えると同時に瞳が開き)…き、く?」
「おはようございます、アーサーさん。……貧血でしょう、先程立ち眩みがしたのか倒れてしまったのですよ(優し気な微笑みで)」
「立ちくらみ?……しっかり睡眠も食事もとったつもりだったが……むう(納得していない様子で立ち上がる)」
「大丈夫か?帽子の坊や(部屋の奥からマグカップ二つを持ってやってくる)」
「ああ、大丈夫。軽い貧血で倒れてしまっただけですから(しいっと唇に指を当て)」
「(キクのサインを受け取り)そうかい。まあ埃っぽい場所で出すのは何だがほら、これでも飲んで落ち着け(2人にホットミルクを差し出す)」
「ありがとう(マグカップを受け取り)……えーっと」
「アルバだ、坊や(葉巻を吹かせながら)」
「うん、ありがとうアルバ」
「……(ホットミルクを啜りながら周囲を見回し)……魔法が使えない者でも魔法が使えるようになる魔導書はないのですかねえ」
「お前さん魔法を使いたいのかい?普通なら魔法協会で勉強か、師の元で伝授してもらうかだがな。魔導書解読にはなんせ魔法文明語の知識が必要だしな」
「ですよねえ……はあ、生まれというものは本当に厄介だ……(大きな溜息を吐きながら)」
「……(ふーふーと覚ましながらホットミルクを啜る)」
「そっちの帽子の坊やは妖精魔法使いかい?」
「?(話を振られた為マグカップから口を離し)…そうなんだろうな」
「坊やは相当な使い手と見た。妖精がお前さんに懐いているからなあ」
「……アーサーさんが優しいからでしょうね(目を細めて)」
「…………(複雑な表情を一瞬浮かべるがすぐに笑みを浮かべ)妖精はみんないい奴だからな。こんな俺にも力を貸してくれる」
「ほら、謙遜しないでください。私には見えませんが、皆、貴方が優しいから慕ってくれているのでしょう?」
「……(自身の周りを飛び交う妖精を見て微笑む)」
「……?(首を傾げ)」
「……帽子の坊やは、魔法を使うのが嫌なのか?」
「え…(思いも寄らない言葉に言葉を失う)」
「(肺に煙を溜め込み)なんとなくそんな気がしただけだ。不快にさせたならすまないな」
「いや大丈夫だ。ホットミルクご馳走様、アルバ(にっこり微笑んでアルバにマグカップを手渡す)」
「……ご馳走様でした。アーサーさん、どうしますか。本、読みますか?(カップを返しながら)」
「いや、また今度にしよう(アルバの方を向いて)……そしたらまたアルバとお話出来るかもしれないだろ?」
「こんなおっさんを口説いても何も出ないぞ、坊や(くつくつと笑って)」
「(そっとアーサーの手を取り)……ではこれにて失礼。また来ます」
「ああ、またな(二人に向かって手を振る)」

「ふう……(図書室を出ながら)……アーサーさん、どこか行きたい場所は?」
「(特に違和感なくキクに手を取られたまま)……うーん、気になってた教会の施設は行けたから……そろそろ本屋に向かうか」
「漸く最初の目的地ですね(くすくすと笑いながら)……貴方の御心のままに」

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