ソードワールドしようぜ!-Under-

【冒険者ギルド『マリアリリィ』玄関前】

「……変わりませんね、ここも(玄関の前でギルドを見上げ)」
「!!(耳をぴんと立て後方にいる3人に向かってしーっと指を口に当てて)……3人とも。中に、悪い人が居るよ」
「悪い人?(小声でフェリシアーノの尋ねる)」
「(腰に携えたアックスの柄を握り)……フェリシアーノ、何人だ」
「この匂いは……絶対人間主義の奴だよ。4〜5人くらい居ると思う(扉をじっと見つめ)」
「……ルートヴィッヒ以外は攻撃の対象、ですか(深い溜息を吐き)」
「いや、俺も攻撃される。なにせ、種族は平等だと前線で叫んでいる人間だからな(苦笑を漏らし)」
「……(顎に手を添えて思案した後)3人共。ここは俺に任せてくれないか?」
「え、え、どうするのアーサー?戦うの?」
「アーサーさん、何か策が?(目を細め)」
「ここで戦闘をするのは得策でないだろう。ならば、少し黙ってもらうしかない(扉の向こうへ手を掲げ)」
「何をする気だ?」
「(すうっと息を吐いて)…『真、第二階位の幻。囁き、昏迷。……その身を揺り籠へ。スリープ』(掌から淡い光を放つ)」
「……なるほど、真語魔法ですか(アーサーの背に手を添え)」
「真語……魔法?あ、中の悪い人達が倒れたみたい!」
「よし、……いこう(真語魔法を見て歯切れの悪い表情を浮かべ)」
「ふう、(ぎゅっと拳を握り何かを一瞬考えるも顔を上げてキクに微笑み)…大丈夫、行こう」
「……我が神、貴方の御心のままに(静かに微笑み)」

*

「これは……一体何が(玄関から入ってきた懐かしい顔に目を見開き)……え、……き、くちゃん?」
「レディ、ご無沙汰しております(にっこりと笑顔でフランソワを見つめ)」
「っ!!(キクの元へ駆け寄り)キクちゃん!貴方、ほんとにキクちゃんなの!?…嘘、じゃないよね?私、私、夢を見ているのかしら……っ(目尻に僅かに涙を浮かべて微笑み)おかえり、キクちゃん」
「いいえ、紛れもない現実です。……我が神と共に、一時的ですが帰還しました。ただいま、レディ(フランソワの涙を指で拭い)」
「すまないなフランソワ。…俺がこう言うのはなんと言うか烏滸がましいかもしれないが……ただいま(フランソワに歩み寄り柔らかく微笑む)」
「(首を横に振りながら)ううん。アーサー、ここは貴方のギルド。皆貴方の帰りを待ってたんだから。……おかえり、アーサー」
「ふふ……貴方が心配していたことなんて、杞憂でしたね(アーサーの手を握りながら)」
「(キクの手を握り返して安堵からかため息を漏らし)…そうだな。ここは、マリアリリィは、いつも俺を温かく受け入れてくれてたもんな」
「……フランソワ、何か飲み物を人数分頼む。ふたりに、街の状況を説明するぞ(手近のテーブルを陣取り)」
「分かった。もうすぐルカちゃんも来るしアルフレッドも……うん、鍛錬から帰ってくると思うしね」
「ルーカスとアルフレッド……他の面子は?」
「んとね、アントーニョ兄ちゃんは兄ちゃんと街のパトロールだよ!」
「……休憩する頃合いには来ると思う(視線を泳がせ)」
「ところでこの人達どうしよっか?(眠りについている倒れている武装した男達を指さし)」
「縛って表に放っておけばいい。また暴れられたら敵わないからな(溜息混じりに立ち上がって男たちをローブで縛り上げ)」
「魔法を掛けたし暫くは起きないとは思うが……そうだな。用心に越したことはない。あ、ルートヴィッヒ。あまり痛くないように布をかませよう」
「情けは無用だがな……(苦笑しつつロープの間に布を巻き込み)」

「……アーサー、あんまり変わってないね(キクの方ににこにこと笑いかけながら)」
「ええ、そうですね。人の心や痛みを感じることが出来る……素晴らしいお方です(ふわりと微笑み)」
「キクは……(じーっと見つめながら)うん、変わってるようで変わってないや!」
「変わってなどいませんよ、私は私です。アーサーさんを愛して支える、ただのナイトメアですから(微笑んだまま)」

「(からんからんと鳴る玄関のベルの音に気付き振り向き)いらっしゃ……あ、おかえりなさい。アルフレッド」
「(疲れ切った顔で荷物をカウンターに下ろし)……ごめん、なんか酒ちょうだい(先客に気付いていない様子)」
「アルフレッド?(アルフレッドと呼ばれた青年の方に目を向け)」
「なんだ……ぃ?(アーサーを視界に捉えると動きがフリーズし)」
「やっぱりそうか。……久しぶりだな、アルフレッド」
「……疲れているようですね(アルフレッドの様子を観察し)」
「っ!?(キクの声に反応して振り向き、ふたりの姿を見つけると無意識に立ち上がり)……あ、あ……キク……?アーサー……?君たち、なの、かい……?」
「ええ、残念なことに本物です(肩を竦め)」
「ああ、そうだ(懐かしむようにアルフレッドを見つめ)…あの時はすまなかった。…大人になったな、アルフレッド」
「あ、ぁ……(よろよろと2人に近付いて崩れ落ち)なんで……っ、なんでいなくなったんだよ!!なんでそうやって皆俺を置いていくんだよ!!酷いよ!!あんまりだっ!!(ぼろぼろと涙を零しながら両手で顔を覆い)」
「アルフレッド?(どこか様子がおかしい事に戸惑い困惑しながらもアルフレッドの頭を撫で)…どうしたんだ、一体」
「……フェリシアーノ、ルートヴィッヒ。事情を説明してください(アルフレッドでは話にならないと踏んでふたりを振り向き)」
「……(ルートヴィッヒの様子を伺うように見つめ)」
「……(ぐしゃりと自分の髪を乱暴に掻き混ぜ)兄さんと、マシューが……消えた」
「っ、(マシューの名を聞いた途端に嗚咽を漏らし)」
「!!(驚きのあまり言葉が出ず、ただルートヴィッヒの言葉に目を見開く)」
「消え、た……?どういう意味、ですか……(目を何度も瞬かせルートヴィッヒの言葉を待つ)」
「それは俺が聞きたいッ!(悲鳴のような声を張り上げ)」
「ルート、ルート……(ぎゅううっとルートヴィッヒの腕を掴み心配そうに見つめ)」
「ッ、す、済まない……(フェリシアーノの声で我に返り)……分からないんだ。お前たちが消えて、その翌年……ふたりが、同じ日に行方不明になった。分かるのは、それだけなんだ……」
「…すまない、ルートヴィッヒ。辛いことを思い出させてしまったな(申し訳なさそうにルートヴィッヒを見つめ)」
「(ゆるゆると首を振り)……兄さんがいなくなった日、俺とフェリシアーノも近くにいた。それなのに……っ(拳を握り締め)」
「……俺の、せいだ……俺が、あの日マシューの手を離さなかったら……っ!(ルートヴィッヒの話を聞きながらぼろぼろと涙を溢れさせ)」
「ふ、ふたりともっ。自分を責めちゃ駄目だよっ、2人は悪くないよ!悪くないからそんなに自分を追い込まないでっ(ふたりを交互に見ながら必死に叱咤)」
「(一度目を閉じてから目を開き)……ギルベルトもマシューも……何かふたりに予兆はなかったのですか?」
「……わからない。俺たちには、わからない(首を振り)」
「えっとね、2人が居なくなる前は街の中も外もバタバタで忙しかったんだ。2人もそのバタバタを何とかしようと頑張ってて…でも他国の悪い奴とか絶対人間主義の奴とかとも交戦して…」
「……怖いって、言ってたんだ。マシュー(涙声の合間にぼそりと呟き)」
「フランソワ、その時の詳しい事とかお前は分かるか?」
「ごめんなさい。2人ともその当時はギルドでも顔を合わせることが無かったから…」
「マシューは怖い、ギルベルトは分からない……なるほど、確かに八方塞がりですね」

「……なんや、懐かしい顔が居るな(開いていた玄関の扉から平然とした表情で中に入り)」
「!!(声の方に振り向き)ルーカス司祭!」
「そちらも変わりないようで。ご無沙汰しています(ルーカスに視線を合わせ)」
「……(アルフレッド達の様子を確認した後、溜息をつきながら髪をくしゃりとかいて)……街の詳しい事情ば俺が話す」
「お願いします、貴方が一番冷静でしょうから」
「……(ふらりと立ち上がってカウンター席に座り、突っ伏す)」
「(近くの椅子にどっかりと腰掛け)…おめらがタリアーヘから出ていったのは3年前か。そのちょい後にミスト坊が弱体化しだ剣の守りを活性化させるためにコール・ゴッドを使った」
「……噂は、本当でしたか。最高司祭殿……(目を伏せ)」
「ああ。ミスト坊はその時に命を落とした。…大した男だ。あいつ程出来た男は居ねえ……っと話が逸れたな」
「……(静かに言葉を待ち)」
「……(拳をぎゅっと握り)ミストラルさんの後釜は誰なんだ?」
「……(ふうっとため息をついて)」
「ルカちゃんが今は最高司祭代行として教会を統括してるの(苦笑いを浮かべて)」
「流石は有能なエルフ殿、といったところでしょうか(頬杖をついてルーカスを見つめ)」
「あくまで代行だかな。…話を戻すぞ。剣の守りの活性化は成功した、がすぐにその恩恵ば来ねえ。それを嗅ぎつけたのか他国はこれを良い頃合いだと言わんばかりに攻めてきやがってな」
「タリアーヘは資源やその立地が他国を通る際の交通の便が良いから……自身の国の領土にしようという狙いか?」
「まあ、そんな理由だろうな。そしてこれがなぜかタリアーヘで燻ってだ絶対人間主義者共を奮い立たせちまってな。内と外でそりゃもうてんやわんやってわけだ」
「それを撃退しているのが俺たちだ。……あくまでも自警団の域を出ないがな(少し冷静になり)」
「倒しても倒しても魔物も入って来たりするから大変なんだ。だからかな、街もすごくぴりぴりした雰囲気だよ」
「なるほど。……ですが、それとふたりの失踪に何か関係があるのですか?……あのふたりは味方として重宝するでしょう」
「フェリシアーノが言ったろ。街がぴりぴりしだ雰囲気だって。…ギルベルトは絶対人間主義の奴らだけでなく街の奴らからも魔物と同じようにこっちに何か害を起こすんでねえかと疑われてたのかもしんねえな。…人間は自分とは違うものを受け入れるのが下手な生き物だからな」
「ああ……ラルヴァというだけで謂れのない罪を被りましたか。……まったく、忌々しい(自分の過去に似た物を覚え、苛立ちを隠せない様子)」
「そう考えればマシューも似たような理由だな。あのラーリスの恐ろしい魔法と同じものを使う奴だと、ただそれだけでマシューは街の奴らに目の敵ばされ、魔法を否定されてだからな」
「……マシューにとって、魔法を否定されるなんてどれだけ耐え難いことだったろうな(悔しそうに唇を噛みながら)」
「……あれは、酷かったよ。ひたすらに否定されて、化物だと罵られて……俺の声も、届かなかった(突っ伏したまま呻き声のように)」
「同じ人間同士でこれですか……まったく、ヒトは恐怖に陥ると救えないですね(深い溜息を吐き)」
「それが失踪の直接な原因かは定かではねえが…有りうる話でもあるんなや(やれやれと行った様子で手を上げ)」
「フェリシアーノやルーカス司祭はその……大丈夫だったのか?」
「俺逃げるの得意だから怖い人居たらすぐに逃げてたよー。あとルートと一緒だから平気!(えっへん)」
「はは……(苦笑しながらフェリシアーノの頭を撫で)」
「人様の声も聞かねえサル以下の知能の奴の言葉に耳を傾ける慈悲はねえな」
「ルカちゃん、それ神職としてその言葉はどうかと思うよ…(苦笑いを浮かべて)」

「……待ってください。さっき軽く流していましたが、……ラーリスの、魔法?この街を襲ったのは、ラーリスだったのですか?」
「(目を細め)……正確に言えば、ラーリスとル=ロウド、だな」
「それは本当か?あの2人が直接的なこんなことに関与するなんて…」
「ええ、あのふたりが手を下すなら、奴らの美徳に反している……」
「俺もそう思っだ。だがあの強大な魔力は常人のそれでねえ。……いや、待てよ(何かを考えるようにロザリオを撫で)」
「……思い当たる節でも?」
「俺達は直接奴らにはそん時会ってねえ。2人だと言ったのは2人の気配らしきものを感じたのと強大すぎる魔力が人間が扱えねえと確信しだからだ。…俺達は火消しに走り回ってたからな」
「ルーカス司祭達は魔法は見たのか?」
「遠くからな。……俺はもしかしたら今までとんでもねえ間違いをしでいたのかもしれねえな」
「……その間違いを、今から修正すればいい。頑張りなさい、最高司祭代理殿(嫌味っぽくくすりと笑い)」
「…(むすっとした表情でキクを睨み)さて、こごからはその修正した上での俺の推測の話だ。アルフレッド、ルートヴィッヒとフェリシアーノも聞いてくれっが」
「うん!聞いてるよー」
「ああ、大丈夫だ」
「……(無言で突っ伏したまま手をひらひらと振り)」
「ん。そいじゃあ昔の話になるが……おめら、ユベルを覚えてるが?」
「ユベル?」
「?だーれ??」
「ああ……いましたね、そんな愚か者」
「(こめかみをノックして)……ああ、神官の」
「覚えてるよ、誘拐犯だろう?」
「んだ。そいつは誘拐するまではプリーストの力は無く、ある時目覚めだ。これはミスト坊から聞いた話だがユベルはとある女の子と接触しでから力を覚醒しだと聞いた」
「とある女の子?」
「銀髪の髪の長い美しい女だそうだ。まあ容姿はええ。そいつとユベルが話しでるのを見た神官が居てな。そいつはその女の子から俺達と同じプリーストの気配を感じたそうだ。…そう、自分よりも類まれない素質を持った、な」
「!(何かを思い出した様子)確か高レベルの神聖魔法には…」
「……他人へプリーストの力を与えることが出来る」
「ご名答。つまりユベルはそのプリーストの女の子からプリーストの力を分け与えられたと考えられる。……あとこの魔法、自分の力を沢山分け与えればそいつも強大な力を持っだプリーストどして覚醒出来る魔法でな」
「つまり、その女の子がラーリスかル=ロウドのどっちかと一枚噛んでるってことかい?(漸く顔を上げて椅子ごと振り向き)」
「んだ。つまりどちらかの信者か眷属と考えてもええ。…もしそいつが、絶対人間主義の奴らかまたは他国の奴らにその魔法でプリーストの力ば分け与えたどしたら?」
「最悪ですね(指でトントンと机を叩き)」
「えっと……えっと……どういうこと??(理解が追いつけず唸りながら)」
「……済まん、俺も理解が出来なかった」
「つまりルーカス司祭は街で見た強大な魔法はラーリスやル=ロウドが直接手を下したわけではなく、その眷属の女から強大な力を分け与えられた人間が放った魔法……と言いたいのか?」
「憶測だがな。それに俺達が見た魔法は真語魔法かと確信持っでは言えねえ。魔法を知らねえ奴にはどの魔法も同じに見えるだろうな」
「……魔法に一番詳しい奴は、いなくなったからね(膝の上で拳を握り締め)」
「つまり俺達はラーリスとル=ロウドの手のひらで遊ばれてたってこと?」
「悔しいこどにな(舌打ちしながら)」

「……(大きな溜息を吐き)時系列を整理しましょう。我々がこの街を去り、少しして最高司祭殿が剣の守りを再構築した。……その後、敵勢力が強まり、ギルベルトとマシューが姿を消した。ここまでで間違った部分はありますか?」
「おう。俺達がラーリスとル=ロウドが手を下しだと勘違いしでた事件は剣の守りの再構築ど2人の失踪の間だな」
「ふむ……再構築と失踪の間に襲撃……(考えるように口の中で言葉を転がし)」
「……なぜ、そんな回りくどいことをル=ロウドとラーリスはやったんだろうな。まるで街の不安を煽り、衝突させるような……!」
「?どうしたの、アーサー」
「……狙いは、何か別のところにある?(アーサーの言葉に顔を上げ)」
「ああ。俺にはそんな気がする。…それに2人の失踪が関与してるように俺には思えるんだ」
「待ってくれ、……どういう意味だ(表情を翳らせ)」
「……すべては、2人を追い詰めるように仕向ける演出、け?」
「可能性は、充分にある。……追い込まれ、縋るものが一つしかなければ?」
「は、はは……そんな冗談やめてくれよ……マシューが、破壊神のところに、進んでいくってのかい?笑えないよ……(乾いた笑いを上げて顔を覆い)」
「でもでも!なんで2人なの?なんでふたりが狙われなきゃならないの!?」
「さあ、それは私にもわからない。……直接ル=ロウドとラーリスに聞けばいい」
「……もし、ルーカス司祭の仮定が本当なら、やるべき事は1つだ。……ル=ロウドとラーリス、直接会うしかない」
「もし会って……本当にその通りだったら、どうするんだい?……裏切り者を、殺せってのかい?」
「(すうっと目を伏せて)そうだな。2人がこちらに牙を向けるというのなら、帰って来いって声を掛けよう。…何度も言ってやればきっと届く筈だ(決意を込めた眼差しを皆に向けたまま微笑みを携え)」
「……けれど、血で血を洗う覚悟はしなさい。アーサーさんの声が届けばいいけれど、……最悪は自分から進んで向こう側へ行ってしまった場合です(目を細め)」
「覚悟は出来ている。……馬鹿な兄さんのことだ、一発思いっきり殴ってやらないと目を覚まさないだろう。……大丈夫だ、居場所が分かればあとは……やれる」
「俺も大丈夫!痛いのはやだけど、2人とずっと離れ離れはもっともっと嫌だもん!」
「……(何も言えず黙り込む)」
「キクの言う通り、俺の言葉を聞いても別の道を選ぶ可能性もあるだろう。…だけど、何も知らずにふたりが居ない日々を過ごすのは……自分に後悔と自責を抱えるだけだと思うんだ。だから、俺は傲慢でも偽善と言われてもいい。……アルフレッド、お前も一緒に会いに行こう?(アルフレッドの方へ手を差し伸べ)」
「……君は、君たちは……本当に、ばかだ……っ!急にいなくなったのに、戻ってきて、優しくして……っ、けど、けど俺……っ、俺、はっ、マシューを……マシューを連れ戻したい!!(涙を流しながらアーサーの手を取り)」
「はは、ばかとは酷いな(優しく微笑みながらアルフレッドの手を握り)……迎えに行こう、マシューを」
「……(ふたりを眺めながら)『最悪』の事態を考えるのは俺達だけで充分でねえの?(キクを見つめて)」
「……そうですね。もし我々が考える『最悪』の事態になった時、罪を被るのは私たちだけでいい。……若い彼らには、まだ重い(悟ったような微笑みを浮かべ)」
「みんな、話は落ち着いた?なんなら今から美味しいコーヒーでも…」

「聞いたでキク!アーサー!!(玄関の扉を勢いよく開く)」
「ちょっ、トーニョ扉壊れるだろ!!(アントーニョの襟首を必死で掴みながら)」
「アントーニョ!ロヴィーノ!久しぶりだな(嬉しそうにふたりに微笑み)」
「賑やかなのは変わらず、ですね(目を細め)」
「久しぶりー(ひらひらと手を振り)聞いたで聞いたでー。あのなんかむかつく神さん2人ぶっ倒してギルベルトとマシューを助けるんやてー?」
「俺らにも手伝わせろよな!仲間がいなくなって嫌な思いしてたのは俺たちもだからな!」
「ほんとか?これは心強いな(くすくすと微笑み)」
「ええ、壁がもう一枚(意地悪そうに笑いながら)」
「俺もめっちゃ強なったねんでー!あと武器も自分で鍛えたもんやしアントーニョさんごっつー頼れるでー!任せとき!(ウインク)」
「ああ、俺たちもこの3年間で鍛えた。……もう、遅れは取らない(頷き)」
「俺、沢山クロスボウの練習したし沢山お魚食べて強くなったから期待してね!(きらきらとした眼差しをキクとアーサーに向ける)」
「銃しか取り得ないけどさ、死ぬ気で勉強したよ。……だから、俺も出来る(恥ずかしそうに顔を背け)」
「……おーおー、若いってええなあ(意気揚々な皆を見て)」
「ま、この3年で俺らも色々やったわけだ。……てめーらがサボってなけりゃ、いい戦力になるぜ(にやりと笑い)」
「……とのことですよ、アーサーさん(くすりと笑い)」
「これは負けてはいられないな(目を細めて笑いながら)…足でまといにはならないさ」
「ええ、ほんとう、に……?(ふらりと足元が覚束ないようにアーサーの方へと倒れ込み)」
「っと、(キクを難なく受け止め)……大丈夫か?」
「だい、じょ……ぶ、いつも……の……すぐ、めざめ、ます……(眠るように意識を手放し)」
「(キクをお姫様抱っこして)ん、すまない。どこか休める所はあるか?」
「大丈夫。2人の部屋はちゃんとあの時のままだよ(柔らかく微笑み)」
「フランソワが毎日掃除してるんだぞ、いつでも帰ってこれるようにね」
「(アルフレッドの言葉に申し訳なさそうに微笑み)……ありがとう、フランソワ。ちょっとキクを休ませてくるよ」

「(部屋に戻る2人を見送りながら)……なあ、俺聞きたいことがあるんやけど」
「聞きたいこと?」
「……あの2人めっちゃ白い服着とるけど、カレー食べる時とか大丈夫なんやろか(真顔)」
「ブハッ」
「にゃー、だったらルーカスもそうだよねえ」
「俺は慣れてるから平気だ。……どうもあの格好の2人は別人に見えるな」
「キクはずっと真っ黒だったしね。……変な感じは少しする、かも?」
「でも……2人はやっぱり変わってないよ(しみじみとした表情でカウンターに肘をつきながら)」
「ああ、見た目が少し変わった程度だ。あのふたりはあのままだな(頷きながら)」
「変わってねえ……あ、そういえば(机に顔を伏せながら)マナティアって奴ばさっきこごに行く道で会ったがあいつも変わってねがったな」
「マナティア……ああ、あの屋敷の。懐かしいな」
「……!!!マナティア!?ねえっ、彼ならカグラのところに行く方法知ってるよね!」
「まあ、あいつがカグラの居場所まで案内しだし分かるんでねえの?」
「なにそれマナティアっての食えるん?(きょとん)」
「食えねえだろどう考えても……」
「ちょっと!俺マナティア探してくる!!武器の相談してくる!!(荷物と銃を引っ掴んでギルドを飛び出していく)」
「アルフレッドっ……って、行っちゃった……一体どうしたのかしら」
「……あいつも目を覚ます時なんだろうよ。カグラはカウンセラーか」
「随分有能なカウンセラーだな(真顔で扉を見つめ)」

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