ダブルクロスしようぜ!

「失礼しました(職員室の扉を閉め)……ふう」
「あー!ツチノコならぬレアキャラバイルシュミット発見ー!(笑いながら指を指して)」
「あ、本当だ。珍しいね、ギルベルトが学校来てるの(ちらりとギルベルトの方を一瞥)」
「誰がツチノコだ!!…って、ワンとボンネウィークか」
「なに、進路相談?(興味なさそうに手元のプリントをぱらぱらと捲る)」
「それとも先生といけないメイクラブ?やらしーなおい(つんつんとギルベルトの脇腹をつつき)」
「んなのじゃねーよ。……出席日数足りねえから担任と相談してたんだよ(バツが悪そうに目をそらしながら)」
「前みたいにきちんと出席すればいいのに。そんなにさぼってると弟君の評価も落ちるよ(少しだけプリントから視線を上げ)」
「うっ……ルッツのこと言われるとあれだが…俺には俺の事情があんだよ」
「そういえば弟君最近見てない的な?(首を傾げながら)」
「そういえば。噂に聞く超生真面目なルートヴィッヒ・ミュラーがまさか不登校とか……?(無表情のまま)」
「!!……(ふいっと視線を泳がせ)俺だってそんなの……聞きてえよ」
「兄弟揃って出席日数やばいとはやばくね?というか弟君とは交流なさげ?」
「兄弟喧嘩も程々にしてよね、よく知らないけど」
「…………(ぐっと下唇を噛み締め)」
「バイルシュミット、下唇に歯型つくと割と痛いし染みるからやめた方が良い的な(ぽんぽんと肩を叩き)」

「……なにここ、なんでここだけこんなに人口密度高いわけ?(廊下の反対側からやってきて眉間に皺を寄せ)」
「お、優等生その2来た的な!」
「学年一位にはなれないけどね(エミールを指差し)」
「…ロリナイティス(目を細めてトーリスを見つめ)」
「ああ、じめじめしてると思ったらバイルシュミットもいたんだ。視界にすら入らなかったよ(じろりとギルベルトへ視線を向け)」
「……まじで喧嘩する1秒前?」
「…お前俺に対してだけはその優等生面が剥がれてんぞ(鼻で笑いながら)」
「俺、嫌いな奴にニコニコ出来るほど人間出来てないから。それに、別に優等生になったつもりはないし」
「本当に飽きないよねふたりとも。一周回って仲いいんじゃないの?」
「あ、トムとジェリーみたいな?」
「仲良くねえよ」
「こいつと仲いいとかなさ過ぎて笑えるよ」
「これがメイの言ってたべ、ベーコンレタス!」
「なにそれ」
「世間一般でいうボーイズラブ的な?男同士のあっはんうっふんおーいえあ的な?」
「うげえええ!!やめろ気持ち悪い!!(自分の体を抱きしめながら身体を震わせ)」
「(ぞわぞわするのかあからさまに不快そうな表情を浮かべる)」
「この場合はバイルシュミットが上?ロリナイティスが下?というか二人共名字長いから名前で呼んで良さげ?」
「こいつに上取られるとか死んでもごめんだよ(ぶるりと身体を震わせ)……それに、名前は好きに呼んでいいよ。これ以外には(ギルベルトを指差す)」
「何を言ってるかまったくさっぱり分かんねえし理解したくねえが何て呼ばれても構わねえぜ。…こいつ以外には(トーリスを指さし)」
「やっぱり仲いいでしょこのふたり」
「薄い本が厚くなる(確信)」

「あらあら。何だか賑やかねえ(くすくすと笑いながら職員室の扉を開いて)」
「!……ミシェルカ先生、こんにちは。頼まれていた書類、持ってきました」
「あらあらありがとうトーリスちゃん(にこやかに微笑みながら書類を受け取り)ギルベルトちゃんは久しぶりね。ジァーロンちゃんとエミールちゃんは……変わらないわねあ」
「……ども(控えめに頭を下げ)」
「先生こんにちは、今日は保健室にいないんだね」
「来月号の保健だよりについて話してたの。もしかしてエミールちゃん怪我でもしているの?」
「全くもって健康体だよ、怪我も風邪もなし。先生に頼ることは残念ながらなさそう」
「あらそう…(少し残念そうに)」
「保健室に美人な先生、特別な呼び出しとかまじフラグびん立ち的な?エミるんそこはフラグ拾いなよー(つんつんとエミールの頬をつつき)」
「拾わない。意味わかんない」
「……俺、たまに…いや結構な頻度でワンが言ってることが分かんねえ(真顔)」
「凄く認めたくないし同意したくないんだけど、俺もワンに関しては理解できない(真顔)」

「ところで、さっきからあっちの壁越しにじーっとこっちを見てる子が居るんだけど(視線の方を向いて)」
「じーーーーーーーーー(ギルベルトの方を睨む)」
「ギルベルト、熱烈にアプローチされてるんじゃないの、あれ(フェリシアーノを指差し)」
「……ちらっ(フェリシアーノの方を見る)」
「!!……ヴェヴェ!!(目が合うとびくりと大きく体を揺らして逃走)」
「あらあ、逃げちゃったわねえ。ギルベルトちゃんは何かしたのかしら」
「バイルシュミットの性格が最悪なのを察知したんじゃないですか?」
「なーる」
「なーる、じゃねえよ!だったらてめえの方がよっぽど性格悪いだろ」
「バイルシュミットよりは出席日数いいし、先生方からの信頼も厚いから(はんっと鼻で笑い)」
「論破されてる的な?(プークスクスと笑いながらギルベルトの肩ポン)」
「ま、出席日数って割と大事だからね、そこで負けたねギルベルト」
「お前らなんでこいつの味方なんだよ!!(トーリスを指さし)」
「正論を言ったまで的な?あ、エミールの味方には俺ちゃんとなってあげる良妻的な1面見せるし(エミールに向かってサムズアップ)」
「良妻って性別変わってるし。というかそれ、僕になんて返答を期待してるの(真顔)」
「そこは感動して打ち震えてほしい的な?」
「ああ、会いたくて会いたくて震えるってあの恋愛ソングみたいな感じ?」
「え、なに、僕物理的に震えるの?」
「え、ロリナイティスは恋愛ソング聴いてることにむしろ動揺(真顔)」
「トーリスちゃんは恋する男の子だものねえ(にこにこ)」
「ナターリヤちゃんは地上に舞い降りた俺の天使だから(顔覆い)」
「気持ち悪い(真顔)」
「お前に言われたくないんだけど(指の隙間からじろりとギルベルトを睨みつけ)」
「は?俺に気持ち悪いとこなんかねえし恋なんてしてねえよ!」
「ブラコンだろいい加減にしろよ(真顔)」
「ぶ、ブラコンちゃうわ!!(動揺)」
「いや、ブラコンでしょ(真顔)」
「兄弟仲良しなのは良いことよお?(楽しそうに左右に揺れながら)」
「だってさ、エミール(によによ)」
「僕には関係ない(震え声)」
「?お前兄弟いんのかよ」
「いたら悪いの?(ふいっとそっぽを向き)」
「いや知らなかったつっーか。なあ、兄ちゃんか?姉ちゃんか?」
「なんで上限定なの。……いるのは兄だけどさ」
「うふふ、お兄さんなのねえ。仲良しさんなのお?」
「仲は……悪くない、んじゃないかな」
「??(エミールの様子に首を傾げながら)」
「なんでもないよ、先生(営業スマイルを張り付け)」
「そう。でも悩みがあったら先生に言ってね(エミールの手を掴み真撃な眼差しで)」
「……(瞳の奥でソフィヤを品定めするように見つめ)うん、悩んだら相談させて?」
「ええ、いつでも(にこにこと微笑み)」

「となると一人っ子は俺とロリナイティスだけ的な?ようこそ一人っ子クラブへ!(トーリスの肩に腕を回しながら)」
「斬新すぎるクラブ名だね(腕の重みに一瞬よろめきながら)」
「一人っ子あるあるを言いながらたまに空想お兄ちゃんお姉ちゃんやいもうと作って虚しさを覚えるクラブ的な?そんな傷をなめる会を俺は育んでいきたい(至極真顔)」
「ごめん、俺はそういう妄想はちょっと……(マジレス)」
「でもそのナターリヤちゃんで良からぬ妄想は……」
「ナターリヤちゃんは!至高!!!(雄叫びを上げる)」
「そんなナターリヤちゃんでぬく的な?いやらしいこと考える的な?」
「ほら、ロン。そういう下世話なこと廊下のど真ん中で話さない(ロンの頭に軽いチョップ)」
「とくに握力のないチョップが俺を襲う(ドヤ顔)」
「余計なお世話(真顔)」

「あら、ギルベルトちゃんいつの間にか居なくなってるわねえ(きょろきょろと辺りを見渡し)」
「あ、ほんとだ。……あいつ、友達いなさそうだしいいんじゃないですか?」
「うふふ。トーリスちゃんはギルベルトちゃんと仲良しさんなのねえ」
「(ぞわぁ)」
「勿論エミールちゃんもジァーロンちゃん2人も仲良しさんよねえ」
「……まあ、仲は悪くないんじゃない?」
「そこは俺達マブダチーって言ってくれないのエミるん」
「まぶだちー(激しい棒読み)」
「もっと感情込めてー」
「やだ、恥ずかしい」
「うふふ、そういえばジァーロンちゃん。同じクラスの子にカラオケ誘われてたわよね」
「ん?そういえば誘われてた的な。でも俺先にエミールと先約あるから丁重にお断り的なー」
「本当にふたり仲いいよね、大体一緒に行動してるし」
「俺がいないとエミるん泣いちゃうから?」
「泣かないし。適当なこと言わないで」
「えー、でも俺いないと寂しいでしょ的な?」
「……まあ、賑やかじゃないのは変かも」
「それが寂しいって事的な?だから構って構い倒してやる俺ー(がばりと腕に抱きつきドヤ顔)」
「ぎゃっ!?ちょっ、抱き着かないで!分かったから!!」
「あ、そんな反応されたら俺も傷つくんですけどー(抱きついたまま唇を尖らせ)」

「これの方が所謂ベーコンレタスってやつじゃないの?(真顔)」
「あらあらあ。じゃあどっちが上なのかしらー(にこにこ)」
「順当に見ればワンじゃないですかね」
「まあまあ、なんだか絵になるかもしれないわねえー」
「はい傷付いたーエミるんが謝らないと俺のガラスの心は砕け落ちマース!」
「うわ、面倒くさい。近所の兄貴面してたのと同じくらい面倒くさい(真顔)」
「(トーリスの後ろに回り込み抱きつきながら)酷くない?俺のこと面倒臭いってひどくない?悲しいからロリナイティスが俺の相棒ポジションなって的な?」
「そういう勧誘は間に合ってます(突然の敬語)」

「おーいジァーロン!お前カラオケ行かないのかよー(教室から顔を出してこちらへ声をかける)」
「時間までに帰ってくればいいから、遊んで来れば?(同級生を指差し)」
「……(じーーっとエミールを見つめ)」
「なに、どうしたの?」
「(エミールの手をとると同級生の方へ駆け寄り)行く行く!エミールと一緒に参加して良い的な?」
「ボンネウィーク?別に構わねえけど」
「は!?ちょっ、僕歌なんて歌えな……っ!」
「前に台所で歌ってた鼻歌歌えば問題ない的な(キリッ)」
「!?あ、あれ聞いて……!?(一気に真っ赤になり)」
「録音してた(サムズアップ)」
「行くからお願いだから消して(震え声)」
「えー」
「えーじゃなくて!」
「んー、善処します的な?…あと、俺の相棒はなんだかんだでエミるんだからそこんとこ宜しく(こつんと額を小突きながらにしっと笑みを浮かべ)」
「…………わかってるし(恥ずかしさで視線を逸らし)」

「(二人の後ろ姿を見送りながら)…今度2人に保健室貸してあげましょうかしら」
「え?(ぎょっと目を丸め)」
「ほら、保健室は愛を育む所だって言うから?」
「……な、何か違う気が(引きつり笑いを浮かべ)」

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